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週末雑感

新卒配属ガチャ問題

これは毎年のように7月が近づいてくると言われていることです。
入社3年以内に30%の人が辞めてしまうという現象。
昔とある先輩社員に「親と上司は選べないから」と言われたことがあった。

新卒にとっては最初の上司がどんな上司なのかによって、その後のビジネスパーソンとしての資質が決まってしまうというもの。
才能を殺す上司であれば、思考停止状態になり発想力が乏しくなるし、実力も実績も信用預金もない若手が物事を言うと生意気なやつとして、腫れ物に触るようになってしまう。

この問題は「入社後3年は投資をするから修行」と位置づけている人が多いということが問題になっていると仮定すると論理が成り立っていくことになる。

昔から職人の世界は3年修行して1人前になるというのが言われていた。
会社の精神の中に新卒は色がついていないから育てやすいし、将来の戦力候補として考えて採用をしている企業が9割ある。

年収が安く、矛盾なことをやっていたとしても文句を言わない若手と、年収がそこそこで、矛盾なことをいうと口答えをする中堅であれば、使いやすい方を採用するのが人間の性でもある。

年功序列で昇進をして、終身雇用が崩壊しているにもかかわらず、価値観は未だに古き良き昭和の時代であり、工業性ロールモデルの右肩上がりの経済の中から抜け出せていない。

時代はサービス性ロールモデルになり、必ずしも右肩上がりではない。
また、年功序列を廃止して、終身雇用も崩壊しているにもかかわらず、出世については年功序列、プロパー文化が根強い企業が9割以上ある。

これからは個人の時代と言われていますが、未だに根強いのが組織論であり、その論理は実に40〜50年送れている考え方であるということを認識しておかないといけない。

1社3年という都市伝説

昔から言われている都市伝説の1つ。
1社3年在籍していないと仕事ができない、忍耐がないなどとレッテルを貼られる。
新卒の場合であれば、仕事を覚えるための期間ということが言えるかもしれないし、修行期間と置き換えればわかりやすいかもしれない。

最近ではある程度のレベルまで引き上げることができれば、自力型の人であれば成長をしていくが、これは上位20%になれる人たち。
上位5%に入るのであれば、運も味方につけなければならない。

修行期間というのは矛盾なことに対して耐え抜く期間である。
この期間をどう過ごすかによって、社内政治や忖度、ご意向というものを学んでいくことになり、ビジネスパーソンのダークサイドスキルを身につけられると出世をしていきやすい。

正論、正義を振りかざしたとしても、実力も無ければ、信用預金もない若手にとっては援軍のない単騎で戦っているようなものである。
年功序列的な考え方があり、社内評価が鍵を握っている。

昇進と修行という2つの矛盾をクリアすると、ロールモデルになりたくないからといって才能を殺してしまう人もいる。
目立つことを嫌ってしまい、現状維持をすることに徹する人も増えている。
先頭で走ることはいろいろなことが起こる可能性があり、そこには嫉妬という底なし沼があるかもしれません。

人の成長は個人差があるということを忘れてはいけない。
6ヶ月で成長をする人もいれば、3年経っても成長しない人もいるから不思議である。

その差は何かと言われたら、腹を括る覚悟があるかどうか。
自分の責任としてやることと他人の責任としてやることでは、同じ経験をしていても全く違うということ。
それが成長力の差であり、一概に年数で区切るなんとも不可解な判断材料。

時代とともに価値観は変わっていくもの

世代間のギャップを理解しておかないと、コミュニケーションのとり方、仕事の進め方など違ってくるから不思議である。

70歳前後…団塊の世代→モーレツ社員、家庭より仕事
60歳前後…しらけ世代→無責任、無気力、無関心、定年まで逃げ切りたい
50歳前後…バブル世代→飲みニケーション、24時間戦えますか!?
40歳前後…就職氷河期、ロスジェネ時代→評価を求めて頑張る
35歳前後…プレッシャー世代→プレッシャーに強いけど、現状維持型
30歳前後…ゆとり世代→ライフワークバランスでプライベート重視
25歳前後…ミレニアム世代→これが私の生きる道(やりたいことをやる!)

全員が該当するということではありませんが、ざっくりわけてみるとこんな感じになるのでしょうか。
愛社精神や忠誠心というのは若手になればなるほどなくなっているにもかかわらず、未だに面接では志望動機を聞いて忠誠心や愛社精神を図る質問が多くなっているから不思議である。

バブルが崩壊した時に終身雇用と年功序列が崩壊したとは言われていたけれど、実力主義に切り替わったのはサービス産業だけであり、日本の大半はものづくりの昔ながらの工業性生産性モデルだったため、年功序列や終身雇用が残っていたのは事実。

最近、とある企業の社長さんが終身雇用ができないことを記者会見でおっしゃいましたが、これはバブル崩壊した30年前にはこうなることを予測していたわけであり、その流れに逆らってきた結果、破綻することになってしまった。


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