【勝手に添削シリーズ②・映画『BAD LANDS』】
【勝手に添削】の第2回目は、
安藤サクラ×山田涼介主演の話題作
映画『BAD LANDS』チラシキャッチコピー。
【勝手に添削】のご説明はこちら↓
映画『BAD LANDS』は現在、
Netflixでも公開されていますが、
私は劇場に観に行きました。
『BAD LANDS』キャッチコピーの勝手添削
◆私の考え
このキャッチについて語る前に
本作のおおまかな内容をお伝えします。
主人公たちは決して
何かに「抗って」いるわけではありません。
(むしろ状況に流されている)
また「全てを掠め取ろう」としているわけでもなく。
(結果的に、暴発的にそうなっただけ)
敵に抗争をしかけた訳じゃないし
巨悪との戦いに勝って
溜飲を下げる話でもないのです。
つまりこの映画は
犯罪シーンを描いてはいるけど
「犯罪映画」ではなく、
主人公ネリ(安藤サクラ)が
自分の最低な人生にケリをつける物語なんです。
幼少時から
濁流にのまれっぱなしの
あっぷあっぷの人生。
そんな人生に、
弟のジョー(山田涼介)とともにケリをつける。
どん底からはい上がり
自らを再生してゆく。
なのでこんなキャッチを考えてみました↓
映画『BAD LANDS』の感想
この映画、
強烈な"生"のエネルギーがほとばしってます。
(そこが最大の魅力かも)
それは大阪・西成が舞台だったからかと。
(東京が舞台ならウソっぽくなったはず。
なので、主人公ネリの元勤務先(東京)の
ベンチャー社長や取り巻きは妙に虚構っぽい)
安藤サクラと山田涼介のコンビは
最高に息が合っている。
(そして天童よしみは怪演)
クセはあるがおもしろい映画ではある。
でも何かが足りない。
いや、何かが余計なのか?
尺が長い(2時間23分)!
そして描写がややくどいかな。
30分は刈り込んだら
もっとスピーディーでキレのある映画に仕上がったのでは!?
実は私、安藤サクラさんファンだし
原作者の黒川博行さんの他作品も読んだことがあるので
原作「勁草(けいそう)」も読んで映画を観ました。
原作では、主人公(安藤さん)の性別は男性ですし、
物語の舞台となるバー「BAD LANDS」も出てこない。
それはいいとしても、
なんか中だるみして途中から読むのが苦行だった…
(黒川さんファンの方、ごめんね)
私は映画の方が疾走感があって面白かったかなー。
あと映画の内容とは関係ないですが、
大阪弁が早口すぎて半分くらいしか聞き取れませんでした。
(さらに、江口のりこと安藤サクラは一緒に映画に出ちゃいけない、と思いました)
しかし上述のように
なにやら得体の知れないエネルギーを放っており
映画好きな人にはぜひ観て欲しい作品です^^
編集後記
商業映画のキャッチコピーはプロの仕事。
プロが、
いかに「劇場に足を運んでもらうか」
そして「配信で見てもらう回数を増やすか」を
考え抜いて作っているはずです。
でも、キャッチコピーが
映画の中身とずれちゃいけない。
ずれちゃったら、映画を見た人ががっかりするもの。
と、プロでもなんでもない私が思いました。
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