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安易に介護や育児の両立とキャリコン視点の問題を見立てていませんか


こんな相談者がいたとします。

事例要約


母親と2人暮らしの相談者、仕事にやりがいを感じており、最近チームリーダーに昇格したが母親が転倒して入院、介護が必要になった。

 母親が入院するまでは好きな仕事が存分にできた。母親のお陰だと思って感謝はしている。しかし、今は自分が一家の大黒柱であり、働かないといけない 。

何より今の仕事にやりがいを感じており、ぜひ続けていきたいと思っているが、この先どうしていけば良いのだろう。

仕事にやりがいを感じ、
介護についてどうしたら良いか悩む様子が伺えますよね。

こうしたケース、「介護と仕事の両立」が問題と見立てていませんか?

じっくり聴いてみたらわかること


しかし、相談者が両立したいのか、もしくは仕事に専念したいのか、仕事は置いておいて介護を献身的にしたいのか、

じっくり聴いてみないと【両立】とは言い切れないのではないでしょうか。

何かしら介護への、仕事への思いが相談者の言葉には表れているので、そこから何を問題点とするかのヒントとしたいところですね。

この事例ですと、
"今の仕事にやりがいを感じており、ぜひ続けていきたいと思っているが、この先どうしたら良いか"

から迷いや不安が感じられますね。

見立てのまとめ


そこで、「母の介護という転機によりキャリアビジョンが揺らぎ、介護と仕事への関わり方の自己理解不足」で 良いと思います。

このような考察は、育児と仕事で悩むケースでも同じアプローチができます。

ぜひ、相談者の言葉を注意深く捉えて、問題点を見立てていきましょう。


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