企業に貢献できる能力をアピールする3つの方法
前回までは評価される志望動機、自己PRを知るということで、具体的にどのような自己PRや志望動機が企業に評価されている部分についてお話をしてきました。
ここでは実際に手に入れた情報をどのように自分自身の経験や体験から、評価される自己PRや志望理由に変化をさせていくのかという点に絞ってお話をしていきます。
伝えるべきこととは?
企業が求めている人材について知るにてお話をしてきた通り、企業が求めているのは企業の利益に貢献できる人材であり、企業の利益に貢献できる人間であることを面接官に伝えれば、エントリーシートも面接も通過することができます。
企業の利益に貢献できる人材であることを示すには、利益に貢献できる能力があることを自己PRで、その能力を発揮するやる気があることを志望動機で伝えなければなりません。
ここで逆算力という力が必要になることに気づいた人もいるでしょう。
選考を通過するためには自分が企業の利益に貢献できる能力とやる気があることをわかりやすく説明して、面接官に共感してもらうことがポイントになります。
しかし、ルールはちゃんと守らなければなりません。
エントリーシートの枠からはみ出して書くことをは無いようにしましょう。
読みやすい字、大きさで書くことを心がけてください。
読み手のことを考えるとキャッチコピー、論拠や具体例、何ができるのかという流れでまとめていくことが必要になります。
文字数は200文字前後になる企業がほとんどになりますから、アウトプット能力と表現力が必要になることはわかって頂いていますでしょうか。
そのためにはソーシャルネットやblogなどで仮説思考を身につけることが必要です。
面接とは知的の格闘技とも言えますし、大喜利の要素も必要になってきます。
いわれた質問に対して間髪入れずに答えなければいけなかったり、一言でドーンと言わなければならなかったりしますから、それなりにいろいろな訓練と事前準備が必要になります。
そんなさなかにも関わらず、面接官が共感するエピソードを話さなければなりません。
ではどうやってつくったらいいのでしょうか。
方程式を解くように作り上げていく
ここでいうフレームワークとは、枠組みのことをしめします。
エントリーシートや面接では、ストーリー性を重視した書き方や話し方をするようにしましょう。
ストーリーでは起承転結があります。
漫才にはツカミ、本ネタ、オチというのがあります。
落語ではまくら、本ネタ、オチというのがあります。
エントリーシートや面接にもわかりやすく能力とやる気を伝えるためには、それなりの方程式が存在していることになります。
自己PRや志望動機のフレームワークは能力とやる気をわかりやすく伝えるために、面接官が知りたいことを一通りすべて盛り込んでいくことになります。
自己PRをつくるためには4つのステップで考えよう
1stステップ:強みについて
まずは結論である自分自身がアピールしたい能力、強みについて書きましょう。
もちろん社会で求められている納涼が大前提としてあることを忘れないで下さい。
そこから外れてしまうと、文章が読まれることはなく、お祈りメールが届くことになるでしょう。
2ndステップ:強みが身についた原点について
意外にも学生さんがすっ飛ばしてしまう部分です。
考えてみれば当然のことですが、現在の自分は過去の自分とつながっており、過去の自分の経験が今の自分を形成していることを忘れてしまっています。
幼いころの家庭環境や小学校時代の経験など、今の自分を強く形づくるキッカケを話しましょう。
そうすることで強みについて説得力を持たせることができます。
3rdステップ:具体的なエピソードを複数アピールする
当然のことですが、企業は会社で活躍してくれる人材を求めています。
ある特定のコミュニティでだけ結果が残せる人ではなく、いろいろなコミュニティで結果を残して、活躍できる人材を採用したいと考えています。
その意味では単独のエピソードしかない学生よりも、複数のエピソードを持っている学生を採用したいと考えます。
ゼミ、サークル、部活、アルバイトなどの複数のコミュニティで結果を出した経験をアピールする必要があります。
大学時代は一つのことしかやってこなかったという学生の場合には、高校時代の経験など時系列を変えてアピールすることも手段です。
もちろんエピソード無いように説得力があることが大前提になります。
4thステップ:会社での活かせる能力
これも当たり前の事になってしまいますが、アピールしてきた能力が社会で全く役に立たないものであれば何の意味もありません。
1つ目から3つ目のステップでアピールしてきた能力をどのように活かすのか、どのようにして企業の利益に貢献することできるのかということを伝えましょう。
そのためにはしっかりとした軸とイメージを持っていないといけません。
また、1〜3のステップからはみ出さないようにしないといけません。
志望動機をつくる6つのステップ
1stステップ:社会で成し遂げたい夢
何のために企業で働くのか、社会で何を成し遂げたいのかということについて話をしましょう。
自分自身のモチベーションの源泉である夢を語り、社会においてもその夢に向かい高いモチベーションで働くことができることをしめしましょう。
志望している業界で受け入れられる夢であることがポイントであり、そこから外れてしまうとお祈りメールが届くことになってしまうので、細心の注意が必要になることは忘れないようにしましょう。
2ndステップ:キッカケ
志望動機にいたった自分ならではの経験について語りましょう。
どうして1stステップのような夢を抱くようになったのか、そしていろいろな会社があるのになぜ当社なのか、なぜ数ある仕事の中から選んだ理由につながるのかということを、面接官が最も知りたい部分であります。
それにもかかわらず、多くの学生が間違った方向へ進んでしまいます。
