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#127話の雑感 セーブザアサ

チェンソーマン#127話の感想。
毎回すごく良いんですがこの回は特にすごく良すぎて感想が書けない。良い。めちゃくちゃ良かった。

ネタバレしているので原作を読んでいない人は帰ってください。



#127話  セーブザアサ

ありがとうチェンソーマン泣 アサの手を握ってくれて泣 もう、、これ以上の感想出てこないです、、っていうか我々読者の手も握ってくれた感あるでしょ、デンジくんの言葉に救われた読者はめちゃくちゃ多いと思う。涙だばだば。本当に良すぎた。デンジの過去を知っているからこそめちゃくちゃ説得力あるというか、たぶん知らなくても説得力あるし
ほんとにこれが吉田とかだったら胡散臭くて少しも納得できなかったと思うんだけどチェンソーマンが言うからめちゃくちゃ刺さりまくったしデンジくんの懐は地獄より深いと思いました。あと最後の台詞で爆上がりしてた好感度をマイナスまで落としていて最高。


えーと、改めて#127話の感想。

もうタイトルが胸熱。
落下ちゃんがアサの耳を塞いでいるところ、めちゃくちゃ悪魔だなって思った。落下ちゃんの顔が見えないせいでアサの心を落下ちゃんがそのまま代弁しているみたいでやばい。
耳が塞がれているからヨルがなにか叫んでいるけど聞こえないという。「セーブザキャット」のときもそうだけどアサってヨルの言うこと全然聞かない。そこがアサの良いところでもあったけど、今回ばかりはヨルの言うこと聞いて欲しかった、まぁ耳塞がれてるから聞こえないんですけど。落下ちゃんの声が聞こえたってことはやっぱり落下ちゃんの言ったことはアサの心の声そのままだったってことなのか、あるいは落下ちゃんが能力使って自分の声だけ聞こえるようにしているのか、、というかヨルは脳を半分共有していてアサが見ているヨルは幻覚だってヨルは説明していたけどその辺の設定はヨルの嘘だったって可能性やっぱりあるのか?じゃあ落下ちゃんはアサの脳に何かしらしたってこと?なんにしてもアサの心はヨルよりも落下に傾いているから落下するなという方が無理だ、、、。根源的恐怖は戦争の悪魔よりうわて。
アサは落下することを選んでしまった。

そこに、チェーンソーマン!泣  うおおおおおおおおおおおお!読者は信じてたぞ!

ついにチェーンソーマンとアサが出会った胸熱。けどせっかくチェンソーマン助けにきたのにアサ、「放せ」って、つらい、、。「落ちていい」のところ、第一部の天使の悪魔を思い出した。アサの言うことめちゃくちゃ共感できすぎてつらすぎた。チェンソーマンがアサに「そんなことない」と言わず「そりゃそうだけど」と寄り添ってくれたのがめちゃくちゃ良い。そのせいで一緒に落ちてしまったけど。チェンソーマン「犬猫犬犬猫」って叫んでる、、可愛いならわかるけど犬猫って楽しいか?ズレてないか?って思ったけどまぁ楽しいといえば楽しいか、って意味不明に納得。
猫で楽しい気分になれるチェンソーマンと楽しい気分になれないアサ、上下鏡写し。アサがうううと泣くところ涙出る。ぼくも猫思い出して落ちる方だからわかりみが深すぎて無理。
「私より酷い目にあってる人いないから」で、え?すげえ自己中な考え!と一瞬思ったけど自分が受けた傷は自分にしかわからないし自分が一番ひどい目に遭っているって思っちゃうのは確かにそうだなと思った。人と比べるもんではないし、自分で受けた傷は自分が一番痛いって感じるの当たり前だと思う。ここでデンジくんがめちゃくちゃすごいこと言った。まじでデンジくんがめちゃくちゃすごいこと言いました。普段言葉に出来ないモヤモヤをデンジくんが優しく包み込んでくれました、、、これは、、惚れてまうやろ、、、。ここは良すぎていくら言っても言い足りないくらい良い。良い。チェンソーマン!おぉ!心の友よ!(ジャイアン)
ラブコメなら確実に「ドキッ」ってなるはずなんですが、そのあと「セッ(規制)してみたい」でぶち壊していて良かった。ここめちゃくちゃ笑った。デンジくんがデンジくん過ぎて良い。「きもっ」って言い切るアサも最高。



考えすぎだと思うんですけど、フィクションを象徴するチェンソーマンとリアルを象徴するアサが天と地の重力の均衡を保ってるところ、めちゃくちゃ深いかもしれないと思えてきた。
“犬猫楽しい”というフィクションと
”犬猫つらい”というリアルの“せめぎあい”というか、
フィクションの中に犬猫が出てきたときに読者(リアル)が犬猫の死を思い出してしまって、漫画を読んでいるのに現実に立ち戻ってしまうことはあるよね、っていうのをこの127話は意図して描いているんじゃないかと。アサみたいに思い出して傷ついてしまう、無害とも思える犬猫でも誰かしら傷ついてしまう。だから“誰も傷つけない表現”なんて無いんだなと今回改めて感じた。言い方を変えると“表現は誰かしらを確実に傷つけてしまう”わけで、
そして作者はそれを覚悟して『チェンソーマン』を描いていて、この#127話で「ごめんけどあなたを傷つける表現をするのを承知で描きます」っていうメッセージなのかもしれないな、とか思ったりした。次の#128話でチェンソーマンがアサに負けて結局地獄へ落ちてしまうわけですけど、ここで“フィクションは絶対にリアルのヒーローになれるわけではない”という作者の謙虚かつネガティブな姿勢が垣間見えるというかさ、、うん、、、いや、知らんけどね、、、。
第二部は本当にわかりやすくタブーをテーマにしていると個人的に勝手に解釈していますよ(一部もやばかったが)。
戦争の悪魔に”落下の悪魔”まで登場したら確実にリトルボーイ&ファットマン落下の暗喩だと我々は思うわけじゃないですか。っていうか二部の一話でハッキリ「核兵器」って言ってるし。
他にもあるけどとにかくぼく個人としては重すぎるテーマに果敢に挑む作者を応援したいという気持ちです。あと純粋に続きが楽しみです。はい。



















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