日本人の虫の声を聴き分けられる能力
こんにちは。今日は休日で七夕ですので、もう一つ夏らしい軽めの記事をあげてみたいと思います。よろしければご覧ください。
先日、東南アジアのある都市にその国出身の人と訪れた際に、夕食時に蝉がかなりうるさく鳴いているのが聞こえました。そこで、彼にこれ何ゼミ?って聞いたところ、なんとか蝉の声であるのは理解したようですが、何蝉かまでは答えられませんでした。
大抵の日本人は蝉(ミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシなど)の鳴き声は聞き分けられると思います。子どもの頃非常にうるさく鳴くクマゼミを虫かごいっぱいにいれて持ち帰り、親から呆れられた思い出もあります。またこれまで仕事の関係で北は北海道・南は九州まで行ったり、住んだりしたことがあり、北海道のエゾゼミなどの鳴き声も聞いたことがあります。
また、蝉以外にも秋には鈴虫、松虫、コオロギ、キリギリスなどの鳴き声を聞き分けられる方も多いと思います。こういった虫の鳴き声(虫の音)を聞き分けたり、それに対して特別な感情や価値を持つ文化は、特に日本に顕著のようです。この文化的な特徴についてChat GPTさんとの対話で考察したところ、以下の要因によると考えられるようです:
文学と詩歌:
日本の古典文学や詩歌(例えば、俳句や和歌)には虫の音が頻繁に登場し、季節感や感情を表現する重要な要素となっています。松尾芭蕉や小林一茶などの俳人も、虫の音を題材にした作品を数多く残しています。
季節感の重視:
日本文化は四季の移り変わりを大切にし、それを生活の中で感じることを重視します。虫の音は季節の訪れを知らせる自然の一部として、特に夏や秋の風物詩とされています。
自然との共生:
日本では古くから自然との共生が重視されており、虫の音もその一環として受け入れられています。都市部でも庭や公園で虫の音を楽しむことができます。
教育と習慣:
学校教育や家庭でのしつけを通じて、虫の名前や鳴き声を学ぶ機会があり、子供の頃から自然に親しむ習慣が身につきます。子どものころに学校や家で鈴虫を飼育していた方もおられると思います。
これに対して、他の文化圏でも(東アジアなど)虫の音を楽しむ習慣は存在しますが、日本ほど深く文化や生活に根付いているわけではないようです。そのため、虫の音を特別に聞き分け、価値を見出すことは、特に日本人にとっての特徴的な文化的特性と言えそうです。
以下の本でも、日本人が虫の声を聴けるのは素晴らしい能力と紹介されていました。私たち日本人は、季節の移り変わりと共にその時々の虫の声を聴き、自然と共生している感覚がありますね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。何か気付きになることがありましたら幸いです。