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【キャリアコンサルタント試験対策】《2022年度前期》2級実技試験面接試験官から観た受検者の傾向④「問題把握」について

前回第28回試験も、第27回に引き続き
《受検者の傾向》が公表されました。
https://www.career-kentei.org/wordpress/wp-content/uploads/2022H1G2_Mensetu_Keikou-1.pdf


2級面接試験の総評及び
評価項目のマイナスポイントの5項目について
私なりの解説・解釈を述べます。

今回は「問題把握」についてです。

国家受検予定の方にも
お読みいただけると幸いです。


「問題点」を数多く挙げることが良いのだと
見受けられる場面もあった。

私が初めてこれを見た時思わず
「わかるぅ」
って言ってしまいました(笑)

ただその後即、ゾッとしました。

なぜなら「わかるぅ」と感じるのは

「何らか問題点があるから
ロールプレイケースにしている」

との思い込みに基づくものと気付いたからです。


こういった思い込みがあると

「まだきっと問題があるはず」

「もっと言わないと加点されない」

という考えに陥り、その結果

「全然問題の本質を把握できていない」

「全然ロールプレイを客観視できていない」

という評価につながります。


実務でキャリアコンサルティングをさせて頂いた中でも
「とある事象に悩んでいるのではなく、
実はただ聴いてほしかった。」

ということに気付かれたケースもありました。

ですので、

「問題ありきでロールプレイにあたらない」

を心掛けてほしいです。


また質問で得た情報を問題把握に活かすことなく
聞きっぱなしという面接も少なくないと感じた。

効果的な質問をして
せっかく情報を引き出せたのに、
大変もったいな
いですね(涙)

こういった現象が起きるのは、
以下に起因すると思います。

■次の質問や残り時間を考えている。
(=聴いているようで聴いていない。)

■自身のものさしで捉えていて
 問題把握に繋がる情報と捉えられていない。
 思考を深掘りする質問もできていない。

■練習してきた質問をそのままぶつけてみた。
(=問題把握するとうい意識なく質問している。)

 「私はこの方のために何ができるのか?」

 「何が支援につながるのか?」

を意識しながら
聴いて、質問をすることを心掛けましょう。

仕事理解・自己理解不足、コミュニケーション不足、
キャリアプランの不足」といった一般論で括り、
表面的に片づけようとする場面も散見され、
口頭試問とRPとの乖離が感じられた。

この状況に陥りがちなケースとして、
「型にはめるパターン」で練習を積んで来られたり、
またそうすることで安心感を得る方が多いと予想します。
(いわゆる数学的な答えがあると安心できる方。)

こういった専門家らしい用語を使用するのは
面接試験ではもちろん、論述試験でも大切ですが、

「一般論でまとめてしまっていないか?」

という視点を持つのも大切です。

最後の「乖離」については、
ロールプレイについて客観視できていないということ、
それもあって練習等で教わった型をそのまま話している、
ということも起因
と思います。

個人的には、

ロールプレイが適切にできていれば、
口頭試問もそれに連動して適切にできる

と考えています。


ですので、
まずはロールプレイが適切に展開できるようにすること、
その上で口頭試問の練習も積んで行かれること、
をおすすめします。


《Today'work》
以下の3つを心掛けてみましょう
1.問題把握を意識しながら質問する。
2.頂いた回答を咀嚼する。
3.客観視する。

次回は
「具体的展開」についてポストしますね。

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【2022年度前期】2級実技試験面接試験官から観た受検者の傾向を
5回シリーズで私なりの解釈・解説を記事にさせて頂きました。
未読のものがあれば、ぜひご覧くださいね。
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