WEBマーケティングと職務経歴書はタイトルと160文字勝負!?
転職者の共通事項とは
人事系の仕事をしていると転職でうまくキャリアを積み重ねている人の共通点がある。
キャリアに一貫性とストーリー性を持っていることである。
これを表現できるようになれば、差別化することができるということ。
キーワードは共感性と等身大。
共感できるストーリーがあることと話を盛りすぎない内容であるということが重要だ。
最近では話を盛ること、感情を入れて伝えることでわかってもらおうとする人がいるけど、面接官にとっては、演技をしているな、こいつキャラつくったなと思われてしまう。
職務経歴書でストーリーをつくる
これはここ最近のマーケティングでも同じことをいわれている。
消費者は同じような商品が並んでいる時、共感性のあるものを選ぶという。
職務経歴書も同じことがいえるから不思議である。
いくらフォーマットが決まっているとはいっても、志望動機や自己PRがフリーになっている。
ましてや応募時のそこで決めるのかという人事もいる。
なぜなら、そこで面白そうだ、ちょっと会って話をしてみたいと思わせることができれば勝ちである。
一番上にでてくることになり、スクロールしないでいきなり入ってくるから、そこでおっとおもわせられたら、レジュメを読んでもらえることにもつながる。
例えば、コンビニでいろいろなラーメンやパンが陳列されている光景を思い浮かべてください。
あの有名シェフがプロデュースしたパン、あの有名ラーメン店が味を再現したとかという、キャッチコピーが入っていたら、手にとって一度食べてみようとなることがあります。
また、健康志向が最近では強くなっていることもあり、有名人が実際にやってみての効果を語る通販番組やCMがよくあります。
あの人ができるんだから自分もできるだろうということを思って、買ってしまったり、入会してしまうこともあるでしょう。
それと同じ効果が職務経歴書上でも得られることがある。
人事はインターネットのWebレジュメを1日数十通から数百通に目を通さなければいけない。
そして、会社説明会をしたり、1次面接を設定したり、社内の根回しや面接連絡、設定、それ以外にも労務管理や入退社の手続き、給与計算などをしていると、本当に時間がないのが現状です。
人事の対応が早い、遅いというのが良くありますが、インターネットのWebレジュメを見る際に、ものさしを持っている人事がよくいる。
年齢、転職回数というのはよくあるものさしであるが、人間味が伝わる職務経歴書については、このような規定を超えることがよくある。
そこはめんどくさがらずにちゃんと書いたほうがいいということ。一発逆転になる可能性がそこにはあるから。
実際にお世話をしたことにある人の話をしてみよう。
その人はディーラーの販社に入社したあと、ジョブローテーションで総務経理に入り、30歳を気に中小企業で人事総務へと転職をしたあと、35歳で大手企業の人事へ転職して、現在では大手企業で人事部長をしている人がいる。
キャリアのスタートは営業職としてコミュニケーション能力を磨くことができて、その後、採用から労務管理、人事制度などをいろいろやって実績を積んでから、大手企業の人事課長としてキャリアが進んでいき、今では自分もこうなるとは思っていなかったらしい。
中小企業で学んだことを大手企業で磨きをかけることだけ忘れなかったことが大きい。
たいていの場合はある程度のポジションを獲ることができたら、自己研磨をする人があまりしない人が増えている。
危機的状況におかれているということを知らずに、自己研磨を忘れてしまうということはリストラの対象になることを察知してから。
その話をうまく表現されている自己PR文であったことも理解できた。
年齢や転職回数、企業規模などからお祈りメールが送られてもおかしくない状況であったにもかかわらず、自己PRやあいさつ部分で手を抜かなかったからそういうことができたのである。
一貫したあらすじより面白くする内容とは
キャリアの一貫性がなくてはいけないということではないし、否定するつもりもありません。
実際に漫才や落語のようにつかみ、本ネタ、オチというようにわかりやすく構成されていると読みやすい。
キャッチコピーがわかりやすいと、おっちょっと読んでみようとなり、140字から200字でこれは読まなきゃいけないと判断をされると最後まで読まれるという仕組み。
有料マガジンをやっている人で儲かっている人の共通点は、1週間でコーヒー1杯分で読めるというお得感がそこにはある。
いろいろと質問に応じていると、コンサルタントをやっていることになる。
1回200円というやすさで自分の仕事に置き換えて理解をすることができれば、時間を割いて、学校に通うこともなく勉強をし続けることができる。
キャリアも一緒でつかみ、本ネタ、オチがあるとわかりやすい。
挫折をすることもあれば、方向転換をしなきゃいけない人もいるわけだ。
自分がおかれている立場をしっかりと理解して、過大を理解することができれば、目の前にあることをしっかりとやるだけである。
評価される人と失敗をする人の違いというのは、成長力、伸びしろがあるかどうかである。
伸びしろがないとなると、企業は採用することがないからだ。
採用責任者としては自分の会社より格上の会社や組織の出身者にはアレルギー反応を起こします。
成長する人を採用したいというのが基本的な企業のスタンスであり、格上の会社や組織の場合については、職務経歴書の段階で落とす人もいるのが現実だ。
高い投資をしたうえでパフォーマンスが低いということは会社に取って不良債権となるからだ。
逆に、中小企業からコツコツと努力をしてきて門戸を叩く人と言うのは、学歴や会社規模、転職回数などをクリアしていくことになる。
将来的に大きなリターンの可能性が高く、直感でかんじることもよくある。
日本人の中に埋め込まれている意識かもしれないが、小さなことからコツコツとやっていくこと、評価されやすいのと成長する力があると気づくことがある。
最近ではやりたいことをキャリアにしたいという人も増えている。
下積みなんて時間の無駄という人もいるかもしれないが、そういうことをいえるのは本当に天才、鬼才といわれる人達だけ。
奇跡の確率で才能だけで突っ走っている人たちである。
今おかれている状況については、自分に足りないものはなんなのか、どういうことをしたから、こうなってしまっているのかということを、
しっかりと一度客観的に見ることができるのであれば、ちっぽけなプライドや過去の栄光にぶら下がることはないだろう。