何を聞けばいいのか
よく「出来事だけでなく感情も聞きましょう」
と教わります。
〔出来事〕
何があったんですか?→バイト先の新聞販売店から正社員登用の打診がありましたが、両親から大反対されました。
両親はなぜ大反対を?→将来性がない、歳をとるとキツいぞ、と言ってくる。
なぜ今そこでバイトを?→初職を辞めて、兄から紹介されて。
こういうものは全て事実、出来事ですね。
でもこういうことばかり聞いていると
「ふぅん…」で終わってしまうので
感情も聞こうとするわけです。
〔感情〕
正社員の打診があった時はどう感じましたか?→所長だけじゃなく、社会からも認めてもらえた気がして、頑張ってみたいと思いました。両親にもいい報告ができると思うととても嬉しかったです。
両親から大反対されてどう思いましたか?→やるせない気持ちになりました。ネガティブなことばかり言ってきて。
さあ皆さん
この〔感情〕をお聞きして
どうしますか?
やっぱり
「ふぅん…そう思われるんですね」
で終わっちゃいませんか?
そして皆さん、困られます。
『この後どうしよう!?次なに聞こう!?』
になってしまいますね。
私たちは相談者さんが経験したことと
同じものを見て、一緒に考えるために
経験をお聞きしていくのですが
多くの方が、大事なことをご存知ありません。
【経験=出来事+感情+捉え方】
人の経験とは、出来事と、感情と、その人がそれをどう捉えたか、で成り立っているということ。
この〔捉え方〕まで聞けないので
この後どうしよう!?になってしまうのです。
捉え方とは
その出来事と感情を、相談者自身がどう捉えているか
その出来事と感情から、相談者がどんな意味を受け取ったか
です。
〔感情〕
正社員の打診があった時はどう感じましたか?→所長だけじゃなく、社会からも認めてもらえた気がして、頑張ってみたいと思いました。
〔捉え方〕
所長だけじゃなく社会からも認められたご自分って、どんな感じなんですか?
所長だけじゃなく社会からも認められるって、あなたにとってどんな意味があるのですか?
所長だけじゃなく社会からも認められることに、どんな価値を感じますか?
というように。
これは深い問いかけになりますね。
あなたからこう問われたら
相談者は何を考え始めるでしょう。
ただ「嬉しかった」だけではない
本人の内側の基準、
本人だけの価値観のものさしに照らして
本人は自分の経験したことを見つめ
自分にとってあの経験は何だったのか
自分にとって大切なことって何なのか
自分はどう生きていきたいのか
考えるでしょうね。
これが相談者の【内省】です。
内省の後、相談者は
【気づき】を得るでしょう。
「人から認められ、人から請われることの喜びを、僕は初めて知ったんだ」
「自分にとって新聞の世界が、力を発揮できる唯一の場だ」
という感じに。
この気づきを得た相談者は
もう次にやるべきことも思い浮かびます。
そして行動していく。
これが相談者の成長であり
私たちキャリアコンサルタントが目指す相談者の姿です。
ここに到達するのは時間的に無理だとしても
ここに向かっていく15分を過ごすのが
国キャリ試験です。
だから私たちは
相談者の経験
【出来事+感情+捉え方】
をお聴きするのですよ。
あなたが知りたいから情報収集するのではないのです。
相談者に内省し、気づきを得ていただくために
私たちはお聴きするのです。
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