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【休職体験談No.16】テレビ番組制作会社のADが、体を壊す前に「辞めたい」と思うまで

こんにちは。休職タイムズです。今回はテレビ番組制作会社に勤めている大村さん(仮名・24歳女性)のエピソードをお届けします。


プロフィール

  • 名前:大村 真理(おおむら まり)

  • 年齢:24歳

  • 性別:女性

  • 前職:テレビ番組制作会社・アシスタントディレクター(AD)として2年目

  • 現状

    • 連日の長時間労働と休日ほぼゼロの生活でメンタル・体力が限界寸前

    • 上司からのLINEが怖くて通知音を消す日々

    • 「このままだと体を壊す」と危機感を抱き、辞めたい衝動に駆られている


1. 「ADはハードだけど、やりがいがある」と思っていた

大学時代、私はテレビ番組が大好きで、深夜でも面白い企画があれば録画して欠かさず観るようなタイプでした。番組の裏側にも興味があって、

「自分も制作現場に関わりたい!」

という気持ちが強く、就職活動では迷わずテレビ番組制作会社を目指しました。もちろん「ADはきつい」という噂は聞いていましたが、**「でも、やりがいがあるなら頑張れるだろう」**と当時は楽観視していたんです。実際に入社直後は、タレントさんやディレクターのそばで学べることが多く、充実感がありました。


2. 休日1日あるかないか…「頭から仕事が離れない」日々

しかし2年目に入ると、**“本当に休みがない”**ことに気づきました。週に1日休めればラッキーで、下手すると2、3週間連勤なんてことも。平日はほぼ終電で帰り、翌朝早朝からロケ準備。ヘロヘロになりながらも、土曜・日曜は大型特番の現場に駆り出され……という生活が当たり前に。

何とか1日休めても、結局は

  • 収録で使う小道具や資料の下準備

  • 先輩や上司からのLINEで「このシーンのテロップ修正しといて」

  • 急な出演交渉の電話が入る可能性

など、頭の中でずっと仕事のことが回り続けるんです。**“完全オフ”**という感覚がなく、体も気分も休まらないまま次の収録日に突入する感じでした。


3. 帰り道に涙が止まらない、食欲も消える

2年目の後半になると、心や体に明確なSOSが出始めました。

  • 夜遅く帰る道中、突然涙が出る(自分でも原因がハッキリ分からない)

  • お腹が空いていても、実際に食べ物を口にしようとすると吐き気がして食べられない

  • 朝起きると「今日も仕事……もう嫌だ」と叫びたくなる

上司からはLINEで

「なんでココ甘いの? お前、もう少し頭使えないの?」

と詰められることも増えて、通知音を聞くだけで動悸がするように。結局、通知をオフにしても仕事は進まないわけで、ただ怖さが蓄積するばかりでした。


4. 「このままじゃ体を壊す」――辞めたい気持ちが抑えられない

ADの仕事がきついのは覚悟のうえだった。でも、ここまでプライベートがゼロになるなんて思っていなかったし、上司の厳しい言葉が毎日重くのしかかることも想定外でした。「根性が足りない」と言われるかもしれないけど、私はもう限界に近いと感じています。

最近では、通勤電車のなかで**「会社に着く前に倒れたい」**なんて考えている自分にショックを受けました。やりがいを感じたくても、体が悲鳴を上げている状態で番組づくりを楽しむ余裕はない。「これ以上やったら本当に壊れるかも……」そんな恐怖が日増しに強くなっています。


5. 先輩に相談したら「辞める人、多いよ」とさらり

思い余って別部署の先輩ADに相談したら、「ここで根を上げる新人は珍しくないよ」とあっさり言われました。「逃げじゃないか」と思う反面、その先輩も4年目で既にメンタルを壊しかけだとか。

「俺も正直、いつ辞めようかなと思ってる」

という先輩の言葉に、むしろ「私だけじゃないんだ……」と少しホッとしたのも事実。だけど一方で、辞めてからの進路転職活動を考えると怖くて踏み切れない自分もいます。せっかく憧れて入った業界を、こんな形で手放していいのか。


終わりに

ADの仕事はやりがいは大きいはず。でも、ここまで追い込まれるなら本当に続ける意味があるのか? と思わず自問してしまいます。**「逃げてもいいのかな?」とか「転職しても大丈夫?」**と常に頭の中をぐるぐる回る日々。

もし同じような状況で、転職に踏み切った方がいれば、どんな流れで転職先を見つけたのか教えてほしいです。**「これしかやってない自分が他で通用するのかな?」**という不安も大きいけど、このまま続けて体を壊すのはもっと怖い。

いまは「辞めよう」という気持ちが日に日に強まってきており、そろそろ行動を起こすかもしれません。ADという仕事を嫌いになる前に、一度自分の人生を優先してみたいと、勇気を出して休職や退職を視野に入れ始めています。いずれにせよ、自分の心と体を守れる選択を取りたいと思っています。


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