見出し画像

真のChange agent~世界最高峰のビジネススクールINSEADが目指す世界とは?

INSEADのExecutive Master in Change(通称、EMC)は、 “Together, we transform”をテーマに、「個人、家族、組織、社会」といったあらゆるシステムレベルで起こる“Change”について、組織論と心理学を用いた組織心理学の観点から、ビジネスプロフェッショナルに新しい視座を提供するプログラムです。

EMCは、2023年現在、フランスのフォンテンブロー(ヨーロッパキャンパス)と、シンガポール(アジアキャンパス)の2カ所でそれぞれ教えられています。私が学んだのは、シンガポールのアジアキャンパスで、私は2021年10月に入学し、2023年11月に卒業しました。
 
私がこのEMCという存在を知り、出願しようかどうか迷っているときには、なかなか情報がなく困っていました。しかし、EMCを卒業し、「多くの日本人ビジネスプロフェッショナルがEMCを知らないのはもったいない。EMCを全てのビジネスプロフェッショナルに強くお薦めしたい!」という想いが強くなり、自称EMCアンバサダーとして、これまでNOTEで一連の記事を書いてきました。
 
EMCはなかなか先進的でユニークなプログラムなので、なかなか一言で説明するのは難しいと思ってきましたが、一連の記事を書くことを通して、自分でもやっと整理することができました。今回、私が思うEMCの、一つの定義をご紹介できると思います。

 
INSEAD・EMCとは、「ビジネス」×「アカデミア」×「生身のコミュニケーション」×「自分自身の変化」を組み合わせて、「真のChange agent」※を育成する修士プログラムです。
 
※Change agent=日本語では、「変革のエージェント」、「変革を担う人」「変化を促進する存在」、「変化の推進者」、「変革の牽引者」などと訳されます。
 
ここになぜ「生身のコミュニケーション」を入れたかというと、それは、「素の自分をさらけ出し、それに対するフィードバックを直接得ること」がどれだけ心地よく、そして結果的にも自分の目的達成までのスピードを速くするかを実感することができるからです。
 
精神科医のクラスメイトの彼の例にもあったように、彼は、「自分はアカデミアの世界しか知らない。ビジネスのことは何も分からない」という自分の弱み・改善点を他人にさらけ出すことにより、周りのクラスメイトの協力が得られ、彼自身の目的達成のスピードを速めました。私自身も、「私は自分に自信がもてない」と素直に打ち明けたことで、そのコンプレックス解消のために、クラスメイトが協力してくれ、私のコンプレックス解消をサポートしてくれました。
 
EMCという新たな環境に飛び込み、新たな知識・経験を得て、素の自分をさらけ出せる生身の人間同士のコミュニケーションに囲まれた私たちには、「自分自身の変化」が起きます。私も、今までの人生を通して、自分の中で未消化でモヤモヤしていたものを、学問という知識を得て、その事象を説明するツールを手に入れたことで、消化(昇華)させ、自分を徐々に変えることができました。

変化って、そんなに簡単には起きるものではないのです。
変わるってすごく難しいことなのです。
自分が”変わる”ことさえ難しいのに、何かを“変える”ことってできるのでし
ょうか?(少なくとも簡単ではないことだけは確かです。)

自分自身の変化を実感せずに、自分自身に起こる変化の過程を知ることなく、他人に、組織に、変化を促すことができるでしょうか?

だからこそ、この「自分自身の変化」を実感することこそが、自分がChange agentとして変化を起こす側になったときの、最大の武器なのです。
 
この武器を手に入れさせるために、INSEADはこの修士プログラムをどのビジネススクールよりも先駆けて用意しました。
 
そう、INSEADはビジネススクールです。コーチングやコンサルティングは、ボランティアでもないし、仲良しクラブでもありません。Change agentとして、ビジネス界に貢献できる人材をINSEADは輩出しようとしているのです。
 
世界最高峰のビジネススクールであるINSEADとして、MBAをもって経済界に貢献し、世界で活躍するビジネスプロフェッショナルを育成する。そして、同時に、EMCをもって、世界で活躍するビジネスプロフェッショナルに伴走し、彼らの真の壁打ち相手となることのできるChange agent(社内外コンサルタント、エグゼクティブコーチ等)を養成する。どちらか一方ではない。この絶妙なバランス感覚を実現しているところが、さすがINSEADだなと感心したところなのですが、これこそ、INSEADが目指す、トップビジネススクールとしての世の中への貢献の仕方なのだろうと思います。
 
日本にはビジネスプロフェッショナルの真の壁打ち相手になることのできる、本物のコーチがまだまだ少ない以前の記事で書きました。コーチングは参入障壁が低く、誰でも“自称コーチ”になれてしまうからこそ、Change agentとしての確固たる意思とプライドをもって、本物のビジネスプロフェッショナルに釣り合うほどの、本物のコーチにならなければならないと私は思っています。
 

「あなたに私の何が分かるわけ?」


自分がビジネスプロフェッショナル側だったとき、会社が用意してくれたコーチに対して、私は内心そう思っていました。

自分が在りたいコーチ像は、そんな経験を反面教師に創られています。
 
INSEAD・EMCとは、「ビジネス」×「アカデミア」×「生身のコミュニケーション」×「自分自身の変化」を組み合わせて、「真のChange agent」を育成する修士プログラムです。
 
世界最高峰のビジネススクールであるINSEADとして、MBAをもって経済界に貢献し、世界で活躍するビジネスプロフェッショナルを育成する。そして、同時に、EMCをもって、世界で活躍するビジネスプロフェッショナルに伴走し、彼らの真の壁打ち相手となることのできるChange agentを養成する。
 
あなたも、そんなEMCで真のChange agentを目指してみませんか。
 

 -------------------------------------------------------------------------------------
どうしてもお伝えしたかったEMCの魅力。本記事をもって、私がお伝えしたかったことは、ほぼご紹介できたと満足しています!(2023年内に区切りを迎えられて良かったです!)

来年2024年には、実際にEMCに出願してみようと思う方に対して、出願の難関、「14個のエッセイ」に関しての、何かしらのご紹介ができたらと思っています。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

祝・達成感!Yay!
 -------------------------------------------------------------------------------------


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?