キャリコンはなぜそんなに掘るのか
よく「もっと聴いて」「深掘りして」
と言われますが
私たちには
「感情も言ってもらったしなぁ…
これ以上なにを聞けばいいの?」
「そんなに掘って、その後どうなるの?」
というためらいが生まれます。
〔聞いてどうする〕
このためらいは、主体が自分になっている証です。
〔聞いて、この後私はどうするんだ〕
と思ってしまうんですよね。
なぜそんなに経験を話してもらうのか。
なぜ私たちはそんなに深掘りするのか。
理由は、これです。
1.相談者に自分の内的世界を見つめていただくため
2.相談者(と私たち)が相談者の問題に気づくため
3.相談者に進む方向を決めていただくため
主体が相談者になっているところがポイントです。
まず3.からいきましょう。
この後どんな話の展開になるかは
相談者に決めていただくことです。
私たちが決めることではありません。
〔この後どうしよう〕なんて、もう
考えないでいいですからね。
安心してください。
相談者が何を話したいか、
何を考えたいか、自ら決めます。
★(決められるような安心安全の
場作りをするのは私たちの役割)
これからどうしていくか
進みたい方向も相談者が選び、決定します。
そのために相談者は問題を整理したいので
出来事と感情とその捉え方を
話して、自己理解を深めていただくわけです。
次に1.と2.です。
相談者が自身の内側を見つめることで
自身の問題にも
目を向けられるようになります。
キャリコン視点の問題は
相談者は気づいていない、
私たちからも伝えてはいけない、
と、よく言われますが
相談者が徐々に自ら気づいていけると
自身の問題を勇気を持って見つめ
そこを克服しよう、
こだわりを捨てよう、
もっと大切な自分の要素の方へ
シフトしよう、
と思えるようになり
結果
3.相談者が自ら考え、決定し、進める
ようになります。
だから私たちは
相談者に
自身の内側をしっかり見つめていただき
自身の内的世界をよく把握していただき
どこに引っ掛かっていたのか
気づいていただき
新たな行動を選択していただくために
深く話していただく、そのために
深く掘るのです。
もう一度言いますが
この面接の主体は、相談者です。
相談者に見つめていただくために
深く掘るのです。
あなたが聞くためではありません。
ここを間違えないように。
よく聴き、深く掘るのは
相談者がご自身の内的世界に
ダイブしていけるように
サポートするためです。
相談者がご自身の内側を見つめられるよう
安心安全の場を作ってください。
全力で好意的関心を持ってください。
優しい問いで、思考を促してください。
あなたも一緒に、潜ってください。
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