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絵に言葉を、言葉に絵を。全てがオシャレなお題当てボードゲーム『DiXit』
こんにちは!きゃらべ隊長のかもしーです。
みなさんは、夜に見た夢の情景を覚えていることはありますか?僕は毎晩のように夢を見るので、前に夢日記をつけてみようと試してみたことがあります。でも、どんなに明晰な夢でも一度目が覚めてしまうとすぐに記憶が曖昧になって、全く文章にできませんでした・・・。
そもそも夢の世界はものや状況の取り合わせがどうにもチグハグで、言葉にするのが難しいですよね。仮に全く同じ夢を見たとしても、人によって印象の残り方はきっと違うのでしょう。
今回は、そんな夢の世界にタイトルをつけたり、言葉から連想されるビジョンを探したりする、フシギでステキなお題当てボードゲーム『DiXit』(ディクシット)を紹介したいと思います!
どんなゲーム?
プレイ人数:3〜6人 プレイ時間:30分
『DiXit』は、絵にタイトルをつける「語り部」役を1人ずつ順番に担当し、それ以外のプレイヤーも含めて「語り部」がつけたタイトルにイメージが合う絵を手元から秘密裏に出し合って、並べられた絵の中から「語り部」が出した絵がどれなのかを当てる、お題当てゲームです。
こうして文章で説明をするとちょっとややこしく感じるかもしれませんが、実際のプレイ感はとってもシンプルで直感的。子供から大人まで一緒になって楽しめるゲームとして全世界で150万個以上も売れているんです。
ボードゲーム界で最も権威のある賞と言われている「SDJ(ドイツ年間ボードゲーム大賞)」の、2010年の受賞作でもあります。
プレイヤーはまず、こんな感じの絵が描かれたカードを6枚、ランダムに配られます。絵の内容は全て異なっていて、意味がありそうでなさそうな、不思議で美しいイメージが描かれています。
実はこの「曖昧さ」がゲームの奥深さを演出してくれる重要な鍵なんです。
必要な準備はたったこれだけ。あとは適当な方法で最初の「語り部」役を決めて、ゲームスタートです。さあ、みんなで夢の世界の扉を開きましょう。
絵に言葉を、言葉に絵を
「語り部」役になった人は、手元の6枚の絵の中から気に入った1枚を選び、その絵にタイトルをつけます。
タイトルは「希望」とか「夜」のように1単語でも、「夏の日の思い出」とか「私を見つけて」のように文章でも、「ぬるぬる」「パチパチ」のように擬音語・擬態語でもOK。頭に浮かんだ言葉で自由に題名を作りましょう。
例えば、上の写真の一番右の絵を選んだ場合、あなたならどんなタイトルをつけますか?
地上のカタツムリに注目するなら「タイヘンだなあ」とか?空に向かって伸びる階段に注目するなら「天国」とか?・・・人によって着眼点も切り口も異なるので、同じ絵でもタイトルのパターンはまさに無限です。
今回の「語り部」は、カタツムリの殻と螺旋階段の共通点から「ぐるぐる」というタイトルをつけることにしました。
そして「語り部」は、選んだ絵の内容は他のプレイヤーに見せずに、タイトルだけを共有します。そこで一旦、「語り部」の仕事は終わりです。
次に、「語り部」からタイトルを聞いた他のプレイヤーは、自分の手元の6枚の中から、そのタイトルにふさわしい絵を探します。
「ぐるぐる」というタイトルを聞いて、手元の6枚が上の写真のようなセットだった場合、ぴったりの絵を選ぶことはできるでしょうか・・・?
「左下の絵は大きな渦巻きがあるから、イメージに合ってそう」
「右上の絵も、家がコーヒーミルみたいな形だから連想できるかな」
などなど、絵の内容が曖昧だからこそ、どんなタイトルでも思った以上にマッチしそうな絵が見つかるのがこのゲームの妙。若干こじつけ気味でも、頑張って共通点を見つけたら、その1枚を選んで語り部に渡しましょう。
(この時も、各自が選んだカードの内容は他の人には見せないように!)
全員のカードが出揃ったら、語り部は自分が選んだカードも含めて裏向きでよくシャッフルをします。そうして、誰がどのカードを出したか分からないようにしたら、カードを並べて公開していきましょう。
さあ、これで人数分の「ぐるぐる」が揃いました。分かっているのは、自分が出したカードだけ。この状態で、語り部以外のプレイヤーは、語り部が選んだ絵がどれなのかを予想し、投票していきます。
(投票は、手元にあるチップで行います。語り部は投票しないので、写真のようにカードの上にチップを並べて投票番号にしてあげましょう)
全員がどの絵に投票するか決めたら、一斉にオープン!自分のチップを、投票したカードの上に乗せましょう。さあ、いよいよ答えあわせです。
当てるのも当てられるのも楽しい!
投票が終わったら、「語り部」はこのタイミングで自分が出した絵を明かしてください。(今回は2番が正解ですね!)
そして、ルールに従ってプレイヤーに得点が入ります。
まず、見事に「語り部」の絵を当てることができたプレイヤーに3点!
次に、誰かに絵を当ててもらっていたら「語り部」にも3点!
絵を当てても、当ててもらっても得点になるので、どの立場でもワクワクできるのがこのゲームのステキなところ!・・・と言いたいところなのですが、そこはボードゲーム、ちゃんと悩ましいポイントもあります。
もし、投票者全員が「語り部」の絵を当てる、あるいは外してしまった場合は、「語り部」は得点できず、他のプレイヤーが全員2点を獲得します。
つまり、「語り部」はプレイヤーの誰かが当てて、誰かが外すような、簡単すぎず難しすぎない絶妙なタイトルをつけないといけないのです。
また、「語り部」がつけたタイトルにふさわしい絵を出せていたプレイヤーには、追加得点のチャンスがあります。
自分が出した絵に、他のプレイヤーからの票が入っていたら、1票につき1点がもらえるんです。
もしも自分だけが「語り部」の絵を当てて、他のプレイヤーの票を自分の絵に集められたら、一気に大量得点ですよ!
〈得点ルールまとめ〉
・「語り部」の絵を当てたプレイヤーに3点
・1人でも正解者がいれば「語り部」に3点
・全員正解or全員不正解の場合は「語り部」以外のプレイヤーに2点
・「語り部」以外のプレイヤーは、自分の絵への投票1つにつき1点
各プレイヤーは獲得できた点数の分、得点ボードの上で自分のウサギ駒を進めましょう。
それから、今回使ったカードを箱の中にしまって、再び手札が6枚になるように、全員が山札からカードを1枚引きます。
そして、今回「語り部」だったプレイヤーの左隣の人が新たな「語り部」となって、あとは同じ手順を繰り返していくだけです。
手札を補充するときに、山札の最後のカードが引かれたら、そこでゲームは終わります。その時点でウサギ駒が最も高い数字まで進んでいたプレイヤーが勝利です!
さいごに
いかがでしたか?ちょっぴり不思議な、でも遊び始めるとすぐに没頭してしまう『DiXit』の魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。
ちなみに、『DiXit』はフランス発のボードゲームなのですが、絵にタイトルを付けて、それを当てるというシンプルなルールをこんなにオシャレにできるなんて、さすがは芸術の国、ですね。
インスピレーションに任せて面白いタイトルをつけたり、一緒に遊んでいる人の感性に触れたりするのは、それだけでワクワクする体験になると思うので、あまり勝敗は気にせず、夢の世界を思う存分に楽しんでください!
それでは、またお会いしましょう!
このゲームはきゃらべでもお取り扱いがあります!
気になった方は以下のリンクよりお気軽にご注文ください!
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