信用のある話し方をしないとお祈りメールが届く2つの理由
面接官が聞きたいのはじぶんの教科書があるのか
私がよくいっていることが1つあります。
できるだけ具体的に話ができるように準備をしておくということです。
例えば粘り強く前向きにチャレンジをしていく性格ですと答えるよりも、私は壁にぶつかった時は、いろいろな方法を試してみて、一番いい方法を探します。
そして、このようにして乗り越えてきました…というように、具体的に話が膨らむようなエピソードを準備しておくことが必要になります。
面接の鉄板であるフレームから外れないようにきちんと準備をするようにいっています。
面接ではポジティブなことを話すように心がけなければなりませんが、
面接官が一番聞きたいのは、「あなたが危機的状況に陥った時にどうやってそこから抜け出すか」言い換えれば、苦労したことや失敗したことから何を学んできたかということを聞きたいのです。
面接官の質問の意図は、仕事に対する姿勢、柔軟な発想力と素直さを持っているかということを確認したい。
成功してきたいことについては、運も味方をして、流れが乗っていたから成功したことが多く、反省をしたり、原因の究明をすることはほとんどありません。
しかし、苦労してきたことや失敗してきたことは、原因があるから結果がうまれると考えることが多い。
そして記憶に鮮明に残っているから、振り返りが簡単にできるから自己分析にも役に立つことができる。
面接官をしていてよくあるのが、結婚式のスピーチかというぐらいに、
過去の栄光を永遠と話をする人に当たることだ。
成功していることに対してツッコミを入れる事はあまりないからである。
失敗してきたことや苦労をしてきたことに対してはいろいろとツッコミを入れたくなる。
その人の人間性を見ることができるチャンスであるから。
話が膨らみやすいのも、失敗談や苦労話がきっかけとなって、仕事に対する姿勢や考え方を聞くことができる。
失敗をして上司にカミナリを落とされました。というオチは必要ありませんが、失敗を通して、ここが原因だと思い、カイゼンをしてみたところ、営業成績が30%アップする事が出来ましたというように話ができるようにしましょう。
中途採用やヘッドハンティングの場合には実績も重要になってきます。
数字であらわすことができないと、書類選考で落とされることになります。
過去のエピソードと数字がしっかりとリンクしていることがポイントになり、どちらかがかけてしまうと、不信感が募るの事になりますので、注意をしてください。
応募者の中にいらっしゃるのが、すぐに結果を出して、御社に貢献をしますという人がいますが、こういう人は即戦力という意味を間違って認識をしていることがよくあります。
即戦力とは会社に売上で貢献することですが、どんな人でも3ヶ月から6ヶ月は必要です。
同業界の転職の場合は会社のやり方が違うというのと、環境適応能力があるかどうかを判断するのに必要な期間です。
経営者視線からいうと、3ヶ月から6ヶ月分を先行投資をする形になるので、
目の前にいる応募者に対してその投資ができるかどうかという判断をすることになる。
1人採用するのに1000万円かかると言われている理由はここから来ています。
面接前にはストロングポイントを洗い出すことと数字をリンクさせることが必要になります。
シナリオ通りに立板に水の話し方は信用を失う
面接では、結論、理由、例示、まとめというパターンが鉄板である。
結論を先にいうことによって、何をいいたいのかすぐに理解することができる。
そして、理由や例示をすることによって、結論に信憑性を持たせて、最後に再度結論を述べる事によって、相手の記憶に残るということになるでしょう。
このフレームについては当たり前のように転職サイトや転職の赤本に載っているものですから、誰しも面接の前に用意をしておくことができてしまうというのが問題です。
自分でシナリオを書いて、立板に水のように流暢に話しをされると、面接官はこれは本当ではないと判断をしてしまい、重箱の隅をつつく質問をしたり、揚げ足を取るような質問を平気で繰り返してするようになります。
例えばあなたが車を購入しようとしていた時に、流暢にセールストークをしてくる営業さんと、使う人が誰なのか、どんな用途で使うのかをしっかりと聞いて、その人達が使うことをイメージできるように話をする営業さんではどちらがいいだろう。
私は後者を選びたい。
なぜなら、使う人、使い方によって車の機能が合っていなければもったいないから。
私も購入を決める際には、親身になってもらえる営業さんを選ぶようにしています。
ローンの支払のこともありますし、いろいろなことを相談しなければならないので、そういう時には商品のことばかり、売り上げのことばかりを考えている営業さんより、きちんとボルトネックを外していきながら、話をしてくれる営業さんを選びます。
面接でも同じですが、自分の言いたいことをずらずらといって、輝かしい経歴ですから、御社でも活躍できますとアピールをされてしまうと言われると、逆に怪しいと思われてしまうことに気づいていません。
年齢を重ねるとプレゼンテーションのちからもつきますし、ウソを突き通す知恵もありますから、面接官を騙そうとすれば騙せてしまいます。
こういう人はある程度まで成績が上がりますが、トップまではいきません。
ぼちぼちの人材ということがよくあります。
なぜなら、マニュアルには限界があるからです。
マニュアルに書いていることについてはいろいろと対応できるので、一見すると仕事ができるように見えます。
しかし、修羅場をくぐったことが無かったり、マニュアルから逸脱すると、
何もできなくなってしまうということがあります。
そこから何を学び、何を考え、どう行動するかで、トップを目指せる人材に変化をします。
私もお客様とのコミュニケーションから業界のこと、会社のことなど、ホームページやインターネットではない情報をいただくことができたから、マニュアルから脱出することができ、社長賞を受賞することができました。
その他大勢の中に埋もれてしまう人なのか、エッジの利いた人材なのかというのは、人徳、人間性であるということがいえるのではないでしょうか。
現場の声や生の声を知っていると思わせることができれば、2つ目の関門を突破することができるのではないでしょうか。
ことばや態度からにじみ出てくることがあり、これは感覚的な部分になりますが、妙に説得力があったり、信ぴょう性があると思うことがよくあります。
本音で語るということは重要です。
日本人は本音と建前の二面性をもっており、嫌われたくないという心理が働くため、建前で話をしてしまう傾向が最近特に増えています。
それでは他者との差別化をすることができません。
面接官をやっているとよくあるのが、開き直ってしまった応募者ほど最強な人はいません。
流暢にいろいろなことばで着飾った人と開き直ってしまった人では何が違うのでしょうか。
それは生の声を知っているということが言霊となって面接官に届いていることです。
あなたしか知らない事実を述べることがここで言う本音の部分です。
面接なれをしている面接官や人事は、この差をズバッと見抜くことができます。
ボディーランゲージではないのですが、無意識に話し方、抑揚、声のトーンが変わったりします。
ウソをついている、話を盛っているという時には後ろめたい部分があるので、表情やことばが微妙に変化をしていることに気づいていない応募者がほとんどです。
それは緊張をしているから、俯瞰の位置から自分の応対を見ることができていないから。
面接官に隙を与える事は、墓穴を掘ることになるので注意をしましょう。