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育児×リモートワーク=〇〇の余裕

第三子の産休に入る前、私はリモートワークをしていました。出社するのは月に数日程度、必要がある時だけ。
出社が当たり前だった第一子育休復帰後と、コロナ禍でリモートワークが普及してからの第二子育休復帰後を比べ、育児中の働き方としてリモートワークを選べることが、単なる時間の節約だけでなく、心の余裕をもたらす大きな鍵になると感じました。
今回は、私がリモートワークを通じて得た変化や課題について書いていきたいと思います。

1. リモートワークで増えたのは時間だけじゃない?

通勤していた頃のタイムスケジュールはこんな感じ。

5:30 起床、自分の準備〜朝食準備
6:30 家族で朝食
7:30 保育園へ送迎
8:00 電車に乗る
9:00 勤務開始
16:30 勤務終了、走って駅へ
17:30 保育園へお迎え〜夕食準備
18:30 家族で夕食
19:30 子どもとお風呂
21:00 寝かしつけ(長いと1時間以上)

朝は戦場。
「早く!遅れる!」と子どもたちを急かし、自分も慌ただしく家を出る日々。
帰宅後は夕飯の準備と子どもの世話でヘトヘト。
なのに、なかなか寝てくれないから夜も1人時間が取れずにイライラしていました。

それがリモートワークにすると一変。

5:30 起床、自分の準備〜朝食準備
6:30 家族で朝食
8:00 保育園へ送迎
8:30 勤務開始
12:00 昼食後、買い物や夕食準備も
17:30 勤務終了、保育園へお迎え
18:00 家族で夕食
19:00 子どもとお風呂
20:00 寝かしつけ

時短からフルタイムに変更して勤務時間は増えたけれど、通勤がない分、子どもたちの会話に付き合ったり、登園中も季節を感じながらゆっくり歩いたりできるように。
さらに、朝にさくっと掃除機をかけたり、昼休みに買い物や夕飯の下ごしらえをすることで、家事もスムーズに進みました。
お迎え後の子どもとの時間も、「ただ一緒に過ごす」だけでなく、保育園での話を聞いたり絵本の読み聞かせをする余裕もでき、関係性にも良い影響が出たのではないかと思っています。

寝かしつけの時間も早まりましたし、急な発熱での保育園からの呼び出しへの対応もしやすかったです。

2. 時短勤務のモヤモヤ—効率的に働いても…

私の職場は働くママが多く、育児中の社員への配慮が行き届いています。
時短勤務や看病や行事での休暇の取得がしやすく、出産しても働きやすそうな職場だと安心していました。
しかし、実際にその立場になってみると、たくさんのモヤモヤを抱えることになったのです。

私が最も納得がいかない!と感じたのが、時短になったからといって、業務量が変わらなかったこと。
効率よく働いても給与は勤務時間に比例して減額され、同じ業務量をこなす同僚よりも給与が低くなる現実…
育児中だから、という理由で気を遣われ、やりがいのない仕事を任されるのも残念ですが、産前同様の期待に応えて評価をもらえても、給料には反映されない。「なんで?」と悔しさを感じずにはいられず、モチベーションは下がっていきました。
ですから、リモートワークに切り替えることで時短ではなくフルタイムを選択できたことは、私のモチベーションにも良い影響になりました。

3. なぜ出社に戻す必要があるのか?

コロナ禍を経て、出社を推奨する企業が増えていると聞きます。私の職場もそう。介護や病気が理由であればリモートワークは認められるようですが、育児だと何故か認められない。
リモートワークでも成果を出して効率的に働けることを実証してきた中で、どうして出社にこだわるのか疑問を感じています。
全員がリモートワークをしたいと言い出したら困るから?上司が管理しにくいから?

個人に合わせた柔軟な選択肢がもっと増えれば、リモートでも出社でも、それぞれの強みを活かした働き方が可能になるはずだと私は考えています。

4. オンラインでも築ける「いい関係」

育休中に参加したオンラインコミュニティでは、はじめましてのメンバーとすぐに打ち解け、信頼関係を築くことができました。
それは自己開示ができていたからだと感じています。
直接顔を合わせない分、自分の価値観や状況を自ら共有することで、相手も心を開きやすく、お互いに話しやすい関係が生まれることを実感。
この経験はリモートワークにも応用したいと思っています。

日常の雑談やお互いの理解を深める会話が、業務を円滑に進める土台になる。これは、今まで私が疎かにしていた部分だったので良い学びでした。

5. 新たな制度に期待

2025年に改正される育児介護休業法についても少し勉強をしました。
テレワークの活用についての記載はあるものの、努力義務だったり、ひとつの代替措置だったり、企業側に運用は委ねられています。
育児中の社員がリモートワークを選びやすくなる環境づくりが進むことを期待しながらも、実際にどんな働き方を理想としているのかを、当事者である私たちが声を上げていく必要があると感じます。
それは、男女どちらも、です。
女性だけが働き方を変える、ではなく、男性も働き方を変えるという選択肢を持つことができれば、可能性はもっと広がっていくと思うのです。

とはいえ、世の中を見渡すと圧倒的に働き方を見直しているのは母親。
そして、会社という組織ではなかなか理想の働き方が実現しないからと、フリーランスの道を探る人も多い印象を受けています。
私も、組織に属さない方が自由に働けるのではと悩んでいる1人ですが、組織だからこそできることも多くあることも、育休中に得た気づきの一つ。
だから、会社勤めでも理想の働き方が叶う、を諦めたくないとも思っています。

まとめ:自分に合った働き方

第一子復帰後以降の働き方を振り返って感じるのは、フェーズごとに働き方を見直すことの大切さです。
「仕事も育児も頑張りたい」気持ちは同じでも、その方法は人それぞれ。また子どもの個性や成長にも左右されます。
自分に合った働き方を追求することで、心の余裕を生み出し、毎日を少しでも楽しことができると思っています。

仕事は人生を彩るツール。
なのに、仕事をすることで日々の色彩が褪せていてはもったいない!
次の育休復帰でも、時間と心の余裕を持って、仕事と育児の両立に臨むために、私はどうしたいか・どうすれば叶えていけるかを作戦会議しています。