男女間の友情よりも世代間の友情は成立しない?価値観を互いに確認しよう!
最近訪問した企業の人事担当者からこんな話を聞いた。
「うちはミドル世代が少なく50代と20代が中心なんだよね。だからかコミュニケーションが活発ではないし、ギャップがありすぎてお互い話の内容や価値観が合わない。若手が社内の人間関係が原因で早期離職が多いんだよ」
と。嘆かれてました。
たまにこのような企業の悩みを聞くことがあります。
この逆ピラミッド構造で口々に言われるのが、コミュニケーション不足です。
若手世代は、年の離れたベテラン世代な価値観や話題が受け入れられず敬遠してしまう。
ベテラン世代も同様に話が合わない。そればかりか些細なことでも(本人たちは少なくとも「些細な」と認識しています)パワハラやセクハラと受け止められることを恐れ、若手に腫れ物を触るような対応になってしまう。
などと言った、コミュニケーションを取ろうにも、交わりどころが見えないまま、お互いお見合い状態のようです。
そもそもなぜミドルの世代が少ないのかはおいておきますが、この現実を受け止めコミュニケーションを活発にしていかなければ、お互いに損ですし会社や顧客にとっても遅かれ早かれ害になるでしょう。
他人のもつ価値観は確かに分かりにくいものです。
同じ趣味だと価値観が同じように感じますが、厳密には違うと思います。
その趣味をさらにどう受け止めているかは、それこそ千差万別です。例えば「同じミュージシャンが好きでライブによく行く」人同士で仲良くなるかもしれません。
片方は聞くことが好きということかもしれません。一方は自分でも音楽をやり、そのミュージシャンを尊敬している人では、根にある、ミュージシャンに対する「価値」は両者で異なります。
年も近く同じ趣味だとしても、単に趣味の内容が一部同じなだけの可能性も十分にあります。
逆に言えば、年齢が離れていたとしても、根っこにある価値観は同じということもあり得ます。例えば、好きなミュージシャンは違えど、自分でも音楽をする、◯◯年代の曲が好き、好きな曲は違えどテーマが同じなど。
深く掘り下げたときにはじめて本当の価値観が見えます。世代間のギャップは確かに存在しますが、実は価値観まで異なるとは一言では言えないと思います。
話を企業に戻しますが、どの企業もコミュニケーションの時間は懇親会など何かしらで設けられていると思います。
そのコミュニケーションはきちんと相手に向き合っているものでしょうか?
単なる表面的な「共通点」探しで、自分のペアがなければ終わってしまうような、トランプの神経衰弱でしかないのかもしれません。
世代が違えど、性別や国籍が違えど、深いコミュニケーションの先に、お互いの同じ価値観に出会えると思います。
また価値観が異なるかもしれませんが、互いに新しい発見もあるはずです。
若手もベテランも時に遠慮などせず、深いコミュニケーションを取ることが大切だと思います。
なんで?なんで?と友達のように聴き合う時間と場所が今こそ必要です。
NORIYUKI.
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