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モヤキャリ相談室VOL3

最近は転職の相談を多くいただくのですが、これではエージェントが相手にしないなぁ〜と感じたことが多くありました。

<ご相談者>
25歳の男性、技術営業(営業とエンジニアの二刀流)

<相談内容>
最近、仕事に対してやりがいを感じておらず、自分自身も何をやりたいのかわからず、自分探しをしている様子。
残業時間も繁忙期と閑散期で差がありすぎて、やる気もモチベーションも落ちている。
会社に対しても出世できるのかどうか、ライフイベントが発生した時にどうしたらいいのかわからなくなってしまった様子。
転職条件は今の会社以上に待遇がいい会社。

<処方箋>
まずはライフプランを考えてみてください。
28歳、30歳、35歳、40歳の時点であなたがどうなっていたいのか?
どんな会社で、どんな仕事をして、どんな状況下にいるのかを具体的に考えてみてください。

ロールモデルがないから想像できないというかもしれませんが、イメージを持って書き出すことをオススメします。

次に今までの社会人経験の中で数値化できるものをリストアップしてください。
営業成績、プロジェクトなど実績として誇れるものをピックアップしてください。

そして、現時点と将来の点を比べた時にどんなスキルが足りないのか、どんな経験が足りないのかを書き出してみましょう。
思いつくままにいろいろと書き出すことがポイントです。

方法と手段についてはどんどん変化をしていくことになりますが、ゴールを間違えてはいけません。

この段階で理想と現実の差を認識すると同時に、目的地に向かうための方法と手段については1つしかないとは限りません。
最短距離で行くかもしれませんし、遠回りしてしまうこともありますから。
正解はありませんし、小さな成功体験をたくさん積むことによって、いろいろなキャリアを手に入れることができるようになります。

<ご相談者>
28歳の男性、職種は営業職

<相談内容>
会社で学ぶことがなくなったので転職をしたいんです。
今の会社よりいい条件で転職したい。

<処方箋>
転職者の9割がいうことが「この会社で学ぶことがなくなってしまいました」ということ。
この言葉は信用してはいけないということ。

学ぶことがなくなった=成長機会が失われたから転職をしたいといっているようなものです。
学ぶことがなくなったのは、あなたの視野が狭くなってしまっていることが原因なのか、上司が仕事の深みについて伝えられていないかの2つが考えられます。

あなたの視野が狭くなってしまっているのが、あなたの成功体験とあなたに対する自分の評価が甘いということ。
自分は何でも出来ちゃうからすごい優秀な人材であると思いこんでしまうと、上から目線になってしまうし、仕事に対してもモチベーションが低くなるでしょう。

素直さと謙虚さを失ってしまうと、誰も相手にしてくれないということに早く気づいてください。
どんなことに対しても興味を持って、いろいろなことに対してチャレンジをしてください。
傲慢さが20代で身についてしまうと、修正することができなくなってしまい、40代で出世レースが終わった時に、早期退職リストの筆頭に名前が来るでしょう。

もし、あなたの上司があなたの仕事に対して、深みを伝えられていないのであれば、管理職として問題があります。
なぜ、この仕事をしているのか、どうしてこんな仕事をしているのか、これから先はどうなるのかを具体的にげんこ化できていないというのも問題があります。

経営者の方は夢を語り、会社の指針を語ることが求められますが、管理職は経営層が何をいいたいのか、どうしたいのかということをしっかり理解した上で、チームメンバーに伝えることが必要になります。

<ご相談者>
24歳の男性、第二新卒、職種は総合職

<相談内容>
仕事が辛くて転職をしたいんですけど、新卒2年目なのでいま転職をするのか、自信がついてから転職するのかを迷っている。

<処方箋>
仕事が辛い理由はなんでしょう?
人間関係なのか、長時間労働なのか、給与なのか?人それぞれ捉えて方が違うので、根掘り葉掘り聞かないとわからないこともよくあります。

仕事が辛いから会社を辞めるために転職をするケースはハイリスクハイリターンです。
第二新卒だから転職をしたいという気持ちはわかりますが、仕事が辛いから辞めるというのは逃げ癖がついてしまう可能性が高いからです。

昔の話ですが、私もとある経営者の人に「逃げることは簡単だけど、一度その道を知ってしまうとそれにハマってしまう」と言われたことがあります。
その方が教えてくれたのは、胆力ということでした。

逃げることは悪いことではないけれど、その理由を間違えてしまうと大変なことになってしまう。
失敗してもいい、間違ったやり方でもいい、やり続けられる人は本当に少ないから。

いまだに1社3年説が根強く、下積みのあるなし、根性論や精神論が通説として信じられていますが、根本的な問題を解決せずに線引をすることは、昭和の古い考え方かもしれません。

人事の仕事をしていてよく分かるのが、個人の成長スピードは人によって違いますし、その人が置かれている環境によっても違います。
ましてや入社時の下馬評通りに出世していくこともありませんし、組織の政治家に足元をすくわれて失脚をする人を多く見てきたからかもしれません。

仕事が辛いのであれば、違う会社の友達や社内の他部署の同期や先輩に話してみると解決をするかもしれません。
原因がわかったところで、人事異動を願い出る、転職活動をするという道が見えてくるのは間違いありません。


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