師之井景介/Cardinal-Man

駐在員としてアメリカで5年間生活し、去る7月、とうとう日本に帰って来てしまいました。 …

師之井景介/Cardinal-Man

駐在員としてアメリカで5年間生活し、去る7月、とうとう日本に帰って来てしまいました。 日本は全てが小さく狭いけれど、良いところもたくさんあるなと実感しています。 アメリカで学んだ座右の銘は"Age is just a number"。あらゆる束縛を焼き尽くすために私は飛ぶ。

マガジン

  • 創作

    師之井景介手作りの虚構です。遺伝子組み換え文字列は使用していません。使用していたとして、その証拠がどこにあるって言うんです?

  • 人生とか、宗教とか

    人生とは、みたいなことが気になる年頃になってきました。アメリカでの主要な宗教であるキリスト教や、実体験や書籍などを通じて考えたことを載せます。

  • アメリカ生活

    日々の暮らしで感じたことをまとめています。

  • 日々の呪いに立ち向かう

    科学の発達した現代においてなお、この世界を生きる我々の心には呪いと呼ぶべき各種事象が渦巻いています。それらの呪詛に支配されてしまう前に、打ち破るか利用するか、対抗策を練りたいものです。

  • 洋書レビュー

    読んだ洋書の紹介です。あらすじや、英語学習者としてのオススメポイントなどを解説します。

最近の記事

隔離期間中にLINEスタンプを作った話

こんにちは。2023年もよろしくお願いします。 さて、12月も折り返したとある月曜日、上司がコロナに感染していたことが明らかとなり、自宅待機となりました。 私は濃厚接触者には該当しなかったものの、その前の週に、一緒に会議に出席していました。 ちょっと不安に思っていたところ、月曜夜、ちょっと熱っぽいなと思い体温を測ってみると37.5℃。 微熱でした。 実際はただの風邪だろうなとは思いつつ、油断はできません。 米国勤務時代、とある上司が咳をしまくりながら自己判断で出社した

    • ラジオ番組を自作する

      【心霊YouTuber】 字幕入れる作業が滅茶苦茶面倒でした。でも楽しかった。 中学生から深夜ラジオを聞き始め、高校時代、大学時代、それから就職してからもしばらくお世話になってきました。 中高生の頃はオールナイトニッポンのヘビーリスナー、その後、TBSラジオのジャンクに切り替わっていきました。 だけど今住んでる地域はTBSラジオが入らないし、いずれにせよ仕事があるから深夜ラジオは聴けない。 radikoを導入するかどうか、迷っているところです。 伊集院光の深夜の馬鹿

      • 副業でシナリオを書く

        日本に戻ってきて早くも4ヶ月が過ぎた。 前々からやってみたいと思っていた、副業、というものに手を出して、5000字〜7000字程度のYouTubeシナリオを、一本あたり3000円ほどで買い取ってもらう日々。 ようやく、3万円ほど稼いだかな。 金を稼ぐのって難しいね。 しかし曲がりなりにも、文章で金をもらう、という少年時代爾来の夢は、どんな形であれ一応の結実をみた。 これまで書いてきたシナリオは、 ・感動する話 ・スカッとする話 に大別されるのだが、スカッとする話は

        • ゲシュホウ 【#2000字のホラー】

          「文字は、蟲なの……」  隣の席で、広田がブツブツと呟いている。  彼女の様子は、朝からどこか変だった。  しかし数ヶ月後には受験が控えている。構っている暇はない。  黒板に、教師が数式を書き連ねてゆく。 「ねえ、松川……」  広田がうわごとのように話しかけてくるが、俺は無視した。 「げしゅほうは、人から人へ転移する。あんたも危ないの。あたし、松川のことが好きで、ずっと見ちゃってたから。でも、でもあたし、迷惑はかけたくない」  広田は、何かを呟き続けている。気が散っ

        隔離期間中にLINEスタンプを作った話

        マガジン

        • 創作
          10本
        • 人生とか、宗教とか
          10本
        • アメリカ生活
          16本
        • 日々の呪いに立ち向かう
          7本
        • 洋書レビュー
          5本

        記事

          【小説】Lavalier, such a dear my dog

          アメリカから帰ってきて一ヶ月も経たないうちに中古の一軒家を現金一括で買って、まだ住んでいた売主さんに大急ぎで退去してもらって夫婦で転がり込んで、家具のない家に二人で住み始めるという普通の人間ならほとんどやらないだろうことをやっていました。この怒涛の日々を記事にした方がよっぽど面白いだろうけれどそれは他所でやることにして、ずっと昔に書いた小説をここに載せようと思います。 何故って? 特に理由はありませんよ。というのは嘘で、これを無性に誰かに読んで欲しかったからです。 Lava

          【小説】Lavalier, such a dear my dog

          アメリカから帰国して二週間。生活を立ち上げるべく怒涛の日々を送っています。こういうのをいずれ文章化して書き散らしたい。

          アメリカから帰国して二週間。生活を立ち上げるべく怒涛の日々を送っています。こういうのをいずれ文章化して書き散らしたい。

          英語で電話は難しい その2(修理屋さんに電話しよう)

          英語話者と電話越しに話すのは、相手にもよるけれど非常に難しい。 ゆっくり丁寧に話してくれる人なら良いのですが、そういう人は意外と少ないのです。 創作でよくある展開のように、怒りの力で瞬時に圧倒的にパワーアップ!という展開は、残念ながら現実では期待できません。コツコツ地道に、日々の勉強を積み重ねてゆくことでしか、能力を駆使して戦えるようにはならないのでしょう。

