転職に関する数字「3」について考えてみた!?
質問は3つ用意すると…
面接の最後に「何か質問はありますか?」と言うのが定番の締め方ですね。
ここで質問がないというのは、印象が悪くなるので辞めましょう。
質問を多くしすぎてしまうと、細かい奴だなと思われることもしばしば。
質問については3つ用意しておくことをオススメします。
企業のこと、仕事のこと、福利厚生のこと、1日のルーティンなど、
組み合わせは自由であり、求人票から感じたことで用意しておくといいでしょう。
なぜ3つの質問を推奨しているのかというと、人が一番退屈せずに聞ける質問であり、それを軸にして関連したことを質問すると、10前後になることがよくあるからです。
面接官と一緒で、疑問に思ったり、ツッコみたくなったりしたら、相手が説明するのを待って、再度深堀りをするといいでしょう。深堀りをするインタビュー力や質問力がないといけません。
鍛え方は常日頃からいろいろなことに興味を持つこと。
人からススメられたものを素直に聞き入れることなど、自分なりに情報を集めてアウトプットする習慣をつけることです。
最近ではソーシャルネットの発展に伴い、国民総編集者時代です。
日頃の食事や趣味の写真、自撮りした写真をアップしてもいいと思いますが、ソーシャルネットの使い方しだいで、いろいろなトレーニングができるということです。
自己PRは3分が基本
これは意外に重要なんです。
これは文字起こしをしないと身につかない技術かも知れません。
プレゼンテーション等にも使えるスキルになるので、うまく活用してください。
人の興味を惹けるのは3分間です。
カップラーメンが3分というのが流行ったのは、人の我慢の限界時間とも言われています。
3分間ではっきりと聞き取ってもらえるスピードで話をするとなると、文字数にして何文字になるでしょうか。
900文字から1200文字と言われています。
1分間に300文字から400文字話すスピードを身につける必要があります。
わかりやすい例で漫才の話をしていきます。
そこでウーマンラッシュアワーの漫才と博多華丸・大吉さんの漫才を比べてみましょう。
ウーマンラッシュアワーの漫才を分解してみると、1分間に700文字前後で展開をしています。
村本さんの話し方は超高速であり、滑舌がちょっと悪いから聞き取りづらいこともあります。
息継ぎをする暇がないというのも特徴で、捲したてるような話し方です。
80年代の漫才ブームのツービートや紳助竜介も600文字前後でしたから、
それよりも高速化している漫才であり、一人のしゃべり時間が長いというのが特徴です。
では一方の博多華丸・大吉さんの漫才は1分間に400文字前後で展開されています。
間合いが心地よく、お互いが同じぐらい喋っているため、間合いも完璧です。
伝説の漫才師であるやすしきよしさんも400文字前後で展開をしていたため、老若男女に受けたということを言われています。
さて、あなたが面接官とした時に、どちらの話が聞きやすいと感じますか?
