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【人事の本音】エージェントが本気なら、こっちも本気!

エージェントの質が落ちた日

【相談内容】
この前、複数のエージェントさんに登録をしてきました。
その際に同じ企業を2つのエージェントから紹介されて、信頼できそうなA社さんに依頼をして、胡散臭いB社さんは他のエージェントから応募したので、お断りのメールを出しました。
そしたら、A社の担当者から、「◯◯さん、この会社以前に応募しました?再エントリーはできないって人事から聞いたんですけど…」という連絡がありました。
詳細について調べてもらうと、B社さんからのエントリーが先にあり、そちらで書類選考を進めており、不採用の連絡をしていたそうです。

エージェントが断っているにもかかわらず、勝手に応募をしている状況っておかしくないですか?
チャンスを潰されてしまったんですけど、どうしたらいいのでしょうか。

【回答】
実に一部のエージェントではありますが、勝手に応募をすることがあります。
なぜこういうことをするのかというと、人事の優先順位をあげたい、この会社とズブズブの関係になりたいと考えるエージェントの常套手段です。

人事も営業担当との相性があり、その他にも実績があるエージェントについては、優先的に案件をオープンにしたりしています。
そのエージェントで追いきれないのであれば、地引き網作戦としていろいろなエージェントへ一斉に声がけをするのがパターンです。

そういう時に、ちょうどお探しになっている求人の内容と合致しそうな応募者がいらっしゃいましたので、直接お会いしてお話をさせてくださいというパターンになるとかなり怪しいというのに気がつくまで時間がかかります。

人事としては社内営業的に早く面接を組むことで、社内の不平、不満を沈静化させたいという気持ちが先行するとその事に気づかない。
個人情報を伏せたレジュメをもらって、関係者と話をすると「面接設定してほしい」となる。
そして、連絡を入れると「他社の選考が進んでいるようで…現職中で時間が取れないんですよ。」とのらりくらりとかわされてしまう。
その後、「他社決定してしまいまして…」ということを言われてしまう。

後日、別のエージェントから推薦をもらって、詳細を確認してみるとエージェントが応募意思を確認せずに応募していることが発覚すると、取引停止にしてしまうケースがほとんど。

【こういうエージェントには気をつけろ!】

応募側からの視点で考えてみると、カウンセリングの段階で注意してほしいことが3つあります。

1:やたら褒めまくる胡散臭いエージェント
2:案件の詳細がわからない、提案した理由がわからないエージェント
3:こちらのいっていることが伝わっているかどうか不安なエージェント

担当する人によって胡散臭い人、不安な人であれば、そのエージェントは捨てる覚悟が必要です。
会社の規模や有名無名は関係ありません。
人として信用できないと判断をしたら、別のエージェントへ乗り換えたほうが効果的です。
3つの条件で1つでも出た場合、違うエージェントを探ることをオススメします。

こういう会社の特徴として、KPIの行動指標が大きな影響を与えています。
確率論で数字だけを追う形になり、顧客である応募者と企業との関係を無視していることが原因です。
自分たちの利益を出すためなら、応募者や企業のことは関係ありません。
エージェントの保身のためにやっていることも多くありますが、一度裏切られた信頼は戻りません。

企業としては取引停止になるうえ、出禁になり、ブラックリストに入ることになります。
それだけのリスクを負って関係改善をしようとしてもできません。

人事側からすると、そんなにタイミングよく候補者が出てくる確率は非常に低いということに気づいてほしい。
すぐに採用したい、スピード感重視なのはわかりますが、胡散臭い場合やこの流れに乗っていいのかと感じたときは一旦立ち止まって見てほしい。

好調なときほど、落とし穴に落ちる可能性が高いので慎重かつ大胆になる必要があります。
痛手をおって、社内の信用預金を崩壊させるような行動をしないように気をつけてください。

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