知らないとヤバい⁉安易に転職をすすめない3つのポイント
超売り手市場だからは危険!
最近転職する人から相談を受けていると気が付くことがありました。
それは売り手市場だから今のうちに転職をしておかないとヤバいという危機感。
超売り手になり、求人情報がどんどん出ている状況なら勝負をするのもいいかも知れません。
スキルを身につけたいのか、大きな仕事をしたいのか、看板を利用して副業、複業のために仕事をするのかなど、転職する目的をしっかりしていないとすごく危険です。
売り手市場だから来てくださいという形になっていて、高待遇で採用されるケースが増えているため、業界業種によっては年収が倍になるケースも増えています。
キャリアの変数を見つけることができると、自分自身の強み、弱みをどうやって活かしていくかによって、もっとも人生で素晴らしいことはあなた自身でいることができるのではないでしょうか。
定数…コントロールできない部分
(上司、チームメンバー、業界、業種、職種など、自分の力では変えられないもの)
変数…コントロールできる部分
(評価を変えるために努力すること、信用と信頼を得るために目の前の仕事に集中することなど)
変数を変えるためには3つのポイントがあります。
1:自分の特徴をちゃんと理解をすること
2:才能や能力を伸ばせる環境があること
3:自分の特徴や才能を磨いていく努力ができること
キャリアに正解はありません。
もっとも人生で素晴らしいことはあなた自身でいることためには、究極の自己探求を繰り返していくことになります。
初めての転職で不安を感じている人、最後の転職で慎重になっている人
今すぐに転職をしたいという人は、9割近くいる。
転職は慎重にしなければならないし、退職に関することで時間がかかってしまったり、読みを誤ってしまうと新天地へ迷惑をかけることもあります。
また、転職をすることで仕事が回らなくなるのではないだろうか、残ったメンバーに迷惑をかけてしまうのではないだろうかということを考えてしまうと、転職に慎重になり、愚痴や不満をまき散らしてしまう。
最近、WEBやテレビCMなどで、人材紹介会社のCMとか、転職サイトの広告などをよく目にすることが多くなりました。
転職をするしないはどちらでもいいのですが、気軽に相談をしてください。
そうするとあなたの新しい強みであったり、新しいキヤリアについてプロが相談にのりますというメッセージが込められていることがあります。
人材ビジネス業界については未経験者歓迎のサービス産業であるため、プロではなくて素人がやっていることが9割あるということに気づいてほしい。
自称プロであったり、なんちゃってプロが多く、彼らは自分の数字のためなら何でもやるというのが実情である。
60分から90分のジョブカウンセリングを3つのパートに分けると、質問の深堀ができないのはもちろんですが、人柄や深層心理に迫るまではいかず、ヒアリングシートに書かれている内容がメインになっている。
最初のパートは今までやってきたこと、できること、やれること、やりたいことなどを踏まえて、自己分析ができているかどうかを判断するパートです。
導入としてはアイドリングトークとして、天気の話やオフィスまで迷わなかったなどを話して、その話し方や口調からどういう人なのかということを分析している。
そこから推薦可能かどうかなどを自分の原体験やクライアントである企業の人事になったつもりで判断をすると同時に、この人を他の案件にも推薦できるかどうかを考えています。
裏を返せばこの人をどっかに斡旋して、転職が決まって手数料をもらえるかどうかという視線で判断をしています。
その後は実績について聞いたり、職務経歴について確認をしながら、クライアントから詳しく来てほしいポイントだけに絞って、ヒアリングをしていくことになり、最後に案件の紹介をすると、60~90分があっという間に終わってしまいます。
人を判断できるという間違った思い込みや無意識のバイアスがかかってしまうため、掲示板では「案件の紹介をしてくれない」「スカウトメールじゃない人が出てきてびっくり」などという書き込みも増えてしまう原因である。
ここで人材紹介会社が忘れてしまっているのが、サービス業であるのと同時に、信用と信頼を得られるためには何をしたらいいのかという視点が欠けている点である。
会社内で目標数字がいろいろな項目に設定をされているのと同時に、それを日々クリアするためにいろいろやっているのはわかりますが、やりすぎる行動が多くなってしまうと、信用と信頼の失墜につながることを忘れてはいけない。
売れる営業と売れない営業の差とは!?
