あなたが経営者なら、どのような人を採用担当者に選びますか
1.採用担当者の仕事
新卒の就職においても、転職の場合でも、採用担当者に自分を選んでもらう必要があります。
ここでは視点を変えて、『あなたが採用担当者だったら・・・』と考えてみましょう。
それにより、どうすれば自分を選んでもらえるのかが見えてきます。
採用担当者の仕事は、企業の未来を担う人材を採用する重要な役割を担っています。
そのため、経営者は、採用担当者に高い能力と資質を備えた人材を抜擢しています。
主に採用担当者の役割は、大きく分けて以下の3つになります。
・採用計画の策定
・採用活動の実施
・採用結果の分析
採用計画の策定では、企業の事業戦略や経営戦略に基づいて、必要な人材の量や質を明確にする必要があります。
次の採用活動の実施では、求人媒体の選定や応募者の選考などを行い、企業とマッチする優秀な人材を募集・採用するための行動です。
最後の採用結果の分析とは、採用活動の成果を検証し、改善点を見出すことです。
2.採用担当者とは
このような、会社の将来や未来を担う人材を確保する責任と役割を任されているわけです。
ところで、あなたが経営者なら、どのような人を採用担当者に選びますか。
少し考えてみてください。
あなたが経営者なら、会社の経営理念や経営方針をしっかり理解し、あなたが望む人材を確保してくれる人を採用担当者に選ぶのではないでしょうか。
つまり、経営者の理念や思想を一番理解している人材が採用担当者に抜擢されるわけです。
経営者の視点に立つと、「自分の分身」になります。
・企業理念や経営方針など会社のビジョンを理解し、共感している人
・採用を通じて、企業の成長に貢献したいという意欲を持っている人
・人材育成にも積極的に取り組む人
これらを理解し、実現に向けて計画を立て、行動できる人を選んでいます。
3.企業理念や経営方針を理解する
ここからは視点を応募者に戻します。
採用担当者は『経営者の分身』になります。
採用担当者から「あなたを採用したい」と言われるためには、企業理念や経営方針を理解している必要があるわけです。
だから、あなたの応募書類や面接時の応答から「この人は、当社の理念や方針をしっかりわかっている」と思われれば採用されることになります。
あなたは、応募する企業の理念や方針を理解されていますか。
私はこれまで学生から定年退職者まで、幅広い世代の方々の支援をしてきましたが、残念ながら企業理念や経営方針まで理解されている方は、ほとんどいませんでした。
だいたい1割から2割程度です。
4.採用担当者を安心させること
私がよくお伝えしていることは、採用されるコツは「採用担当者を安心させること」とお話ししています。
採用担当者から「この人なら大丈夫だろう」と思われることです。
そのためには、あなたがこれまでの職歴や能力・スキルを簡潔に説明できること。
応募する会社の企業理念や経営方針をしっかり理解していること
自分の強みや長所と合わせて、採用されたらどのように貢献できるかアピールできること。
あなたが採用担当者なら、応募者がこの3点をきちんと説明してくれれば、安心できるのではないでしょうか。
一度、応募者の立場から離れて、採用担当者になった積りで自分の就職活動を見直してみましょう。
課題が見えてきますよ。
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