「デザイン思考」を開拓したい
「新しいマインドやアプローチを体得したい」
ここ最近、ずっと思ってきたことです。
その答えが『デザイン思考』的アプローチ。
一時期の流行りは去った感じはありますが、今の自分にとっては必要かな、と。
1.デザイン思考にたどり着くまで
社会人になって最初に身に着けるのが「論理思考」「ロジカルシンキング」。
もちろん、人によって「できるレベル」は違いますし、自分もバリバリのロジックツリーを瞬時に描けるわけでもありません。
どこの会社でも「論理的に考えなさい」と言われるので、多くの人にとってもなじみやすい。
自分も、診断士としての活動を続ける上では必須の思考法です。
でも、企業支援の現場では「相手に寄り添っていない。頭だけで進めている」そんな感じも強くなり、ある時期に「論理だけでは人は動かない」ことを痛感しました。
それに気づいてから始めたのが「カウンセリングマインド」の醸成。
自分自身もシニア産業カウンセラーやキャリアコンサルタントになり「共感的アプローチ」のパワフルさを自ら体感しました。
人は、ビジネスの世界であっても「感情」に左右される。
相手の見ている風景を自分でも見ようとすると、論理思考では見えにくい「相手の本音や気持ち」を感じられます。
相手の成長意欲を認めて、自分ごととして課題解決に取り組めるよう促すパワーはカウンセリングマインドの強さですね。
しかし、最近は「論理思考」や「カウンセリングマインド」だけでは限界も感じていました。
それは「新しいアイデアや発想を考えること」
これがデザイン思考的アプローチを身につけたい理由です。
2.デザイン思考を体験
2年前ぐらいに、あるプロジェクトで「デザインシンキング」のワークショップを体験しました。そのときは、新しいサービスのアイデアを考える場でしたが、実は当時はそれほど有用性を感じませんでした。
・デザインシンキングをする前から、すでにサービスのアイデアもほぼ決まっていたこと
・当日もそれ以上のアイデアは出ず、どちらかといえば検証的な場だったこと
・わずか2日間で多くのことが詰め込まれ、アイデア発想の良い意味での「スキマ」や「ゆるさ」がなかったこと
・ファシリテーターが少し不慣れだったこと
など、いくつか理由はあります。
そんな体験でしたが、ふと最近、デザイン思考の本を読んで、当時のプログラムを振り返ると、発想するためのヒントも多かった気が・・。
最近になって、ようやく「もっとうまく使えるかも」と思い始めたところです。
3.デザイン思考をどう活用するか
最近、自分のことを「アイデアがおもしろくないな」と残念ながら(笑)感じています。
例えば、企業支援の現場で言えば、課題解決の提案力。
なんとなく前回のマイナーチェンジだったり、あたりさわりのない実行策だったり。
「誰も考えつかないアイデアを出したい」というわけではなく「本当に、その企業にとって実効性の高いもの」を考えたい。
そんなときに「デザイン思考」的なアプローチで、クライアントの従業員を巻き込んでユーザー視点でアイデア発想を考えるメリットは大きいかな、と思います。
プロトタイプをつくり、高速で実行し、改善していくには支援者ではなく、クライエント側の関わりが大切になります。うまくデザイン思考のプロセスにクライエントを巻きこんで進められるようになりたいですね。
とまあ、実際にどう活用していくか、はまだ漠然としていますが・・
「論理思考」「カウンセリングマインド」「デザイン思考」のハイブリットでどんな支援ができるか。
まずは「デザイン思考」をどう学び、どう実践していくか
まだまだ先は長そうです。