理想と現実のはざまで
どの街に住みたいか、考えたことはありませんか。都内の高層マンションに、緑と調和するニュータウンに、汽笛で目覚める港町に、はたまた、のどかな田舎で土いじりをしながら過ごす。そんなことを思いめぐらせた経験が、誰しも一度はあるのではないかなあと思っています。
では、街をイチからデザインしたいと思ったことはあるでしょうか。この考えをもった経験のある人は少ないのではないかなあと思っています。
最近の僕は、目の前に「誰も見たことのない街」を描けるようになってしまいました。その街は、文学やディズニーランドのレベルなんです。すなわち夢や理想の世界。そして、その街に本当に住みたいと思ってしまっている僕がいるのです。
「選ぶ」というレベルから逸脱して、「創造したい」というレベルでの理想を抱いてしまっている。
僕の専門は都市工学ではなく、街の例はたとえだけれども、理想と現実のはざまで苦悩する青年の思いが、少しでも表現できないかなと、ふと思いついたのです。
幸せになりたいけれども、現状に満足はできない。
僕は常にそんな人です。これからどうぞよろしくお願いします。