新卒入社した会社を間違えたと思ったら
新卒は当然ながら社会人経験がないので、会社選びを間違える人は少なく有りません。
入社して早くも転職したほうがいいのか悩んでる方もいらっしゃると思います。もう転職したいけどこんなにすぐ辞めて良いのか…と悩みますよね。
新卒1年目で転職したいと思ったときに転職するべきか否かは本人の環境の依存するので一概にどちらが正解とは言えません。
ただし転職を決意する前に考えておいたほうが良いことを知っておくことは有益だと思いますので、新卒1年目の子から会社を辞めるか迷っていますと相談されたとき、本人に確認しているご紹介したいと思います。
能力不足と向き不向きを混同していないか?
意識の高い学生や高偏差値の学生が優秀な人材が多い会社に入社すると仕事ができない、遅い理由が単に自分の実力不足が原因なのに今の仕事に向いてないと解釈することがあります。
議事録を真っ赤に修正されたり、先輩が半日でつくる資料を丸3日かかかるなどして、自信喪失したことを告げられることがあります。
これは向き不向き以前に仕事の能力が低いのが原因です。残念ながら99%の新社会人は最初の1年はお荷物です。
できないのが当たり前ので向き不向きを悩むよりも一刻も早くキャッチアップするように努力したほうがよいでしょう。
転職先の候補が単に嫌なことの裏返しになっていないか?
転職したとして、次の会社がいまより良い環境になければ転職した意味は当然ありません。
転職は今の会社よりも良い会社と感じた会社から内定を貰えて初めて成立します。
新人の転職先の選び方を聞いていると良い会社の基準が単に現職のネガティブ要因の裏返しになっている人が少なくありません。
裁量がない→裁量がある会社へ
残業が多い→残業が少ない会社へ
年収が低い→年収が高い会社へ
これらは現状の不満を解消できる点で一見正しく見えますが、現時点でだけをみて評価すると意思決定を間違える可能性があります。
今の会社の年収水準は決して高くないけれど、その会社で身につくスキル・経験は希少価値が高く市場価値の高い人材になれるような会社は数多く存在しています。
現時点で少し年収が改善されたとしてもトータルで見たら現職に数年留まったほうが良いかもしれません。
とはいえ何十年先の未来を見通すのは不可能です。おおよそ5年先程度までのキャリアを見据えて総合判断で意思決定するのがよいでしょう。
異動を視野に入れたか?
上司との折り合いが悪いことは退職を考える十分な要因になります。中途社員でも上司が変わってことが原因で退職することは普通にあるのでおかしなことでありません。
上司は選べませんが、同時に最初の上司がずっとあなたの上司でいることもありません。
仕事内容や会社に不満がなく局所的な上司との折り合いという問題であれば上司が変わるまでやり過ごす、または異動するのも1つの手です。
通常は会社も折り合いの悪い上司と部下を長期間セットにすることは少なく、どちらかが(大抵は部下)が異動になります。
上司と少し相性が良くない程度であれば様子見してもいいのではないかと思うことはよくあります。また相性が悪いことを上司の悪口ではない形で上司の上司に相談すると配置を検討してくれる可能性はそれなりにあります。
ちなみにパワハラ案件は論外です。会社に即通報してください。