見出し画像

【23年卒】就活相談の活用術

今月から2023年卒学生の就活が本格化しています。2月半ばから相談件数が増え始め、大学では1週間(平日5日間)の相談枠がすぐ満席になってしまいます。

初めましての方がいましたら。わたしは大学で学生の進路・就活相談業務をしているキャリアコンサルタントです。

大学キャリアセンターで就活解禁を6周してみて気づいたことを書こうと思います。

就活が順調に進む学生はキャリアセンターの相談をどのように使っていると思いますか?

特徴は主に3つ

①相談する目的、用件が明確

「〇日締切のエントリーシートを添削お願いします」「対面の面接を受けたことがないので入室から退室のマナーチェックをお願いします」など、初めから自分で内容を絞って相談に来てくれます。そうすることで、相談時間(およそ30〜45分)を有意義に使うことができます。

とりあえず相談に来たら何かしてくれるだろう、という場当たり的で受け身な学生はその場は満足しても相談後、自分で調べたり動き出さないためすぐに止まってしまう傾向にあるようです。まずは自分で少し調べたりやってみた上で分からないことを聞く、他の方法を教えてもらうといいですね。

②時間内に収まる相談量

1回の相談時間でこなせる内容は限られます。初回の面談でコツをつかんだ学生は2回目から相談時間に見合った分量で質問をするようになります。そうすることで、相談内容に対して厚みのある回答をもらいやすいからです。少し時間に余裕をもつことで相談担当者側も学内の就活イベントを紹介したり、学生の状況に合った+αのサポートをしやすくなります。

1回30〜45分の相談時間にエントリーシート添削と業界研究や面接についてなど一気に盛り込むと、どれも中途半端になるか時間切れで聞けなかった内容も出てしまいます。逆算して数回に分けて相談することをお勧めします。

③内容によって相談担当者を変える

人には誰しも向き不向き、得意不得意があります。それは相談担当者も同じこと。キャリコン資格を取得後、学生相談の仕事が初めての人、文章力や読解力に長けた人もいれば、面接対策に強い人、〇〇業界に詳しい人、励ますのが上手い人など実にさまざまです。賢い学生は見極めながら、担当者を少しずつ変えていきます。

就活生にとって最大の目的は進路先を決めて希望する場所へ辿り着くこと。誰に何をサポートしてもらうのが効果的かを考えて選んでいます。

「同じ担当者じゃだめなんですか?」例えばエントリーシートや履歴書は同じ担当者に添削を受けて、選考に通っているなら問題ありません。面接対策は初対面の相談担当者と練習した方がより実践的です。状況や求められる場面によって同じ人でいくのか、変えるのかを自分で決めることが大切ですね。

以上、就活相談をうまく活用している学生の特徴をまとめてみました。就活相談の使い方を知ることで、目標設定、タイムマネジメント、状況判断など社会人になってからも必要な力を少しずつ身につけてもらえたらと思います。

今まさに就活を頑張っている、これから頑張ろうとしている23年卒のみなさんにこのnoteが少しでも役に立ってくれるといいな。応援しています!!

(おしまい)



いいなと思ったら応援しよう!

Sawako Akahoshi
もしサポートいただけましたら、学生のキャリア支援に関する活動費として大切に使わせていただきます。