第95回箱根駅伝 往路
ニューイヤー駅伝は最終区間まで分からない展開でとても盛り上がったが、箱根駅伝も順位変動が激しく、盛り上がりを見せた。
昨年10月に初めて予選会を現地で観戦し、駒澤の選手層の厚さに、これは本戦でも期待ができると確信。上位で紫紺のユニフォームの選手が次々とフィニッシュ。2位の順天堂とは大差をつけての圧勝であった。
そして、箱根駅伝往路。
スタート早々、大東文化の新井くんの怪我があったり、中継所で駒澤が襷渡しにタイムロスしたり、アクシデントが多くて目が離せない。
1区は東洋の西山くんが2年連続の区間賞。今期不調だったが、しっかり箱根では結果を出せてひと安心。いつか凄い大記録を出してくれそうな期待のエース。彼は今に東洋に欠かせない存在。
2区は東洋の山本くんと中央の堀尾くんのトップ争い。きっと山本くんがいなかったら東洋は今頃低迷していたと思う。下級生のときから、自分がチームを引っ張っていく!という気持ちが誰よりも強くて、チームを奮い起たせてくれた頼れるエース。山本兄弟のラストランはとても力強かった。
堀尾くんは、1区の中山くんに続いて力強い走りを見せてくれた。彼は予選会で濡れたスポンジを山梨学院のニャイロに渡してあげるシーンが印象的で、ニャイロがあまり練習が積めなくて大変そうだったし、箱根駅伝走ってほしいからと思ったそうだ。ライバルにも優しい堀尾くん、卒業後も楽しみな存在である。
この二人を抜いて国士舘のヴィンセントがトップで3区へ。この区間では順位を落としていた青学の森田主将が故障明けとは思えない快走で区間新。駒澤の中村くんも途中まで森田くんについていき、好走。昨年とは違う、進化した駒澤が垣間見れた。
4区は東洋の相澤くんが区間新。彼はこれからが楽しみなエース。来期は27分台を出してほしい。青学は意外にも後退してしまい、東洋は青学と大差をつけて5区へ。
5区は堅実な走りで東洋がトップを守り往路優勝。この区間も意外な展開が待っていた。青学が順位をさらに落とす波乱の展開、駒澤の伊東くんの好走、國學院の浦野くんが初の5区で区間賞を獲得し3位フィニッシュ、前回区間賞の青木くんも期待に応えてごぼう抜き。浦野くんを5区に抜擢した前田監督の采配は凄い。