「いい大人」ってどんな人?小学生の本音を知ろう
小学生が語る「いい大人」ってどんな人?
子どもが「この大人、素敵だな」と思う瞬間って、どんな時だと思いますか?大人が普段何気なくしていることや、子どもにかける言葉の一つひとつが、実は深く心に残っているんです。
ある時、たくさんの小学生に「どんな大人が好き?」と聞いてみました。小学生の心の中にある「いい大人」とはどんな存在なのか?その答えには驚きがあり、そして子育てをしている皆さんにもぜひ知ってほしい内容でした。
小学1年生から3年生:「楽しい大人」が好き
まず、小学1年生から3年生の子どもたちが口を揃えて言ったのは、「楽しい大人」が好きだということ。学校の先生でも、習い事の先生でも、「楽しい授業をしてくれる人」「楽しく遊んでくれる人」を理想の大人として挙げました。
低学年の子どもたちにとって、大人と過ごす時間が楽しく、面白く感じることが一番の魅力なんです。彼らにとって「楽しい」と感じる大人は、笑顔を見せたり、ユーモアを交えながら接することで、自分たちをリラックスさせてくれる存在です。
ですから、この年齢の子どもたちに接する時には、できるだけ笑顔を見せ、楽しい雰囲気を作ってあげることが大切。何か新しいことを教えたり、遊びを通じて一緒に時間を過ごすことで、子どもたちは「この大人、好き!」と思ってくれるでしょう。
小学4年生から6年生:「しっかり叱ってくれる大人」が大事
ところが、小学4年生から6年生になると、驚くほど違う答えが返ってきます。この年齢の子どもたちが求める「いい大人」は、「しっかり叱ってくれる大人」です。
びっくりしませんか?高学年の子どもたちは、しっかりと自分を見て、ダメなことはダメと教えてくれる大人を求めているんです。キャリー自身も、最初にこの答えを聞いた時は驚きました。思春期に入ると、叱られるのを嫌がると思われがちですが、実は逆なんですね。
この年齢になると、子どもたちは大人からの期待や愛情を感じたくなる時期に差し掛かります。周囲の子がどれだけ騒いでいても、「自分は頑張っている」「真面目に取り組んでいる」と大人に認めてもらいたいんです。そうした気持ちが、「叱られる=自分を見てくれている」という安心感に繋がるのかもしれません。
「叱ること」と「認めること」
ここで注意したいのは、「ただ怒るのではなく、叱る」ことです。叱るとは、子どもが間違ったことをした時に、きちんと理由を伝えながら、優しく教えることです。子どもたちは、正しいことを学びたいという気持ちがあります。だからこそ、間違いを正す時も、しっかりと愛情を持って向き合うことが大切です。
同時に、子どもが一生懸命頑張っていることは、積極的に認めてあげることも重要です。学校でも家庭でも、子どもたちは「自分を見てほしい」「自分の頑張りを認めてほしい」と願っています。だから、良い行動をした時には、大いに褒めてあげましょう。思春期の子どもたちに対しては、素直に「ありがとう」と言うことが難しいかもしれませんが、心の中ではちゃんと感じています。
子どもの心に寄り添う
思春期に差し掛かる子どもたちに対して、親ができる一番のサポートは「見守る」ことです。自分のことを大切に思い、正しい方向へ導いてくれる大人がいることで、子どもは安心して成長できます。
夜、部屋でひとりになるときに、子どもたちは「今日、ちょっと生意気なことを言ってしまったけど、本当はママやパパが自分のためを思ってくれていることはわかっている」と感じているものです。だからこそ、焦らず、じっくりと子どもたちに寄り添い続けましょう。
最後に
小学生の心の中にある「いい大人」とは、低学年では「楽しい大人」、高学年では「叱ってくれる大人」だということが分かりました。子育ての中で、どちらの要素もバランスよく取り入れることが、子どもたちにとって安心できる居場所を作る秘訣です。
思春期に入ると、表立って感謝を表現しなくなることが多いですが、子どもたちは心の中でしっかりと親の愛情や叱ってくれることのありがたさを感じています。子どもが素直に言えない時も、親としてはしっかりと見守り、必要な時には優しく叱ることで、信頼される「いい大人」になれるでしょう。
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