答えは博多華丸・大吉さんの話し方ぐらいのスピードがちょうどいいぐらいです。
NHKのニュースを読んでいるアナウンサーは1分間に300文字ですから、もう少しスローテンポで話をしているということになります。
900〜1200文字の間で経歴を話さなきゃいけないというと、小論文を書くようなものだというイメージを付けてください。
そこで抑揚をつけて話をしたり、感情を入れるところをつくったり、起承転結をつくったりすることが必要なんです。
一度文字起こしをしてもらって、3分で1200文字以内にきちんとまとめられるように、自己分析をしてほしいと思いますし、差別化できる点もわかりやすく説明をしましょう。
これが基本になり、1分、5分という自己PRのバリエーションができるのです。
面接時間は最初の3分が勝敗を分ける
私が採用支援をさせて頂いた企業の経営者や役員、人事が同じことをいっていました。
「面接は最初の3分間で合否をきめる。」という事実を知っておいてください。
立ち振舞、言葉遣い、雰囲気、身だしなみをチェックするのがその時間帯です。
面接官は事前にWEBレジュメや応募書類に目を通していることがあります。
そこである程度の目星をつけていることがあります。
職務経歴書に書かれている通りのスキルを持っているということになれば、
良い人材かもしれない。と色眼鏡をかけてみています。
いいかえれば、淡い期待をしているということになるでしょう。
最初の定石の質問は今までの職務経歴について説明してもらうことと、退職理由なども合わせて、自己PRをしてくださいというものである。
そこで通過、不通過ということを考えることにしているからです。
話を盛ってしまったり、ウソをついてしまうとわかります。
予定調和を壊すような質問が飛んできた時に、間がズレるからです。
その部分をメモをとっておいて、どうしてですか?何でですか?と掘り下げていくと、軸ブレを起こすからです。
また、無意識に行動をしていることが表情を見ているとわかることもあります。
アイコンタクトをとっていた人が一瞬視線を外すことはあれっ!っと思われてしまいます。
人は本能的にウソをついたり、話を盛ったりするときには不自然な行動を取る人が多いからです。
そこでジャッジをするというのは、ちょっとした事で100点からどんどん減点をされていくことがあります。
例えば60点以上を合格点とした時に、59点になった瞬間にうまく面接を締めていくことができるのが面接官です。
これが面接時間の長短にもつながっているので注意してください。
答えはプランA、プランB、プランCを用意しておこう
1つの質問に対して、答えは1つですが、どの回答が突き刺さるかは面接官の心理状態によって違います。
どの答えでも回答できるように3つ用意しておくことをオススメします。
何でですか?どうしてですか?という質問に対しても、3つ答えがあれば対応できますから。
面接なれをしないとわからないことも多いのですが、
最近では人材エージェントも企業の面接対策情報を出しているところが多いので、それを参照しながら、自分なりに戦略をたてる必要があります。
鉄板ネタの質問に対する答えはもちろんのこと、そこから派生する質問というのも、面接の場数を踏んでいくとよくわかってきますので、自分なりに面接の質問を分析しておくことを忘れないで下さい。
面接の前に緊張をするというのはよくわかりますが、そうすると面接官に対して隙を与えることになるので、自信を持って望むためにも、3つの答えを用意しておくことや派生する質問を推測してそれに対する答えを用意しておくと、面接官の嫌な質問に対しても、表情を1つも変えずに対応できるでしょう。
面接官の挑発にはのってはいけません。
面接官のタイプにもよりますが、たいていの場合は態度にでてしまうので、チェックしておくといいでしょう。
リアクションが大きい時や腕組みをしたり、足を組み替えたりするときは、あまり良くない反応です。
リアクションが大きいのは、何をいっているの?そういうことを言っちゃ…という無言のサインです。
腕を組んでいたり、足を組み替えたりするのは、話を聞きたくないという無言のサインだったりします。
そうなる前に自分の中で時間調整をしながら、伝えることをしなければなりません。
結論→背景→実績という流れで話をしていくと興味を持って話を聞くことができるでしょう。
そして過去の実績を語るよりも何ができるのか、どういうスキルがあるのかということアピールしましょう。
私は時々ですが、面接は言葉の格闘技という言葉を使います。
それはお互いに戦略をもって戦う場であるという風景に見えるところが多くあるからです。
