エージェントの見極め方
相性のいいエージェントを見つける!?
エージェントも営利団体であることは先日お話をさせていただきました。
転職エージェントは転職斡旋のプロとしてサービスを提供しているということを大前提に考えてください。
ただし求職者とエージェントにも相性があるので、全員が自分に取って最善のフォローをしてくれるとは限りません。
さらに、エージェントのフォローの質は各担当者の経験やスキルに依存しているので、ピンからキリまでサービスがあるのが現状。
企業や業界の専門的な知識をもっていることはもちろん、ネガティブな情報もちゃんと伝えてくれるかどうかをチェックしよう。
つまり、同じ会社のエージェントであったとしても、人によってフォロー内容が変わってくる。
自分とあわないと感じた場合については、エージェントの変更を遠慮なく申し出てください。
エージェント本人を通さずにできることがあるので、気を使わなくてすみます。
エージェント自体の登録料は無料であるので、用途によって使い分けることも可能です。
例えば求人情報の収集については大手エージェントを使う。
業界の情報や企業の情報を詳しく入手するなら、一気通貫型のエージェントを利用する。
書類の添削については、マンツーマン型のエージェントを利用する。
目的を明確にしておけば、使えるエージェントが自ずとみえてくる。
エージェントも営利団体であり数字を追っていることもあるので、数字のためなら何でもやるエージェントもいます。
こういうエージェントに当たってしまうと、転職活動が間違った方向にすすむので注意が必要です。
ではどういうことに気をつけて置かなければならないのかを4つのポイントに絞ってお話をしていきます。
1:登録期間が決まっている!?
エージェントも営利団体ですから、すぐに転職をする人、3ヶ月いないに転職をする人を中心に企業への紹介を考えているというのが現状です。
大手の場合、登録者数、面談数、書類選考数、面接設定数、成約数、売上などと細かく行動指針が決まっています。
転職サイトからの特集で紹介されると、1日100通以上の応募があったりするのが当たり前ですから、常に新鮮な登録者が増えていること。
転職をしたいと思っても、登録期限を過ぎていることもあるので、注意が必要です。
転職エージェントはどれも永続的に受けられるサービスではない。
登録期間に制限が付けられているケースもあるので、エージェントの特徴をしっかりと抑えてから、応募をするようにしよう。
長期で転職相談を受けてくれると勘違いしてしまって、先に登録をしてしまうと、期限切れで紹介がとまる可能性があるのです。
リクルートエージェントについては登録期間が3ヶ月で、延長できて6ヶ月が基本になっています。
理由は転職を本気で考えている人に登録をしてもらいたいと言うのが本音です。
現職中の場合については登録、面接、内定、退職が3ヶ月スパンで行なわれるケースが多いため、これを踏襲しています。
また、経営側からの視点では、長期の登録者を減らす事によって、常に動いている転職希望者を相手にすることで効率を上げることにしている。
どんどん応募をしてもらって、早く転職をしてもらうことで、社内の活性化をはかるのが特徴になる。
その他のエージェントについては、無期限で登録期間を設定しているところが多い。
どのエージェントも6ヶ月以上動きのない人については、自然と斡旋停止になっているケースがあります。
極稀にですが、担当の印象に残っていた場合については、ほそぼそと案件を斡旋してくれることもありますので、コミュニケーションはしっかりととっておくことをおすすめします。
2:ブラック企業を紹介されることもある!?
世間的にブラック企業といわれている会社を斡旋してくるエージェントも多くいます。
数字のためなら推薦をしていくという、エージェントのエゴがゴリゴリ出てくることもあります。
内部情報が少ないまま、斡旋を受けるとキケンがあるので、慎重に選択をしましょう。
転職エージェントと契約している企業の中には、ブラック企業が存在している場合がよくあります。
こちらの要望とマッチングしているのはいいのですが、内部事情に詳しくないエージェントから、ブラック企業を紹介されるケースもあります。
エージェントからの情報が少ないと感じたら、信憑性の高いクチコミサイトを利用することや、他のエージェントに企業情報を教えてもらうことも可能です。
3:徐々に求人の紹介が減る!?
登録直後はこれでもかというぐらいのボリュームで企業紹介を受けることは、大手のエージェントの場合よくあります。
1ヶ月、2ヶ月と時間が経過をしていくとともに、求人数が先細りになってくることがあります。
そのため、エージェントの優先順位を入れ替えることをしてください。
定期的に紹介を受けれるケースとしては、エージェントとの信頼関係が出来上がっているかどうかです。
信頼関係が出来上がっていると、似たような案件を継続的に紹介をしてくれます。
登録面談時のイメージ、その後のレスポンスの速さなど、自分にあうエージェントを見つけることも必要です。
4:電話にうんざり!?
粘り強いフォローが負担になるケースも多くあります。
なかなか採用が決まらないと進捗を確認する電話が頻繁にかかってくることがあります。
また、紹介した案件に対して求職者が難色を示すと、あせらせるようにエントリーを迫るエントリーをいます。
一番多いのは内定が出た後、他の会社との競合になった場合は、エージェントの本質が出る。
競合他社の悪口をいうエージェントや、エージェントのエゴを押し付けてくることもある。
理由は自分の数字のためであり、決まらないエージェントほど自己都合を押し付けてくるので注意が必要。
契約社員、派遣社員だけでは登録もできない!?
内定確率が低いと判断をされてしまうとエージェント側から断るケースも多くあります。
転職回数が多い、大学名、企業名などで判断をすることが多くしていることがあります。
その他にも、契約社員、派遣社員だけで正社員の勤務実績がないと、そもそもマッチングする求人自体が少なくなってきている。
そのため、エージェントも斡旋できる案件が少ないため、事前に断るケースも増えている。
エージェントの質を見極める方法
人材ビジネスは景気の動向に左右されることが多い。
住宅不況のときには専門性のあるエージェントがことごとくスクラップビルドをしています。
リーマンショックのときには企業全体がスクラップビルドか吸収合併かという時代でした。
好景気になると未経験者でも経験者でも採用をしています。
そのため、営業、アドバイザーの質に格差が大きくなっているのが特徴です。
逆に不景気になると早期退職希望を募り、売れる営業、アドバイザーは競合他社へ転職を決めているというのが実情です。
リーマンショック前まではいろいろな会社で月1,000万円以上売り上げている営業さんやアドバイザーゴロゴロしていて、年収1,000万円も夢ではなかった世界でした。
リーマンショック以降、月1,000万円以上売り上げていた人が500万まで下がり、いろいろな方が転職を余儀なくされた時代。
そこから2012年ぐらいまでは完全に冬の時代となり、売上があがならい時代が流れていきました。
そのため、紹介手数料が平均25%〜30%という状況が続いていたのですが、2012年ぐらいから転職市場が活気を帯びるようになりました。
ITバブルと団塊の世代の大量退職に伴う人手不足が背景にはあります。
その後アベノミクスにより好景気が続いている状況で人手不足が続いているため、紹介手数料が30〜35%に上がってきています。
アドバイザーを見極めるのは、最後に質問をしてみましょう。
1:紹介いただいた案件について、どういうスキルが活かせて、どう活躍できると思ったのですか?
2:数年後のキャリアのロールモデルはありますか?
3:この案件を強く推す理由はありますか?
ここをスッキリ答えられるかどうかがポイント。
ここをごまかしたり、のらりくらりとしてきたら、要注意。