会社選びの基準って
「面白い会社ありますかー?」
「いい環境の会社ありますかね?」
人事に関わる仕事をしていると必ず聞かれる質問ですが、“私ならその仕事、その会社をもっと面白くできる”くらいのマインドで考えられるといいなぁ、って思ってます。
その背景にあるのは「会社は生き物」と言う考え方。
ダーウィンの進化論じゃないけれど、基本的には変化への適応力、がどんな環境でも求められる。基本的には会社も個人も有機的に変化をしていくもの。
グローバルのビジネスの流れが加速しており、テクノロジーの進化によって今までのビジネスパターンが通用しなくなり、新しい判断基準が求められる時代です。
パソコンでいうと新しいOSが出ているにもかかわらず、そのままずっと更新せずに使うことと一緒です。リスクをとってでも変化に対応をしていかなければならない時代です。環境適用能力が必要になってきます。
そしてもう一つ大切なのは変化を創り出すチカラ。
会社に何かを求めるのもいいけれど、会社選びの基準 を改めて考えるならば、それは個人の自己を実現していくためのものと考えられるといいのかなと。
自らが成長する、自らがやりたいことを実現できる、自らがその会社を通して社会に資することができる、みたいな。会社は 個をエンパワーメント するものだと思ってます。
だからこそ会社に「選んでもらう」ではなくて、個人側も「選ぶ」と言う意識を持つこと。新卒採用の大学生であっても、だれでも。個人と会社は対等な関係であることが望ましいですよね。
採用=ゴールではありません!
「これからのキャリアで何を実現していきたいですか?」「あなたが当社にジョインして実現したいことはどんなことですか?またそれをサポートするとしたらどんな環境があると良いですか?」
こんなことを質問としてよくお聞きします。
結論からいいますと、「採用」は目的でもゴールでもない。そしてこれだけ「個人」のことを意識するときに大切になるのが会社の持つ、ミッションとバリュー。
個人を尊重するとは言っても、それぞれがバラバラの方向を向いてしまったらいい環境を用意してもうまくいかない。
ベクトルを合わせることでそのパワーが最大化されるようにしていく。
みんなが同じ方向を向くために必要になるのがミッションとバリュー。
会社の向かう大きな方向と、行動の判断基準となる価値観。
「みんなにとっていい会社」ってのは多分ありません
そんなこんなで私が思う 会社選びの基準 は次の3つです。
◯ミッションとバリューに強く共感できるか
◯個人と会社が対等な環境か
◯その会社でやりたいこと、会社を通じて成し遂げたいことがあるか
この3つは常に企業の人事として常に意識したいとです。
会社のみんながこれを共有できていることが大切で、浸透度合いによって物事の進むスピードが大きく変わる。
スピードが速いと言うことは個人も成長することです。