看護(病院)実習で崩れた。思い描いていた看護師という仕事。

僕が、学生一年目の冬に病院で実習が行われることになった。
当時の夢であった、看護師とはどういうものか、看護師=白衣の天使。というイメージからは考えることのできないくらい、病院での実習に衝撃を受けた。

認知症で点滴や鼻のチューブを抜く可能性のある患者様を当たり前かのようにミトンや手を縛り付けている現場をみて、驚いた。

ミトン+紐で手を縛り付け、更には胴体までを抑制されている認知症患者さんがいた。

学生ながらに思った。人権って何だろう。
僕も看護師になったらやるのかな?やらないといけないのかな?

ていうか、友人や家族をこの病院に絶対に入院させたくない。

その抑制されている患者の担当ナースに言った一言

『危ない事するから、仕方なく縛ってるんだからね。点滴と鼻のチューブ外したらダメだよ。』

こんな仕事だったんだ。
当時、漠然と看護師になると決めたはよかったが、ここまでギャップのある仕事とは思いもよらなかったことを覚えている。