逃げる転職をする前に考えてほしい!3つのこと
転職の本質を見抜かなければいけない
採用面接をしていると転職理由、退職理由を聞く面接官が9割います。
なぜ、その理由を聞くのかというと、前向きな転職か逃げの転職かを判断するためです。
「より自分を成長させたいから」「新たな活躍の場を求めたいから」などと、前向きに転職理由を述べる人が多くいる。
いろいろな転職サイトや転職の面接テクニックの本などに掲載されている。
面接の場ではいいことをいえというのが面接官の印象をよくするためである。
しかし転職理由のほとんどはネガティブなものであるということ知っている面接官は1割もいない。
掘り下げるテクニックが面接官にはないので、1度質問をしたらそれで終わりである。
いろいろと掘り下げていくと3つのパターンに分類されていく。
1つ目は上司や部下、同僚との人間関係のトラブルで転職を考えている。
2つ目は長時間労働を強いられてしまって、疲弊してしまったため。
3つ目は長年勤めているけど同じ年齢なのに平均賃金より下であったり、
ちゃんと仕事の成果を評価してくれないなどという理由である。
許される逃げの転職と許されない逃げの転職があり、
その見極めができないというのが正解かもしれない。
そこが見分けられたら採用するのもリスクを回避できるでしょう。
許される逃げと許されない逃げの違いとは
常に人材不足を感じている企業以外は採用を慎重に行うことになる。
ネガティブな理由が受け入れられないのは、他人事にしているから解決できないことも多く、我が事として捉えることができるのであれば、解決をすることができるから。
つまり、自分を俯瞰的に見ることができず、何もできない人に対して、高い給料を払ってパフォーマンスを下げるようなことをされては、企業としても迷惑だからだ。
例えば、「同期はいろいろな仕事を任される立場であり、自分はいろいろな仕事を任されず、雑用ばかりやっているので新しいことにチャレンジをしたくなって、転職を決意しました。」というように答えていたら、面接に呼ばれた会社からお祈りメールが来るのは決まっている。
全敗することもある想像できるだろう。
彼は自分がおかれている立場について何もわかっていないからだ。
なぜ、彼と同期の間に差ができてしまったのかを考えていない。
もしかすると彼が大きなミスをしたり、上司の指示を素直にこなせず、上司が失望してしまったら、大きな仕事を任せられないと判断されたのではないかと想像がつく。
そして、どうやったら仕事を任せてもらえるのかというところに対して考えていないことがわかる。
「上司や部下との人間関係がうまくいかずに転職しました」という場合も、期待薄である。
家族であれば100%理解をすることができるかもしれないけれど、組織の人たちや仕事で関わる人達が100%理解できるとは限らない。
人間関係を自力で解決していかなきゃいけないのだが、それを怠っているように見えてしまう。
こういう人たちを採用してしまうとコストが掛かり過ぎるという判断をされてしまうのが一般的だ。
また、数年経ったらいろいろな理由をつけてそこから逃げることが想像できてしまうから。
組織人であれば自力でその問題を解決しなければならないのだが、それをしてこないということはマイナスイメージがついてしまう。
そうすると採用しないほうがいいという判断をしてしまうのが特徴だ。
その一方では逃げというより、自分ではどうしようもできない原因があるときは寛大になる。
例えばこれから多くなるであろうケースとして想定ができることは、「両親が高齢になり、介護を必要としているため、できるだけ実家の近くを勤務地として選択したい。」とか、「子供の進学に合わせて希望勤務地にこだわっている」など、家族がネックになるケースは意外にも寛大な措置をとられる。
家族のことがネックになってしまうケースについては、正面から切り込んでちゃんと伝えるほうがいい。
あとから家族のことがあり辞退しますといわれてしまったりするよりかは、まだいいほうだ。
逃げとのつきあいかた
これらの逃げとどのようにつきあうのかが問題である。
どうしようもできない逃げについては問題ないから再考する必要はありませんが、許されない逃げについては、もう一度考えなおす必要がある。
とはいっても話を作ったり、盛ったりすることではないので、間違えないでほしい。
付け焼き刃で手に入れたものはすぐにボロが出てしまうことになるから。
入社をしたあと、「あれっ!鳴り物入りで入った人だけど、スキルがないじゃん」ということになり、試用期間が延長されてしまい、雇い止めという可能性もそこにはある。
ハイリスク、ハイリターンであるということがいえるだろう。
目の前にある逃げようとしていることに対して、自分なりに改善をしていくことが必要だ。
原因を究明したら、課題が出てくることになるから、その課題に対して全力投球するだけ。
上司や先輩、後輩などに連携を取りながら、コミュニケーションをとり、改善していくためのヒントや活路を見出すことになるわけだ。
小さなマイナーチェンジをしながら、3年は努力をしてみよう。
3年が長いというのであれば、1年で改善できるように自分なりに考えて行動をすればいい。
そうして、結果がでないのであれば、その時に転職をすることを考えればいい。
その時には逃げの転職ではなくなっており、自分なりに問題解決をしているわけだから。
転職理由は堂々と新しいステージでチャレンジしたいといえるのだから。
いろいろな人とやり取りをしながら一生懸命に問題解決をしていこうという気持ちがあるのであれば、逃げの転職では無くなっていくことになるのが現状です。
全力投球した結果、新しいステージに行けないということがわかったのであれば、それは攻めの転職理由にかわっていくことになる。
自分のキャリアをしっかりと考えたうえで、転職をする理由が必要なのかどうかを考えよう。
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