Nami乗り人生・Nami La Body:1チアリーディング編
岡村波美さん
「こんにちわー。きゃーお久しぶりです!!」
語尾に間違いなくハートマークがついているであろう明るい声でいつも声をかけてくれる。
岡村波美さん
彼女とはじめて会ったのは数年前。落合陽一さんの主催する落合塾のオフ会でのことでした。通称落塾は主催が落合さんだけあってものすごく勉強熱心な方の集まりです。そして抜群にホスピタリティがある人の集まり。どちらかと言えば真面目なタイプの方が多く、その中で一人異彩を放っていました。
そのあふれるエネルギーで。生命力で。もう虹色に輝いている感じ。
初対面とは思えぬ開けっぴろげな笑顔と挨拶。どう見ても常に日の当たる場所にいそうな彼女は、まばゆいばかりの美人さんで、いっそ気後れを感じるほどです。
気分は、天空の城ラピュタのポムじいさん ← 名前覚えてなくて調べましたよ「眩しすぎるんじゃあぁぁ・・・」 ・・て、どなたか分かる方います?笑
が、すぐに意気投合。
彼女、オタクだったのです。
身体の。
ピラティス教えてるんです。
彼女はそう自己紹介しました。ただの華やかなママのご趣味かと思いきや、ガチで。
「身体ってね!」語り始めると止まらない。彼女は身体にどうアプローチすればどう応えてくれるかを真剣に考えている人でした。
ちなみに私は空手が趣味。というか「趣味」と言いたくない。ライフワーク。研究対象。空手が身体に及ぼす影響、精神に与える影響について考えるのが大好き。どういう動きが身体のどの部分にどういう影響を及ぼすのかを大真面目に考えるのが好き。
そりゃあ、意気投合します。
ご存知でした?ピラティスにはマットとマシンがあるとか。そもそものピラティスはドイツ人考案したリハビリが始まりだとか。日本にはいくつかの国から複数の流派が入ってきておりそれぞれどう違うか、とか。
楽しく〇〇痩せ!みたいな文脈でしかピラティスを認知していなかった私は、波美さんと出会ってはじめて、ピラティスの意味を、その価値を知りました。
この人に教わるなら面白そうだ!直感がそう告げます。そして彼女は旅に出る(はずだった・・世界にバックパックで・・笑)私に、ピラティスレッスンをしてくれたのです。
変な意味ではなく、彼女は人の身体に触るのが大好きです。触ることで筋肉のクセを見ているのだとか。そうすることで一人一人の弱い部分を知り、それぞれにあったレッスンはどういうものなのかを考えることができるそうです。
今は時節柄、zoomレッスンもやっているそうなので、ご興味ある方はこちらから ↓
ここでは、岡村波美ヒストリーをもう少し。
変な言い方ですが、彼女自身は「苦労知らずのお嬢さん」を思わせるオーラをまとっています。常に場の中心にいる女王様でみんなが彼女を愛してて、運も抜群にいい。にじみ出るスター性。
嫉妬されたりとかしないの?と聞いてみたら「されますよ!」と。慣れっこになるほど嫉妬される人生とはいったいどんなものなのか。
「子供の頃、身体が弱かったんです。喘息で。でも踊るのがスゴイ好きでした」
これだ!と思うものが見つかるまで蝶のようにふらふらと色んな習い事をした彼女は高校で新体操、大学でダンスサークルに所属。元々どうやら身体を使って表現することがとても好きだったようです。
そんな彼女は社会人になって運命の出会いをします。
チアリーディング
会社でもらったライスボウルのチケット。人生はじめてのアメリカンフットボールの試合。
そこで彼女ははじめてチアリーディングを見て、衝撃を受けます。
そして思う。
私、これに出る
ライスボウルとはアメリカンフットボールの優勝決定戦。アメフトの最大の大会です。そして当時のスポーツ応援チアリーディングの最高峰。
チアリーディングにはスポーツ応援チアリーディングと競技チアリーディングがあるそうです。彼女が目指したのはスポーツ応援チアリーディングで、その最高峰の舞台。
そして、5年後に本当に出るのです。
マンガかよ。みたいな人生です。
しかも彼女はこの時までチアリーディングについて知りません。出る!と決めてから調べるのです。どうやったらチアになれるのか、を。人生において一度もやったことのないチアリーディング。普通そういう夢とか目標って子供の頃に思うんじゃないの?
そう。彼女はいつまでも子供のままの無邪気さを持っているのです。天真爛漫というか、天衣無縫というか。
そしてそれに突き進むのです。彼女が突き進むと道が開ける。もういっそモーゼです。
よく分からないまま調べたら2チームだけ申込みできるチームがあって、書類送ったら1チームだけオーディションを受けさせてくれたの!と。2部リーグの練習生で入れた、と。やったこともないのに(学生時代ダンスサークルにいたのでダンスの素養はありましたが)。
ここから彼女は目標に向かって邁進です。
そしてついに、アメフト名門チーム鹿島Deersでライスボウルの舞台へ。ここまで5年。おまけでチアリーディングでNHKの紅白歌合戦のバックダンサーやCMまで。
こんな彼女は
私、ナミノリするように生きてるんです~。と楽しそうに笑います。
直感でこれだ!と思ったものを選び、違う!と思ったらすぐやめる。
気持ち悪いと思うことは絶対しない。心地が良いと思うものを選ぶ。とてもとても簡単なことのようで、大半の人にはものすごく難しいことを彼女は常に実践し、今に至る。
波美。美しい波、ですよ。彼女の名前。
彼女は運のいい人だとは思うけれども、決してそれだけではありません。
それがたとえ大きな挑戦であったとしても、大半の人は「自分には無理だ」と思ってあきらめてしまうようなことであっても「やりたい」と思ったら、全力で進むのです。そして絶対やる、と決めて突き進めば、そこには波が起こるのです。
だから
Nami乗り
ナミノリ人生。彼女の周りには美しい波が起こる。彼女自身が波を起こす。運がいい、ではなく、運を引き寄せる。運をつくる。彼女の波のエネルギーによって。
彼女は私たち人類の先陣かもしれません。本当は誰でも彼女のように軽やかに、Nami乗りするように生きることができるような気がします。
彼女は夢のライスボウルでのチアの後、チアリーディングを引退します。実は途中で発病し、それを押しての出場だったのです。本当はドクターストップが出るほどの。彼女の夢がかなったのはたったの一度。でも彼女は軽やかに笑います。かなったから悔いはないの、と。
カッコいい という言葉しか出てきません。
彼女の一番スゴイところは、やる!と決めても、途中でなにか違うと違和感を感じたら、スッパリやめること。普通なかなかやめられません。かけたコスト、周りの目、なにがしかのしがらみ。彼女はそういったものを軽やかに越えます。コレじゃない、と思った瞬間に。
そして今日もどこかで素敵な波を起こし、色んな人を巻き込んで軽やかにNami乗りしていきます。
こんな彼女がピラティスを始めるに至った経緯はまた次回。
とてもとてもハンサムな女性、岡村波美さんでした!