コーチングを受けるコツ!(前半)
私は、自身もコーチでありながら、「コーチングの力をクライアント目線で体験してみよう」、「コーチをつけて自分を変える経験をしてみよう」と、2人のコーチをつけて、2年間、隔週でコーチングを受けてきました。
取り組んだ課題は、「自分に100%の自信をつけたい」というものです(詳細は、こちらの記事をご参照)。この経験を通して、コーチとしてもコーチングの力を再認識することができましたし、一クライアントとして、実際にコーチングによって救われるという経験をしました。
そんな私が気づいた、「コーチングを受けるコツ」をまとめてみたいと思います。前半・後半に分けてお伝えします。
コーチングは、コーチの裁量はもちろんですが、実はコーチングを受ける側の心構え・力量も試されるのです。
素晴らしいコーチを使うことはもちろん大事ですが、それと同じくらい、あなたがクライアントとして意識し心掛けることで、コーチングの成果を上げることを可能にする「受け方のコツ」があります。
さて、まいりましょう!
コーチングを受けるコツ⓪「自分をさらけ出す」
まずは、自己開示力、自分をさらけ出せる力、です。自分を隠すことなく、自分を偽ったり装ったりすることなく、コーチの前で自分を出せるか、というのが大事なところです。自分を偽ったり、自分を出し惜しみしている状態で受けたコーチングで導き出された答えに真はあるのでしょうか。
コーチには守秘義務があることはもちろん、そもそもコーチはあなたの普段の生活には関係のない”他人”ですし、あなたを評価する上司でも、あなたの利害関係者でもないのですから、自分を飾り立てる必要も、自分を大きく見せようと虚栄をはる必要もないのです。
自分をさらけ出すという意識で、臨んでみてください。
コーチングを受けるコツ①「起承転結を考えない」
コーチングを受ける方というのは、真面目な方、仕事ができる方、というタイプの方が多いのです。(そりゃそうですよね、お金を払って、時間を確保してまで、自分に向き合おうとする方なのですから)
そのような方というのは、普段の会話も、起承転結を意識して、キレイな話の流れを意識している方が多いのです。「私、分かりやすく話せているだろうか?」「私の話、伝わってるかな?」「もっと良い話の展開があったんじゃないか?」「そもそもこの話、つまらなくないかな?」などなど。
コーチングに起承転結は不要です。面白い話も不要です。コーチを楽しませる必要もありません。その時思いついた言葉を、そのまま口に出せばよいのです。それを受け取り、解釈するのがコーチの仕事です。時に解釈に困った際には、コーチはあなたに質問するでしょう。起承転結を考えずに、きれいに話そうとせずに、思いのまま言葉を発してみてください。
私もこれはかなり意識して取り組みました。キレイに話そうとしてしまうんですよね。でも、文脈を意識せずに、前後の話の繋がりがめちゃくちゃでも、話している先に思わぬ答えが隠れていたりして、とても面白い経験ができたので、ぜひ、思いのままに言葉にしてみる、を念頭においてみてください。
コーチングを受けるコツ②「無意識とのリンクを楽しむ」
コーチングは、あなたの中にある答えを導くプロセスです。
ある話をしていて、もしくは、ある質問をコーチからされて、前後の脈略なく、なぜか「〇〇」という言葉がふと頭に浮かんだとします。あなたは、「これは質問の答えではない!」「これをそのまま言ったら話を聞いていない人と思われないだろうか」という葛藤と少し戦うかもしれません。
しかし、これこそが、無意識とのリンクの顕在化なのです。無意識のなかに、自分の”思考の癖”が隠れていることもあります。是非、無意識とのリンクを楽しんでみてください。
私はいつも、コーチとの会話の中でふと思いついたことは、遠慮せずに「今、急に思いついたんだけど!」と、コーチの話を遮ろうが、会話の流れを止めようが、話の方向性と逆行しようが、思いついたものを口に出すことにしています。そして、それが、自分が求めていた解へ導く可能性が高いことにも気づいています。むしろ、その「ふとの思いつき」が降って来るのを待っているのがコーチングの重要なプロセスなのかもしれません。
コーチングを受けるコツ③「良い聴き手になろうとしないこと。コーチの話は遮ってOK!」
コーチングを受けようとされる方は、普段から良い聴き手であることが多いです。そのような方は、普段からの癖で、コーチの話さえ、”お行儀よく”聴こうとされがちです。
コーチングを受けていると、コーチがクライアントである私の発言をまとめてくれる場面があります。反芻してくれるんですね。
クライアントであるときの私には、そのようなコーチの言葉を聞きながら、「ハッ!」と気づく場面が多々あります。
その時に一瞬思ってしまうのが、「この今の気づきを言いたい~。でも、今コーチが話している途中だし…人の話を遮るのはマナー違反だし…」というもの。
しかし、ここは、遮っていいのです。
この「ハッ!」という気づきが大事で、それを引き起こすために、コーチは色々試行錯誤しているのですから、そこを取りのがしてはもったいないのです。堂々と、コーチの話を遮りましょう!
コーチングを受けるコツ④ 「『あっ!』と途中で気づいたことを無視しない」
コツ③と類似しますが、コーチングを受けているとき、自分が話している途中でも、「あっ!」という気づきが急に降ってくることがあります。Aのことを話していたはずなのに、なぜかA‘でもBでもなく、いきなりXというものを思い出す、Yについて急に話したくなる、というような。
コーチングで導き出そうという答えは、過去の経験や無意識に隠れていることがしばしばあるので、表面的な会話をコーチと楽しんでいるうちに、急に深いところに潜り込んで「気づいてしまう」ということがあります。
それこそがコーチングで導き出したいもののきっかけになる可能性が大きいので、是非、気づきを無視せずに、コーチに共有してみてください。
以上、コーチングを受けるコツ、前半編でした。いかがでしたでしょうか。
せっかく自分の時間とお金を費やしているのですから、ぜひ、その効果、最大限に引き出してください!
次回は、コーチングを受けるコツ・後半をお届けします!
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