例えばグローバルスタンダードの企業でよくあることが、少子高齢化の日本が成長をし続けるためには特に東南アジアなどの海外事業を展開する必要があるというような、自分の経験から作り上げたものではなく、インターネットや就職の赤本に載っているような志望理由を述べるのが現状です。
自分らしさを思う存分発揮することができるですから、しっかり自分の経験の基づいて、自分の言葉で話せるようにしましょう。
3rdステップ:具体的に取り組みたい仕事とは
夢の実現のために具体的にどんな仕事に取り組みたいのかを話しましょう。
業界の仕事内容を理解しており、企業とのミスマッチがないことを伝えるようにしましょう。
よくありがちなミスとしては、その企業が取り組んでいないことや、将来的にも取り組むつもりがない事業に取り組みたいと言ってしまうことです。
こういう答えをしてしまうということは、業界研究、企業研究ができていないことを露呈います。
エントリーシートも、面接もそうですが、業界研究や企業研究ができていないということになると、その場で面接が終了してしまうことになり、後日お祈りメールが届くことになるでしょう。
意外とこのステップも軽視している学生が多いので、要注意するべきステップです。
4thステップ:他の業界ではダメな理由とは
面接官が最も知りたいことの1つにあげられるのが、数ある仕事の中からなぜ自分達の業界を選んだのかということです。
また、面接官はライバル業界、ライバル会社のことを非常に意識しており、他の業界に人材が流出しないかどうかを気にしています。
例えば旅行代理店の面接官であれば、商社、銀行、コンサルタント会社、海運業、広告代理店など採用上のライバルが多く存在しています。
面接官や人事担当者は自分の会社に入社をしてくれそうな学生に対して内定を出します。
その他の業界ではなく、この業界に入りたいという理由を業界同士を比較した上で話せるようにしましょう。
そのためには、その業界だけではなく、いろいろな業界を知る必要があります。
会社説明会、合同企業説明会などにはドンドン参加をするようにしましょう。
周辺の業界を知ることで他の学生に差別化できるポイントにもなりますから。
5thステップ:第一志望であるための理由とは
他の業界ではダメだという理由を語った後に、さらに同業界であったとしてもライバル会社ではなく、受けている企業がいいという理由を述べる必要があります。
面接官や人事担当者は自分の会社に入社してくれそうな学生に対して内定を出しますから、この部分をしっかりと説得力をもって話をすることで面接官を安心させるようにしましょう。
6thステップ:社会で活かせる能力とは
仕事に内容について十分理解して、高いモチベーションで働けることを示した上で、そのような仕事において求められる能力があることをについても触れておくことが必要です。
ここは自己PRでアピールした能力と一致させることが必要になりますので、的はずれなことをいわないように注意をしてください。
フレームワークを利用する際の注意点
企業の利益に貢献するための能力とやる気をわかりやすく伝えるために、フレームワークを簡単にまとめてみましたが、ステップ通りに考えていくと、ある程度の内容になるものが出来上がると思います。
非常に使い勝手が良いものではありますが、もちろん使用する上で注意が必要になります。
3つのポイントに絞ってお伝えをしましょう。
1つ目はスタートは結論になる言葉
必ず聞かれていることに対して結論になる言葉から書き出すようにしましょう。
もちろん自己PR、志望動機の1stステップは結論の項目になっています。
2ndステップ以降については1stステップを補強することができるエピソードになり、ちゃんとつながっているのであれば、順番は関係ありません。
文字数が足りない場合はどこを優先させることで共感が得られるかどうかを考えないといけません。
そのためにOB、OG訪問や大学のキャリアセンターをうまく利用するようにしましょう。
ビジネスの場では結論から端的に話すことが求められますので、社会人としての訓練だと思うと簡単に身につくスキルですから、すぐに実践をすることをオススメします。
2つ目は簡潔に書くということ
1つのフレームが長くなってしまうことはよくあります。
そんな時は次のフレームとの境界がわかりづらくなってしまうことになります。
できるだけ端的に簡潔に伝えられるようにしましょう。
1つのフレームを自己PRであれば40文字以内、志望理由を30文字以内としましょう。
そこに接続詞などを加えて文章で表現をすると、200文字ぐらいになります。
これはエントリーシートの中に書ききれる文字数としての目安になります。
一度パソコンやスマホでメールを書くようにして作成をしてみてから、エントリーシートへの記入をしていくことをオススメします。
手書きで書いてみることで意外に文字数が限られていることに気づきます。
3つ目は思考停止になることを阻止できる
これが一番重要な事になりますが、フレームワークを利用するということはスピードと効率という点では非常に大きな効果を発揮します。
しかし中途半端にフレームを知っているために思考停止状態に陥ることがたまにあります。
自分さらしさとはフレームに基づき、自己PR、志望動機を作成した後に、ここのフレームに対して深く考えることでうまれてくるものなのです。
フレームを利用して作り上げたことに満足をすることはなく、常に修正をしていくことを忘れないで下さい。
このフレームがあれば、どんな質問が来るのかということを推測することも可能ですし、さらに自分自身を深堀りすることが可能になります。
一度つくったから終わりではなく、エントリシートを提出後、面接後にはきちんと反省をして、修正をしていくことによって内定というゴールへ進むことができる。
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