見出し画像

反面教師。

みなさん、こんにちは。からなしです。

「自分がどういう人になりたいのかがわからない時は、"絶対こういう人にはなりたくない"という人や人生を考えてみてほしい。それが今後のあなたの人生軸になるはず。」

これは、昔どこかのブログで読んだ文章です。

無職になって、今後の自分の人生や目標を考えた時に思い出した言葉。

「私がなりたくない人ってどんな人だろう」

一日中このように考えてしまい、頭の中がぐちゃぐちゃしてきたので、一旦整理をするためにも書き出そうと思います。

今回は読んでいて、楽しい話ではないかもしれません。(すみません…)

グロいとかではないのですが、胸糞悪い話になるので、念のため閲覧注意でお願いします⚠️



中学時代、私は吹奏楽部に所属していました。

2年生の冬、3年生の先輩方が引退して私は部長に就任。

同学年の仲間や後輩達はみんないい子ばかりで、練習は厳しくも毎日が楽しかったです。

後輩の中に、特別仲の良かった子がいました。

パーカッション(打楽器)をしている、Nちゃん。シャイで口数の少ない子ですが、とても可愛い子でした。

ある日の部活終わりに、パーカッションのパートリーダーのFちゃんとNちゃんに「相談がある」と呼び出されました。

待ち合わせ場所に行くと、そこには暗い顔をしたFちゃんとNちゃんが。

「Nちゃんがクラスの人にいじめられている。」

私は驚きのあまり、なんて声を掛けたらいいのかわからなくなりました。

後輩の中でも一番仲が良いと思っていたし、部長として様子には気を遣っていたつもりだったのです。

いじめに気付けなかった自分が情けなく感じました。

無視される
汚いもの扱いされる
トイレで水をかけられる(個室の上から)
暴力を振るわれる

内容は本当にひどいものでした。

Nちゃんの親は、発熱しても学校に行かせるタイプの親なので相談はできず、いじめの悪化を恐れて担任にも相談ができないとの事。

私「誰にいじめられているの?」
Nちゃん「…言いたくありません…。」

誰かに知られてそれがもし噂となり、いじめっ子の耳に入ってしまうと、余計にいじめが悪化するのが怖いとの事でした。

「これは私たちで解決できる問題じゃない。話や相談を聴くことはできるけど根本的な解決をするには大人に相談するしかないと思う。」

Nちゃんの気持ちを尊重しつつ、一旦大人を頼ってみようと提案し、まずはNちゃんの担任に相談をすることに。

数日後、Nちゃんにその後どうなったのか確認すると、

「いじめが悪化しました…」

最悪の展開です。

担任の先生には個別で相談し、該当のいじめっ子にはチクったと絶対言わないでほしいと伝えたのにも関わらず、担任はいじめっ子を呼び出し、

担任「Nが傷付いていると言っている。そんなことをするな。」

このような注意のみで終わらせたのです。

え?言うなって言ったのに?どうしてもっと慎重に動いてくれないの?

こんなに怒ったのは人生で初めてでした。

勇気を出して大人に頼ったにも関わらず、その気持ちを踏み躙り適当な対応をする。これが教師のすることなのか。

それからNちゃんは人に頼るのが怖くなり、自傷行為をするようになってしまいました。

「もう生きていくのが辛い。死にたいです。」

と、私の目の前で自傷行為をしたこともありました。

「Nちゃんは何も悪くないのに。どうしてこんなに辛い思いをしなきゃいけないんだ。なんで自分は何も解決できないんだ。」

今までにないくらいの強い怒り。なにも解決ができない自分の情けなさ。悔しさ。もうぐちゃぐちゃでした。

「このままではNちゃんが死んでしまう。なんとかしないと。」

そこから私は、自分のかかりつけ医の先生や無料相談など、自分が利用できるものは全て利用して、誰かに助けてもらうために行動しました。

しかしそんなことは根本的な解決にはならない。

「両親にはどうしても相談したくない」という事ならば、やはり先生に動いてもらうしかない。

組織は上の人が動かないとその下の人も動かない。

そう思った私は、校長先生に直談判をしに行くことにしました。

直談判をしに行くにあたり、私の気持ちだけで行くのはダメだと思い、Nちゃんにも相談しました。

最初はやはり怖がっていましたが、なんとか説得をして、ある日の昼休みに何のアポもなく校長室に行きました。

ーーーーーーーーー
私「知っていると思うが、Nちゃんがクラスでいじめを受けている。担任の先生に相談すると雑な対応しかしてもらえなかった。校長先生も知っているはず。」

校長「知っている。だが証拠がないからこれ以上何もできない。」

私「本気で証拠を取ろうと思えば取れるはず。あんなに苦しんでいて放っておくのは先生としてどうなのか。先生達で解決できないのであれば、教育委員会や警察に相談する。」

校長「だ、か、ら、、、証拠がないって言ってんだろ!!!!!そういうとこに相談したいなら証拠持ってこい証拠を!!」

私「…」
ーーーーーーーーー

これが校長…?

いつも全校集会や学年集会などの校長挨拶のときには、「困ったことがあれば頼れ。相談しろ。」と耳障りの良いことばかり言っているのに。。

証拠がないにしても、Nちゃんとの個人面談や保健室登校など、なにかしらの配慮があってもいいのに、何もしてくれなかったじゃないか。

「どんなに助けを求めても"大人"は助けてくれない。」
「自分たちでどうにかしようと思っても、子供だからできることは少ない。」

自分の無力さを痛感。"大人"になったら私もこういう風になってしまうのだろうか。

子供である自分も嫌だし、大人にもなりたくない。

そう思った瞬間でした。

その後はもう、Nちゃんの話を聞くことしかできず、そのまま私は卒業。

卒業後のNちゃんがやはり心配だったので、ダメ元で部活の顧問に再度相談し、Nちゃんを託しました。



これほど自分の無力さを痛感した出来事はありません。

「助けて」と言われたのに助けられなかった自分への戒めとして、この事は絶対に忘れることはないでしょう。

ただ、この一件で私は"絶対にあの大人達のようにはならない"そう強く思ったのです。

「誰かに助けを求められたら、それに応えられる人になりたい」

この記事を書いているうちに答えが見つかりました。

私はこれを軸に生きていこうと思います。

皆さんも、「自分はどういう人になりたいのだろう?」と迷ってしまった時は、

「自分はこういう人には絶対にならない」

という人や人生を考えてみてください。

暗い話を長々としてしまい、申し訳ございません💦

日常の話や、好きなものの話など、まだまだ書きたいことがたくさんあるので、これからも気軽に見ていただけると嬉しいです🍀

それでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!