大学訪問では「キャリアセンター職員が学生相談対応時に説明しやすい貴社紹介」を
i4 伊藤です。お世話になっております。
大学訪問についてです。
今夏、約50社の採用担当の皆さまと面談(商談)をする中で、意外と多かった話題のひとつが「大学訪問」についてでした。(弊社が各大学キャリアセンターとの仕事が多いからかもしれません)
・コロナを機に大学訪問をやめてしまい、再開させたい
・経営層から、長期視点での大学との良好な関係性継続を求められるものの、学内企業説明会に出なくなったので、個別訪問したい
・採用担当が代わり、そもそも大学訪問をする企業が多いことを知らなかった
など様々でした。
ちょうど、後期・秋学期セミナーもはじまり、キャリアセンター*の皆さんとも会話する時間が多い時期でもあるため、この件について聞いてみました。
↓このような大学様と仕事(学生向けセミナー)をしております。
(*キャリアセンター/進路・就職センター/就職キャリア支援センター/就職支援課、など名称は様々ですが、便宜上、キャリアセンターで統一しております)
↓このような企業・団体様と、お仕事させて頂いております。いつもありがとうございます。
受付方法
■Webから自動入力
■電話でアポ取り
どちらのケースもあります。
前者は大学キャリアセンターのHPで確認・入力することができ、そのような仕組みがなければ直接電話で日時調整、という流れです。
電話の場合「〇〇株式会社、新卒採用担当の〇〇と申します。大学訪問をさせていただきたいのですが、求人ご担当者様いらっしゃいますでしょうか?」で普通は通じます。
ちなみに、昔(今も稀にあるかもしれませんが)は「アポなし大学訪問」をする企業の方もいましたが、大学からはもちろん不評です…。
対応者
■Webから自動入力 の場合は、「大学訪問の対応担当者が決まっている」ケースが多かったです。
M大学さんは「今は、センター長もしくは就職担当部長が対応することになりました。学生相談は若手でやるので、センター長らは大人の対応を…とお願いしました笑」、
C大学さん「就職支援課歴が長く、再雇用で働いている〇〇さんが基本的に対応しています。〇〇さん、色々見てきているので安心感があるんです」
ほかは「求人担当者がキャリセン内で決まってます」などでした。
■電話でアポ取り の場合は、「電話を受けたキャリセン職員が対応」というケースが多いようです。
体制
ここまで書いてきて、そもそもなのですが(採用ご担当者様でも実はあまりご存じではない方も多いようなので)、国立大学と、学生数が多い私立の総合大学では、キャリアセンター・就職支援課等の体制が大きく異なります。
国立大学の場合、たとえば、
・教員(先生)がセンター長、
・正規職員が2~3名、
・学生相談にのるカウンセラー(契約職員)1名、
といった具合です。たとえば、です。
一方、私立の総合大学の場合、たとえば、
・職員の部長と、教員(先生)のセンター長、
・正規職員が文系メインキャンパスで5名以上、各キャンパスにも2~3名
・学生相談にのるカウンセラー(契約職員)が常時5名以上
といった具合です。
また、学部横断としてのキャリアセンターとは別に、学部単位で「就職担当教授」が決められている大学も多いと認識していますが、その先生がどの程度、積極的に「就職支援」に携わっているかなどは、かなりばらつきがあるようです。
※そういえば以前、国立大学の工学系の先生と仲良くさせていただく機会があり、研究室に招かれてお邪魔した際、机から、日本を代表するメーカー・通信・あらゆる業界の皆さんの、研究室訪問の際の名刺(博士もたくさん!)がたくさん出てきて、驚きました。
※理系採用のための研究室訪問はこのnote内容とはまた別世界の話です!
大学訪問に対する大学キャリアセンター側のスタンス
もちろん「ウェルカム」です。
足を運んでくださりありがとうございます、本学学生がいつもお世話になっております、というスタンスです。
…ただ、
イチ国立大学は「本当はお受けしなければならないのですが、忙しすぎて、基本はお断りしています」とのこと。
別のイチ大学は「お越しいただけるのはウェルカムですが、正直な話、毎年本学学生の採用があるような大企業さんにお越しいただいても、本年度の内定者数の話などで終わってしまうので、それであればWebでいいかな、とはイチ担当としては思っています。むしろ、まだ採用実績が少ない(ない)企業さんだと、私たちの企業理解にもつながるので、お越しいただく意味がある気がします」
何を伝えてほしいか
いろいろなご意見があったのですが、
「就職相談やセミナーなどで、学生からその企業について聞かれた際に、答えやすい企業紹介」
というのが私のまとめです。
そのために、の後は、各大学のご担当者様でいろいろありました。
・ビジネスモデルが複雑になってきているケースも多いので、最終的に誰からお金をもらっているビジネスなのか 収益構造
・他大生と比較した際の本学学生の特徴
・(理系の)本学で就職相談に来る学生は、専攻系統と別業界に進むことに不安があるケースも多いので、最初の研修体制や期間について
・本年度の選考フローと、次年度の選考フロー
・面接のオンライン対応、個別対応について(留学組がオンラインを希望した際個別対応はして頂けるのかなど)
・留学生採用の実際のところ(実績や受け入れ態勢)
などでした。
最後に
本noteは、24年10月7日に書いており、上記は9月後半~10月前半に大学の皆さまとお話していての内容ですが、
「25卒者(現・4年生、M2)の求人があると、ありがたいです」
というお話は、多くの大学で出ております。
どうしても、「26卒者(現・3年生)」「動き出しが本当に早い27卒者(現・2年生)」の話になりがちですが、各大学の皆さまは、公務員や進学やその他からの民間企業就職への進路変更希望者や、諸事情で今から就活する学生、就活は行ってきたがまだ決まっていない学生、など、25卒者向け支援もまだまだ実施されています。
※逆に言うと、そういった大学キャリセンの皆さまの地道な取り組みを知らずに、「いい26卒/27卒学生がいれば紹介してください…!」と一方的に言われても、そこは人間なので・・・ということも書き添えておきます。
長くなり過ぎました。
新卒採用ご担当者の皆さま、お気軽にお問合せくださいませ。
↓i4 お問合せ(Googleフォーム)
https://forms.gle/dADijGUwCQKZhDiM6
よろしくお願い致します。
※本noteの文責はすべて、i4伊藤篤志にあります。