あくまでも打ちのめすとか言うわけではなく、自分がつくった粗い面接問答を磨く場であり、
そうやって作り上げていくものだと思っているからです。
模擬面接をするのであれば、大学のキャリアセンターや人材エージェントを使いましょう。
第三者が俯瞰の位置からいろいろと面接対策をしてくれるサービスも有ります。
友人、知人では言いたいこともいえなかったり、経験が浅かったりして、
軸ブレをおこすことになり、内定の獲得が遅れてしまうこともありますから。
キャリアの勝負は30代…
採用はタイミングという理由がそこにはあるからです。
そのためには常に情報収集をしておき、自分の琴線に触れた会社へ転職をしたり、就職をすればいいんです。
大手に入れなかったからといって悲観することはなく、30歳で大手へチャレンジするとしたら、マネージメント経験と圧倒的な実績を作ることで、再度チャレンジするチャンスもありますから。
他社でも通用するスキルと実績をつくるためにはどうしたらいいのか、どういう風に仕事をしていけばいいのかということを考えればいいのですから。
その経験は30歳を越えたところで、大きな力をくれることは間違いありません。
セルフスターターの人、ビジネスプロデューサーの人はどんな企業もほしい人材です。
そうなるためには日々の業務に対して本気で取り組み、知恵を絞り、結果を出すまで諦めない。
目標地を150%先に決めたら、それをクリアするにはどうしたらいいのかを考えよう。
そうすることで身につくスキルは経営者意識、当事者意識という言葉でまとめられる。
この視点はすごく重要な視点であることは言うまでもないだろう。
管理職につくことができたら、じぶんの教科書が正しいかどうか、部下を使ってやってみたり、自ら率先垂範してやってみて、それらをアップロードすればいいのだから。
過去の栄光や実績にしがみついてしまって、小さい器の人間にはなってほしくない。
組織は枠をはみ出ないことを望んでいるが、時代の流れは枠をはみ出す力が必要とされている。
それがイノベーターといわれる人種であることに気付いてほしい。
何かを変革させようとするときには犠牲が伴うものである。
しがらみや抵抗勢力と戦うためには圧倒的な実績が必要だということ。
その力をつけられるのは20代のうちであるということを忘れないでほしい。
30代はスキルを充実させる時期、40代はスキルとマネージメント力を問われる時期である。
働かないおっさんと言われることが無いようにするにはどうしたらいいのかを考えよう。
働く仲間の影響もあるかも知れないけど、愚痴ばかりや悪口ばかりをいっている仲間がいるのなら距離をとってもいいと思う。
自分がどうなりたいか、理想とするステージにいる人がいるのであれば、そういう人たちに時間の投資をすればいい。
常に入れ替えが起きるように、自分なりの最強のチームを作れば、それなりに理想へと近づける。
石の上にも三年ということ
新卒で入社した会社は3年在籍をしていないといけないという経営者や人事も多くいます。
なぜなら、1年目は仕事の基本を覚えることに注力して、2年目は1年目でできたフレームワークに対して、イレギュラーなことが起きたり、想定外のことが起きたりするため、アドリブ力を身につける期間。
3年目にやっとやってきたことがじぶんの教科書となって、活躍をし始めることができるようになるからだ。
個人差があるのはもちろんですが、昔のように豪快な上司はいなくなり、プレイングマネージャーとして、経営層と現場に板挟みになってしまうと、部下の才能を開花させることができない。
管理職は才能を開花させることが求められるにも関わらず、メンバーを管理することと履き違えてしまっている管理職が9割いるので、ハラスメント行為が横行してしまうのではないでしょうか。
才能を潰すことはかんたんなことです。
自分たちが受けてきたことをそのまま伝承することで、若手の才能を潰して、自分のポジションを守ればいいのですから。
出る杭は打たれるではありませんが、気に入らない部下についてはとことん潰すようにすればいいだけです。
しかし、才能を伸ばして開花をさせることで企業の成長を促せるわけですが、未来に投資ができない会社は廃れていくのが見えています。
泥舟に乗っていると感じたら、優秀な人材はすぐに転職をします。
沈む前に抜け出すことができれば転職先も冷静に選べるわけですが、沈んでしまったあとは、心理的余裕がなく、金銭的な余裕もなくなるため、慌てて選択をしてしまい、再度違う泥舟に乗ってしまうリスクがあります。
そうならないためには、部下の才能開花をさせて、自分のポジションを譲り、自分はさらに高みを目指していくという選択肢が見えていないのが現状です。