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【休職体験談No.2】 新卒入社3ヶ月で「仕事がだるすぎる」と感じて休職した話

こんにちは。休職タイムズです。今回は入社3ヶ月で休職した松浦さん(仮名)の休職体験談をお届けします。


プロフィール

仮名:松浦 悠也
年齢:22歳
性別:男性
職種・業界:大手メーカーの総合職(経営企画部配属)
入社:新卒(大学卒業後、初の就職)
休職した経緯:
入社3ヶ月目で「仕事がだるい」「向いていないかも」という気持ちが強くなり、一時的なメンタル不調を理由に休職を申請。「なんとなく」で休職に踏み切ってしまい、周囲の理解はあまり得られず。
背景:
大学時代はサークルとアルバイト中心の生活で、就活は大手志向。
仕事に対して大きな目標や熱意があるわけではなく、漠然と「安定してそこそこ稼げればいい」と考えていた。
プライベートを充実させたいタイプで、仕事よりも遊びや趣味を優先したい。
現在の心境:
休職後、自宅で過ごしているが「本当にこの選択でよかったのか」と強い後悔を感じ始めている。
職場から疎外される不安・キャリアの先行きに対する焦り。

1. 入社当初のイメージと現実のギャップ

こんにちは、松浦 悠也(仮名)といいます。

今年の4月に、大手メーカーの総合職として入社しました。大学時代は「安定した企業に入りたい」「休みもちゃんと取れて、福利厚生がいいところがいい」という、ごく一般的な目線で就職活動をしていました。最初は「大きな会社で働く自分」に少し誇りを感じていましたし、親も安心している様子でした。

ところが、いざ配属先の経営企画部で働いてみると、やっている仕事のほとんどが“地味”だったんです。具体的には、毎日のようにExcelでデータをまとめたり、会議資料を修正したり、先輩や上司に言われたことをひたすらこなすだけ。正直、「これ、大学時代のアルバイトの延長線みたいだな……」と思ったし、モチベーションを上げられませんでした。

2. 「仕事がだるい」「こんなはずじゃなかった」という思い

最初の1ヶ月は研修も多く、同期とワイワイやっていたので、それなりに楽しかったんです。でも、本格的に業務が始まった2ヶ月目ぐらいから、「なんか思っていたのと違う」「単純作業ばっかりでだるい」と感じることが増えました。

朝9時に出社して、朝礼で上司と雑談 → 自分のデスクに戻ってExcel作業 → 昼休み → またExcel → 夕方に少し会議 → 残業で資料作成……

上司からのフィードバックは「ここをもっとフォーマットに合わせて」とか「数字をもう少し精査しておいて」など、細かい指示ばかり。

「大学のときのバイトのほうがまだメリハリあったんじゃないか?」なんて思う日もありました。正直、仕事をしている実感よりも、“ただ会社に行って労働力を提供している”感じが強くて、やりがいを見出せずにいました。

3. 周囲に相談できず、思い切って休職を申請

「ここで働き続けるの、なんか嫌だな……」と思うようになってから、僕はネットで“新卒 仕事が合わない”とか“早期退職”みたいなワードを検索しまくりました。そこで目についたのが、「若手のうつ病」や「適応障害」などの情報。自分が本当にうつ病だったわけではないと思うんですけど、気づけば「自分もこれかも」と思い込み始めていました。

両親や先輩、同期に相談することもできず、独りよがりで悩んだ結果、「とりあえず休職しちゃえ」という結論に至りました。病院で「一時的なストレス反応」と診断され、会社に「少し休ませてほしい」と伝えたんです。もちろん上司や人事にはものすごく驚かれ、暗に「この程度で?」という空気を感じましたが、とにかく今の仕事から逃げたかった。

4. 休職してみたら、意外とヒマ。だけど不安が増す日々

休職が認められ、いざ自宅で過ごし始めると、当初は「わーい、朝ゆっくりできる!」と気楽でした。友達が平日仕事している間にカフェに行ったり、Netflixを観たり。

でも、1週間もすると「自分、何してるんだろう?」という焦りがこみ上げてきました。同期が頑張ってる姿がSNSで流れてきたり、上司や先輩から「体調は大丈夫?」なんてLINEが届くと、どう返事すればいいのか分からなくなる。もともと体調が特別に悪いわけではないし、むしろ元気だけど“仕事が嫌だから休んでる”だけですから。

そして何より、「新卒3ヶ月で休職」って、世間的には印象が悪いですよね。これから先、転職しようにも「やっぱりすぐ辞めちゃうタイプ」とか思われそうだし、会社に復職したところで同期と同じ土俵に立てるのか……。そんなモヤモヤが強くなり、メンタルは逆に不安定になりました。

5. 後悔と、これからの行方

率直に言うと、休職したことを後悔しています。仕事自体が合わないなら、たとえば部署異動の相談をしたり、先輩に業務の進め方を教わったり、いろいろな手立てがあったはずなんです。なのに、当時の僕は「会社がつまらないから」と逃げるように休職してしまいました。

今になって思えば、もっと周りにちゃんと相談すればよかった。たとえ結果は同じだったとしても、何も言わずに突然休職するのと、ちゃんと“辞めたい・休みたい”と伝えるのでは、見え方も気持ちの整理も違ったはずです。

6. これからどうする?

選択肢1:復職してもう一度やり直す

まだ入社3ヶ月なので、仕事の全てを知ったわけではありません。業界や仕事の仕組みを理解する前に逃げたことを認め、もう一度会社のサポートを借りながら続けてみるのも手かもしれません。

選択肢2:退職して転職活動

このまま居づらさを抱えたまま復職するよりも、合わないと判断したら早めに転職活動を始める選択肢もあります。ただし「次もすぐ辞めるんじゃ?」と思われないよう、しっかり自分が何をやりたいのか見極める必要があるでしょう。

今は「休職して正解だったのか、間違いだったのか」を自問自答する日々ですが、いずれにせよ、ここで何もせずにダラダラ過ごしている状態からは抜け出さないといけません。将来の自分を作るのは“今の行動”だと痛感しています。

終わりに

若手や新卒は環境の変化が大きく、心身の負担も大きいですが、まずは社内・社外問わず相談できる相手やサポートを探すことが大切ではないでしょうか。仕事が合わないと感じる原因をしっかり掘り下げ、対策や次のステップを考えてみると、後悔の少ない選択ができるかもしれません。


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