転職氷河期に突入!?独自性を出して内定を目指す!3つのなぜ
正社員だから安泰ということはありません!
昔、明石家さんまさんがバラエティ番組で後輩芸人に対していっていたこと。
「こっちは毎日がオーディションなんじゃ〜!ポジションを譲ってくださいっていわれても、そう簡単に譲れないんじゃ!必要とされてポジションがある限り、戦うんじゃ!」
この言葉が今、コロナショックの後に現実味をおびはじめています。
夏の人事査定が終わってこれから余剰人員や評価の低い社員に対して風当たりが強くなってくるのは否めません。
コロナショック以降の新リストラの対象は過去の余剰人員とリモートワークによってあぶり出された無能な管理職の他に、未来の新卒予定者、会社規模を適正許容量にするためのリストラなど、過去と現在と未来との3つの軸が一気に回っていくものです。
2020年のオリンピック後に景気の後退が予測されていましたが、コロナショックによって少しだけ時計の針をすすめてしまった事になってしまった。
人手不足といってもこれからの採用についてはかなりハードルが高くなってくることになるわけですが、その中でも厳しい書類選考、面接を抜けて内定を勝ち取るためにはどうしたらいいのかを考えていきます。
自己分析をしながら、3つのなぜを掘り下げてみよう!
いろいろな経営層や人事が共通していっていることは、次の3つです。
転職理由、働く理由、参画したい理由を聞きながら、即戦力として活躍してくれるのかどうかを値踏みするということ。
今まで以上に厳選採用ということになると、書類を作成する段階でどれだけ言語化できるのか、面接でいかにプレゼンテーションをすることができるかどうかがポイントになってきます。
仕事を通して原体験を積んでいるのであれば、言語化をしてどうやって伝えるかを考えなければなりませんが、テンプレート思考で考えると縦、横、斜めには伸びていきませんので注意が必要です。
小手先のテクニック論ではカバーしきれないことも多くなってきているので、転職サイトで書かれているコラムや人材ビジネスの担当者がいっていることはアップデート前になっている可能性があるので、情報の鮮度についてはちゃんと確認をしておかないといけない。
1つ目のなぜ!?転職理由
まず、人事の立場からすると、「コロナショックで売り手市場から買い手市場に変わっているのに、なぜ!?転職をするのだろう?」と率直に気になります。
なぜなら、転職する理由がネガティブだったり、前職でなにかトラブルが会ったのか、もしくは問題児なのか?などといろいろな裏読みをしてしまう。
きちんと結果を残している場合については特に疑ってしまう。
人間性が問題があって自分の居場所を無くしてしまったのではないだろうか。もしくは、隣の芝生は青いということで、自分のスキルや実力を勘違いして転職をしようとしているのか?などと書類の段階で疑ってしまうのは、一種の職業病とも言える。
ただし、コロナショック以降の転職市場が悪くなっているのに、なぜチャレンジをするのかということは、現場マネージャー、役員なども同じ目線で質問をすることが多い。
「なぜ!?今のタイミングなのか?」「どうして今なのか!?」をしっかりと語ることができるかどうかがポイントになる。
お祈りメールが届きやすいのは、なんとなく転職をしたいんです!という人たちでしょう。
現状に不満があって転職をすることは問題ありませんが、逃げる転職をすることで成功する確率が低いと判断をされてしまうのは間違いありません。
「こういう状況を打開したい!」「こういう状況を次のステージへうつりたい」と明確な展望を述べたり、「これこれこういう理由です。なぜなら〜」というように、なぜをしっかりと掘り下げて伝える必要があります。
その理由を聞いた面接官が共感してくれる内容であれば、面接の最初のつかみはOKです。
誰もが聞いても納得できる転職理由をしっかりと語れるように用意をしておくことが必要になるでしょう。
2つ目のなぜ!?働く理由
業種業界を問わない人と業種業界にこだわりを持っている人では、なぜ!?働くのかという理由の部分で大きな差になってしまうことがよくあります。
業種業界を問わない人の場合ですが、どこでもいい、仕事ができればどんな会社でもいいというイメージがあり、当社ではなくてもいいんじゃないの!?と判断をされてしまうことが多い。
逆に業種業界をしっかり絞っている人は、希望している職務に対して業界経験者ならではの視点であったり、ライバル企業からみたポジションなどから、専門的な見地見聞から、任される職務に対してコミット、パッション、ビジョンなどがロジカルに見えてくることがよくあります。
