常識や情報を疑う時代からファンベースが必要になる時代へ
イノベーション人材って?
人づくりはものづくりに似ているということをよく言われます。
それだけ時間がかかるというのもありますし、潰すことは簡単ですが、育成することが難しいとされています。
なぜ、日本企業でイノベーション人材がでてこないのでしょうか。
理由は2つあります。
1つ目は就職、転職の常識が時代に合わなくなってきているということ。
2つ目は思考停止になってしまうことが、サラリーマンとして生きる道だからです。
1つ目の理由についてですが、日本企業の場合について、1社3年以上在籍することが評価の対象になるということ。
この常識については疑問を持たなければならなくなっています。
こういうことが続いていると、優秀な人材はどんどん独立をしていくことになるからです。
新卒で入社した会社では総合職採用をされた後、営業部に配属をされるのが9割あります。
その後、3年1周期でいろいろな部署や支店に異動をすることになります。
そして、年齢が30代中頃になると、部下をもちマネージャーとして活躍し始めますが、転職市場での価値は下がっていきます。
理由は2つあります。
1つは会社主導のキャリアの場合は専門性がまったくありません。
仕事に対してスペシャリストというより、ゼネラリストに近いため、専門性がまったくありません。
キャリアに対してもっと自分自身が主導権を握っていかないと、キャリアは作れないからです。
2つ目はマネージメント経験が浅い可能性が出てくることになります。
成果報酬主義であるならば、実力のあるのもがマネージメントにつく確率が高くなりますが、抵抗勢力、しがらみがあるのが事実です。
マネージメント経験については修羅場をくぐってきた数と意思決定の数がものを言うことになり、成功体験を積むにはなかなか難しいというのが事実です。
10秒であなたが何者か説明しなさい
自分自身が主導権を握っていかないと、この問に応えられることはありません。
会社のジョブローテーションでゼネラリストになっている人は特にこの問については考える事になります。
人材市場における買い手である企業から、「あなたが魅力的に見えるかどうか」を決定づける要素となるからです。
企業が中途採用を実施する背景には、必ず事業を前進させたいという欲望があります。
明確な事業課題や解消したい問題があり、それをクリアできる人材を求めています。
学歴や前職企業の規模、前職での役職ではなく、「その人が何を解決してくれる人なのか」が一目でわからなければ、視界に入ることもまずありません。
特に面接や面談のやり取りの場で「あなたが何のスペシャリストなのか?」を10秒で説明できなければ、選考がそれ以上先に進む可能性は激減します。
さらに、「どんな実績があるのか?」「なぜそれが達成できたのか?」などへと話が広がった際に、即座にリアリティーのある事例が展開できるかどうかも重要です。
つまり、実績を上げたときのストーリーを語ることができなければ意味が無いということになります。
どうしても複数のことに取り組みたい、そしてその方が効率がよいという方には、優先順位や重みづけを決めて、メインとサブというように、バランス付けをすることをお勧めしています。
あるスペシャリティーを持つ集団の中で、平均以上を維持するためには学習し続ける力、成長し続けられる力がとても重要な要素となります。
また最初に「本職」を決めて、それを究めて磨き続けることが最重要なのですが、本職と隣接するスキルや、本職と組み合わせると重宝される経験を追加していければ、あなた自身の競争優位性をさらに高めることができるはずです。
面接で必要な3つのポイント
面接は相性という人もいれば、面接は戦略という人もいる。
面接はライブ感覚で相手の反応を見ながら、プレゼンテーションの方法を買えていくことも必要になってくる。
一方的に話をしても意味がなく、相手に理解してもらうためには要領良くまとめて話をしないと伝わらないことも多い。
話が長いと論点がわからず、何がいいたいのかもわからない。
ロジカルに話しているようで、矛盾をしていたりすることが多い。
面接において必要なことは次の3つである。
1:数字、ファクト、ロジックがあること
2:ストーリー性があること
3:わかりやすく端的にまとめていること
意外とこれを忘れてしまって、事細かい描写に走ってしまったり、説明に奔走してしまったりする。
こういう時に一度やってほしいのが文字起こし。
文字起こしをしてみると言葉が削れるんです。
同じ表現や似たような表現があることに気づくことができるようになると、ここは削れるなぁ、この表現回りくどいなぁということが客観的に見えてくる。
無駄な言葉を削ることができるようになるには、SNSを駆使して日頃から研究をしていく時代なのかも知れません。
人事もいろいろなところにアンテナを伸ばして、ファンベースを確立しておかないと、多チャンネル化がすすんでいくさなかで取り残されていくことになるのは間違い無いだろう。