昔、自動車販売会社の営業さんから、雑談でいろいろなことを教えてくれた。
その人はメーカー販売員のうち、世界でトップ3に入り続けている人だった。
実に嗅覚の優れている人だと感じたと同時に決してゴリゴリの営業をしてくるのではなく、素直さと謙虚さを持っていて、腰の低い営業担当だった。
なぜ、トップセールスを続けられているのかというと、車を買った後の生活についてのストーリーがめちゃくちゃ寄り添った形になっていて、車の性能や機能については、パンフレットやネットを見ればわかるので、一切話さなかった。
車を手に入れた後の生活についてのストーリーはもちろんですが、それ以外にも家族連れであったら、子供との思い出作りの手助けをするためのストーリーであったり、その人が車を購入するにあたってのストーリーを作るのがすごくうまかった。
間合いも絶妙にうまく、相手のテンポに合わせて話をするので、商談も苦痛にならないから不思議である。
人材紹介会社も同じである。
求人の説明に徹するキャリアアドバイザーやコンサルタントは決定率が8~13%と低打率である。
会社概要や求人票に書いてあることを言われても、調べればわかりますし、そのほかの情報が欲しいから、時間を割いて聞きに来ているのに、視点がズレていることに気づかずに一方的にまくしたてるように話をする。
逆に高打率の3割バッターの人材紹介会社のアドバイザーやコンサルタントは、なぜその求人を進めるのか、候補者が転職をした後のストーリーを語るのがうまい。
弱いつながりを大切にしており、口コミでのファンを獲得するために、その人が欲しい情報であったり、実績と経験から才能を開花させて新しいスキルを身に着けることができたり、社内で実績残すこととと信頼を得ることができたら、管理職への昇進など、細かいキャリアストーリーを話をする。
現職に残るのも1つの選択
人材紹介会社からのスカウトメールについている常套句として、お気軽にご相談くださいとか、転職をする前の情報収集の場として活用してくださいという文言がある。
ハードルを下げて集客をしているのですが、その言葉を鵜呑みにしていくとあまりいい印象が残らない。
ゴリゴリの営業タイプに当たってしまうのはもちろんですが、人材紹介会社も営利団体なので、転職をするかしないかわからない人に時間を割くことができなくなっているのが現在の働き方。
生産性と効率を重視するあまりに、ヒアリングシートに書いている質問とアドバイザーやコンサルタントの無意識のバイアスによって、推薦可能、推薦不可能が決まっていってしまう。
転職をするときに人材紹介会社のアドバイザーやコンサルタントを利用することが当たり前のように思われていますが、実は利害関係のない人が一番いいアドバイスを聞いてくれたり、違う角度から転職を考えさせてくれるきっかけをもらえたりする。
SNSでの弱いつながりを使って転職の相談をしたり、信頼のおける人に相談してみるのもいいでしょう。
利害関係がない分、忖度なしの貴重な意見を聞けるチャンスであり、無意識のバイアスがかかっていないから、素直に聞きやすく、腹落ちしやすい。
マウントを取られたり、疲弊することはあまりないので、一度いろいろな人に相談をしてから、人材紹介会社のアドバイザーやコンサルタントに会いに行くのもいいでしょう。
転職は無理にするものではなく、自分と向き合った結果の手段であり、転職する=内定をもらう=ゴールにしてしまう人が9割いる。
転職はあなたのやりたいことや才能を開花させる、スキルアップが目的になっているのですから、転職できて初めてスタートラインに立つことができるわけです。
転職をすることで失うものは、社内の信用と信頼です。
それを試用期間の間で、築き上げないといけませんし、正論だけではなく、社内の政治ついても理解をして、どうすればいいかを見る期間です。
転職する先で自分が期待しているものがないということを判断をしたのであれば、現職に残ってもう一花咲かせるのも一つの方法です。
これからの新卒は苦労する時代
新卒は3年かけて育てるものという常識がなくなりました。
理由は転職をしようと考えている新卒が3年以内に転職をしたいということが約3割あり、5年以内、10年以内に転職を考える人が全体の5割を占めている。
企業側としては、人材育成に対して投資をする代わりに回収をするまでの期間があるわけですから、育成をして回収できる前に転職をされてしまうと、初期投資が無駄になるかもしれないということに気づき始めています。
タイムパフォーマンスという言葉があるように、時間単位のパフォーマンスが重要になり、短期的に結果を求める傾向が強くなってきています。
中長期での育成プランが昔はありましたし、新卒や若手の失敗については大目に見る企業があったのですが、現在では即戦力化するために、インターンシップであったり、内定者アルバイトなどを通して、スキルと才能の査定をしていることが多いのが現状です。
育成をすることを企業がしなくなるということは、新卒市場が厳しくなり、第二新卒の市場が活気を帯びてくるのが、ここ数年で起こりうる市場価値の変化になるかもしれません。
大学入学と同時に個人事業主としてクラウドワークスで仕事を得たり、クラウドファンディングで事業を起こしたりする時代になり、個人事業主として圧倒的な実績を残した学生が、ドラフト1位になる可能性も高くなっている。
学歴社会から実力社会の過渡期となっているのが2020年代前半です。
いい大学、いい会社という社会通念が大きく変わっていく時代であり、時代の流れが意外にも早いので常にアンテナを張り巡らせておく時代になっています。
今までの常識が非常識になり、過去の成功体験にぶら下がっていると、あっという間に時代遅れになり、老害などといわれてしまうかもしれません。