絶対に負けられない戦いがそこにはある!?
伝統芸を見た⁉
日本の首相になれなければ、東京都の知事になると地方自治体で約8兆円をこえる予算を使えるから、なりたい人が多い。
報道されたニュースを見て感じたことは、まさに伝統芸を継承してアピールする人と、組織をうまく利用していく人の戦い。
あのニュース映像を見て、「あっ!田中角栄さんや小沢一郎さんがやっていた伝統芸を踏襲してやっている」と感じた人もいらっしゃるかと思います。
昔、田中角栄元首相が地元新潟の選挙区で白いスーツを着て、田んぼの真ん中にビールケース2つとマイクを持っていき、大演説をしていたということは伝説として受け継がれている。
今は影を潜めましたが、小沢一郎さんも地元の岩手選挙区では、白いスーツとピールケースをもって演説をしていたそうです。
白いスーツが汚れると一生懸命にやっているなぁ~というイメージを与えることができるのはもちろんですが、田んぼの真ん中でも目立つという特徴もあります。
白色効果としては清廉潔白であることを印象付けることができるのはもちろんですが、声をからしてまでの演説をしていると、自然と聴衆が集まってくるんですね。
国会議員さんはその伝統芸をそのまま再現して、雨の降る中、傘もささずに、声がかれるまで演説をし続けていた。
批判することで名をはせた人ですが、根本は伝統を受け継いでやっているだけである。
後出しじゃんけんといわれるけど
現職は国会議員さんが先制攻撃を仕掛けてきたから、その土俵に乗って戦うということになると、相手の思うつぼにはまってしまうと思っている。
だから、時が来るまでだんまりとして、自分の職務をコツコツとやっているわけである。
コロナショックの際には政党幹部や政府幹部とよく面会して会談をしていたけど、イメージが悪くなったら、自分へのマイナス効果も計算したうえで、距離をとるようになった。
出馬表明も政策についても、先に出すことによって相手に隙を与えることになり、その隙を徹底して突かれていくことになるので、なかなか言い出せないというのが流れである。
後だしじゃんけんのように見えるけど、実に計算されたやり方であり、絶対に負けたくないので、独自性を出しながら、相手に隙を与えないのがポイントである。
消極的な選択になる⁉
現在、出馬表明をしている方が40名前後いるということをマスコミ各社がいっている。
人が選ぶ選択肢としては実に多すぎるというのが実情である。
人は選択肢が多くなると、選ばなくなるか、同じものを選ぶか、消極的に選ぶかという行動に出やすいといわれている。
5~6種類であれば、自分に有効的な選択をしていくことが多くなるが、20種類前後になると、選ばなくなるか、同じものを選ぶが、消極的に選ぶことになっていく。
勝敗ラインは250万~300万票前後といわれており、約1000万人の有権者数から投票率が50%として約500万人。
そのうち過半数を獲得できるかどうかが、勝敗ラインになってくる。
投票日に雨がふるとか、気温が高くなるとか気候による変化はあるといわれているけど、どうなるかはわからない。
昭和の企業のように根回しをしっかりして組織票で戦っていくのか、時の流れに身をまかせて、政権交代の布石として戦っていくのかで戦略が変わってくることになるでしょう。
これはビジネスにも通用するものであり、選挙戦からマーケティング戦略的なことを考えさせられた結果です。
行動すること第一歩!
これを見ていて思い出したのが、学生時代の先生の一言だった。
それは生徒会選挙での1コマだった。
『自分がこの人に生徒会を任せたいと感じたら、その人に投票をしてもらっていいぞ。しかし、迷ってしまったり、任せたいという人がいなければ、白票を投じればいい。名前の書き損じや漢字の間違いなどは無効票になってしまうから。』
白票は有効票として数えることができるけど、無効票になると有効票として数えることができない。
投票数の過半数を獲得できなければ、再投票になるということについても、その時に教えてくれた。
白票を投じることは自分の意思表示にもなるし、影響力があるということも教えてくれた。
無投票でいろいろ批判をしたりするより、白票でもいいから投票をしてからいろいろといったらいいと思う。
行動してみて感じることもありますし、正解はありませんから。
行動をした方がいろいろと引き出しが増えていくことになるでしょう。