          英語で電話は難しい その2(修理屋さんに電話しよう)

          英語で電話は難しい

          英語で電話は難しい

          遺産相続争い終結と、友人からの言葉に泣かされた話

          こんにちは、師之井景介です。 私はここアメリカで、友人・幸雄さんの遺産相続争いの手助けをずっと続けてきました。 もともとは我々に親切にしてくれたジェーンさんという女性への恩返しのつもりでした。 彼女の夫である幸雄さんが、日本の親戚・宮崎氏に対して父の遺産相続に関する訴訟を起こしており、その裁判の手助けをこの2年半の間、行なってきたのです。 今回は、それがようやく終わるというお話。 ※基本的に、ただの愚痴と自己正当化です。お暇な方のみ、お付き合いください。 これまでのこと

          遺産相続争い終結と、友人からの言葉に泣かされた話

          note創作大賞【#創作大賞2022】に落選した感想

          お久しぶりです。師之井景介です。 今回、せっかくnote創作大賞というお祭りみたいな企画に作品を応募し、そして落選したのだから、何か記事を書いておかないともったいない気がしたので書くことにしました。 この賞、応募するのは動画でも漫画でもテキストでも良く、長さも制限なしという意味不明な賞でした。おいnote、お前は何がしたいんだと。 メディアミックス前提なのは自明だとしても、その何でもアリな募集要項のデタラメっぷりに、何だこれ面白いな、と私も参加することにしたのです。 その応

          note創作大賞【#創作大賞2022】に落選した感想

          外国語をネイティブのように話せたらかっこいいけれど、ネイティブのように話せないことがかっこ悪いなどと言われる筋合いはない。

          “不完全な英語” 数日前の話。 私は10歳ほど年下の友人Tとテキストメッセージでやり取りしていました。 彼は私が大の酒好きにして大の鳥好きであることを知っており、近くの動物園で行われる、園内でワインやバーボンを飲めるというよく分からない企画を教えてくれました。 なんだよその面白い企画は、と思った私は、"I will check it"とグラスに入った酒の絵文字を添えて返信。 すると彼が、"そこは Check it out だよ。キミもキミの妻も、いつも不完全な英語を使う

          外国語をネイティブのように話せたらかっこいいけれど、ネイティブのように話せないことがかっこ悪いなどと言われる筋合いはない。

          自己啓発書が面白い

          最近、漫画を読み漁っていた学生時代のように、Kindle Unlimitedで自己啓発書やライトなビジネス書、副業系書籍を猛スピードで読み漁っています。 少し前までは、竹書房の実話怪談系書籍を狂ったように読みまくっていたのですが、最近はもっぱら自己啓発書・副業書籍ブームです。 などなど、挙げ出すとキリがないのですが、いやー良い。良いんですよこういう本が。(Webライターで月収100万稼ぎてえなあ) いやはや、若い頃にはよもや自分がこんなジャンルに興味を見出すとは思ってい

          自己啓発書が面白い

          【掌編小説】文字の城

          この世界を構成するあらゆる物質の最小単位が「言葉」であることがついに証明されたことは、お集まりの皆さんもご存じのことだろう。 現れては消え、消えては現れる量子をどうにかこうにか捕まえて叩き割ってみたら、「痛い」という言葉になって観測者の脳に入り込んでしまったという話は、嘘だと思うかもしれないが本当のことなのだよ。 天井からぶら下がったあの豪奢なシャンデリアが見えないとは言わせない。このホールを支える八本の大理石の柱も、磨き込まれた床も、皆さんが手にしたグラスもそこに注がれ

          【掌編小説】文字の城

          【洋書レビュー】Battle Hymn of The Tiger Mother / Amy Chua

          こんにちは、師之井景介です。 英語学習に良い本ない?と友人に尋ねたところ、この本をおススメしてもらいました。実際、良い本だったので紹介します。本書は、アメリカの地で中国流の子育てに挑んだ著者の自伝です。 単語レベルと対象読者 特に英語の速読へ挑戦したい方にオススメです。育児方針についてあれこれ考えている方も、読んでみると面白いかもしれません。 単語のレベルは比較的高めで、英語中級者以上の内容だと思います。しかし文法がしっかりしているため、非常に読みやすい文章でした。

          【洋書レビュー】Battle Hymn of The Tiger Mother / Amy Chua

          「全ては神の計画だから」

          キリスト教の考え方として、「偶然」というものは存在せず、全ては神の計画に則った必然だ、というものがある。 全てが神の大いなる計画の下に起きているのだから、あらゆる出来事を、たとえそれらが自分の意に添わぬものであっても受け入れて生きて行こう、というものだ。 うん。嫌いな考え方じゃない。むしろ好きだ。 しかしそれはあくまで、自分で自分に言い聞かせる場合に限られる。 「全ては神の計画だから」 これは、他者に向けては言ってはならない言葉だ。 もしも私が辛い思いや苦痛の中にいる

          「全ては神の計画だから」

          もっと優しくしておけば良かった

          以前の記事で、何かと私に頼ってくる同僚の話を書きました。 自らの内側に巣食う彼への不平不満を”獣”と名付け、そう思ってしまうことは避けられないし仕方ないのだ、せめて綺麗ごとを言って生きて行こうじゃないか、という、ある種の開き直りの記事です。 最近も、彼が担当していたはずの案件を、いつの間にか私が全方位の対応をしていました。(これは典型的な業務属人化の兆候なのですが、それはひとまず置いておきます) もともと彼の仕事だし、少しくらいは彼にも職務を全うしてもらおうと、問題が生じ

          もっと優しくしておけば良かった