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golchiki
自分の武器とは
「就活をしてみて自分には何もないことを思い知りました。自分の武器を身につけてから、また出直します。」
自分の武器かぁ。。就活真っ只中にいるはずの22年卒。そこに見え隠れするのは社会の矛盾。
『困難な事を乗り越えた経験を教えてください』
『人生で一番のチャレンジを教えてください』
ES(エントリーシート)のお題を見るたびに思う。それって失敗や挑戦に寛容で温かく見守る環境(社会)があって成り立つ問いじゃないの?と。
果たして今の日本はどうなんだろう。わたしも含め失敗しないように人に迷惑かけないのが前提で動いている。
大人たち(社会人)が挑戦や失敗に警戒しながら慎重に生きていて、学生へ「挑戦したことは何ですか?」と聞くことに違和感しかない。
(もちろん中にはチャレンジングな大人たちもいます。)
冒頭の彼は自分に武器(=強みになる経験)がないことを、就活を通して突きつけられたのだろう。そういった焦りから就活を離脱し、別の進路を模索する22年卒をたびたび目にする。
何となく授業を受けて課題を提出していれば単位を落とすことはなく、やり方が分かっているアルバイトで特に叱られも褒められもしない。
ルーティンでよかった日常が、就活で「どんな事に頑張ってきたんですか?」と問われると何も言えなくなってしまう。その繰り返しに疲れてしまったのだろう。
自分の武器、これをやってやりました!と言える経験。それは案外、何気ない日常に点在している。それを拾ってとりあえずやってみるか、スルーするかの差。
些細な事を積み重ねてきた人は『自分の武器』なんて、改めて考えなくても自然と身についている。
自分の武器(強み)とは、ちょっと手間のかかることや面倒なことと向き合ったかどうかなのかもしれない。
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