業界独特のルールがあったり、業界独特の考え方というのは、外からはイメージしづらく、即戦力として活躍してもらえるイメージが沸かないことが多くあります。
面接の際にも業界経験者と業界未経験者では、同じ質問をした時に的を得て話をする人、そうではない人が大きく分かれてしまいます。
現場マネージャーや役員、経営層クラスについては、自分たちが求めている人物像と職務内容を確認した後、ポジションにあっているか、社風にあっているか、活躍してくれるかなど、いろいろな視点から総合的に判断をしてきます。
そして是非求めている人材であると判断をされると、オファーが出てくることになる。
前のめりの採用になる場合、ストライクゾーンの人材であるケースが多く、この目線をあわせられるというのはよほどの環境適応能力がないとできないこともよくあります。
そのためには自己分析をしっかりして自分の強み、弱み、実績がしっかりと分析をできており、現状の力からこの会社でこの分野で活躍できると自分の言葉で語れるようにすることがポイントになります。
ただ、ここで勘違いをしてほしくないのが、30代のマネージメントをちょっとかじった若手に多いのですが、「実績を残して出世して、幹部候補になりたい」とか「C☓Oになりたいです」という人たちです。
そもそも現時点で実績を残せていないにもかかわらず、背伸びをしてポジションを狙いにいくのはかなりのリスクである。
評価をするのは他人であり、自分の願望を叶えるためには、圧倒的な実績を残して、他社でも使えるフレームをたくさん持っていないと、高いポジションにはつくことができません。
管理職について勘違いをしていることも多く、管理職は部下の才能開花をさせてチームの力を最大限にすることが求められます。
人を管理するのではなく、場合によってはプレイングマネージャーとして、現場に降りていきながら数字を上げるケースもあります。
今の戦力以上のポジションを狙うというのはこれからハイリスク、ローリターンです。
身の丈にあったポジションから徐々に実力、実績を上げていって社内の信用預金をガッチリ溜め込んでから、出世を目指すのが中長期的には必要な視点ではないでしょうか。
3つ目のなぜ!?参画する理由
採用する企業が全体的に見ているポイントとして、一番重要視しているところは、なぜ、この会社のこの事業に参画をするのかどうかということなんです。
本気でやる気があるの!?腹を括ってやれるの!?というのが本音です。
なぜなら、ネット応募からポチッとして応募をしてしまい、多くの企業と接点を持とうとするあまり薄い理由になってしまうことがよくあります。
「人材紹介会社に紹介をされて応募をしたので…」「希望年数のレンジ幅に入っているから」「希望する職種だったので応募しました」などという応募者が多く存在していることが問題になっています。
コロナショック後、採用のハードルが高くなって、本当に欲しい人材しか採用をしないというスタンスに変わりつつある中、企業としては間違っても採用してはいけない人を採用したくない、失敗したくないという心理が働いてきます。
インターネットでポチッと応募するだけでなく、応募する前にホームページ、求人内容、口コミなどをチェックして、応募した理由をサクッと書いてみるのも1つの方法です。
求人内容やホームページからいろいろとイメージを作り上げた上で、「私には◯◯というスキルがあり、事業の☓☓で力を発揮することができます」とか、「ぜひ、それを私に任せてください」とか、「是非、貢献をさせてください」などというように、企業側へストレートな思いが伝わらないと、お祈りメールが届く事になってしまう。
企業の経営側から見た時に、あなたのスキルを発揮してもらえて、中長期的にしっかりと活躍してくれるイメージができれば、前のめりにオファーをする。
イメージができるように伝えることは難しいことですが、今までの経験をちゃんと掘り下げて、瞬発力でまとめられるといいでしょう。
応募ボタンをポチッと押す前に一度、自分が活躍できるフィールドがあるのかどうか、どういう風に活躍することができるのかなどを考えてほしい。
そうすることで、面接への進出率も変わり、面接勝負ということになれば、自分自身が持っているプレゼンテーション能力を信じて戦えばいいんですから。
この3つの「なぜ」が一つでも曖昧、不明瞭であれば、いま転職活動を活発化させるべきではありません。
平常時以上にこれらがはっきりしていない人には、望ましい新天地を勝ち取れる可能性が大きく下がっています。
そうした人は、この3つの「なぜ」が自身の中でくっきり浮き上がってくるまで、現職での役割をしっかり全うしましょう。