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引き込まれ、心に残り続ける漫画『NANA』 ②

『NANA』の沼にはまっている &アンド です。

【引き込まれ、心に残り続ける漫画『NANA』①】では重い内容の感想を書きましたが、今回は①よりは明るめ!?な感想です❣️
*ネタバレを含みます。



あざと女子代表「幸子」と「ハチ」


①幸子の「わたざとだよ?」発言


あざといと言えば、

「わざとだよ?」

のシーンの漫画が思い浮かぶくらい有名ですよね。

私も『NANA』を読む前からこのシーンは度々目にし、あざとい女の子ってイメージでした。


読む前は、このシーンがあまりにも有名でインパクトがあるため、物語の盛り上がってくる辺りのシーンで幸子は重要な登場の多いキャラクターだと思っていました。

なので、読んでみてびっくり😳

かなり最初の方にこのシーンが出てきた。
幸子の登場シーンは、章司とハチが別れた後は何回かあるだけ。


そして何よりこのシーンは幸子、

(そんなに悪くなくない?)

と、感じたこと。


このシーンを書き起こすと、

章司「走らないと終電逃すのわかってて なんでそういう靴履くかな」

幸子 上目遣いで「わざとだよ?」

章司 かあっ/// と顔を赤らめる

で、確かに走れないのわかっててわざと脱げやすい靴を履いている幸子(その後の場面で走る必要がない時運動靴を持参していました)ですが、
この後、章司にハチから電話があり章司はタクシーで帰ります。
その時幸子は、電話が彼女からのものだと分かり
「彼女がいる人には奢ってもらわない主義なの」と去る。

「わたざとだよ?」の時は幸子は章司に彼女がいることを知らず、ただ気になっている人にアタックしているだけ。あざといはあざといですが(笑)

章司の方が彼女いることも言わなかったしちょっと…

と思っていたらその後の展開にまたびっくり😳


なんと幸子!泣きながら、

「彼女との仲を絶対邪魔したらしないから 
友達でいいから 縁を切るなんて言わないで」

と、章司も幸子を抱きしめ→そのまま二人は一夜を共に。

ここからの二人の行動は更に最悪😵

最終的に章司のバイト終わりをナナと一緒に待っていたハチが、逃げようとする幸子を抱きしめる章司を目撃し修羅場に。
章司は幸子のことを「彼女」と紹介し、怒ったナナが章司を殴ろうとしたら幸子が「殴るなら私を殴りなさいよ!」とかばうところを見せつけられる。そしてハチの「いらない」の一言でハチと章司は終了。

(幸子、そんなに悪くなくない!?)

と思った私の気持ち返してー
と、なりました。

周りに助言されてもなお優柔不断でハチを傷つけた章司はもちろん最悪だけど、幸子も「友達でいい」とか言いながらちゃっかり浮気相手になり更に時々悲劇のヒロインぶる。
これは読者に嫌われちゃうキャラクターだなと(笑)

長くなりましたが、次が本題!

②ハチは天性のあざと女子!?


幸子よりハチの方が実はあざとい女の子なのでは!?

と、全巻読んで思いました。

幸子のあざとさが崖の縁にいる人の背中を押すくらいだとしたら、ハチのは自分で車を運転している人を崖があるところまで連れて行き落とす。
それくらいなのあざとさの違いがある気がします。

社会人と学生の違いによる価値観の違い、ナナとの生活でナナみたいな話し方になるハチに嫌気をさしたり。こんな風に二人がすれ違っている間に、章司は幸子と出会いました。

最初から「かわいい😍気をつけないと」と言い聞かせていた章司。幸子も自分への好意が見え隠れしていることに気付きながら、わざと「わざとだよ?」と言ったのでは?

あと一歩で恋に落ちる状態の時の一歩が、あの「わざとだよ?」発言。


一方ハチは、直接顔を合わす前のナオキに

「いきなり会いたいっつってみたり 電話拒否してみたり かけ引き上手なうえ〜」

と言われていました。

「会いたい」も計算して言ったわけではなく、
電話拒否も、ハチ本人はこれでタクミと縁が切れたと思っていたのにタクミ本人は怒っているだけと勘違いしていたため。

そんなナオキも、実際ハチと会ったら
「印象と全然違う!かわいい」
と好印象に。

はじめは、憧れの相手だからなのかタクミに対して無意識のうちに下手に出るような言動をとっていたハチ。しかし、結婚後は気付けば対等に見えるような関係に。

タクミが「奈々に捨てられたら 」
と発言したシーンはびっくりしました😳

この発言は、タクミがトラネスを守るためにレイラを愛人にし、そのことがハチにバレたらどうするのかとレンに聞かれた場面。
どんな事情があれ浮気するのは最低と思いますが、今はそれは少し置いといて、

最初は関係を持ったことを「しっぽ振って喜んでた」とか、妊娠発覚後も「俺の機嫌とってればいい」とかタクミに言われていたのに、「捨てられる」って考えが出てくるほど関係性が変化したんだなと。

ここまでにハチは計算してかけ引きしたり行動している様子はありません。
意図せずに結果的にしているというのが、ハチは天性のあざと女子!小悪魔女子👿🩷

でもこれは恋愛に関してだけじゃなく、ハチが色々な人に好かれる理由に繋がっている気がします。


キャラクターのファッション


ファッションやお部屋の家具がおしゃれでかわいい👗

『NANA』に限らずですが、矢沢あい先生の漫画に出てくるファッションはどれもおしゃれでかわいい🩷
しかも、ただたくさん可愛いお洋服が出てくるだけじゃなく、ちゃんと着回しがされている!
こういう細かい部分が、『NANA』の世界でキャラクターたちが本当に生活しているように感じられ世界観に入り込める理由の一つな気がします。

そしてキャラそれぞれの個性が、女性も男性もファッションやヘアスタイルにも反映されていて、こういうのナナぼいなとかレイラぽいなと見て思い出せるスタイルになっているのも凄いなと思います。


キャラクターの細かい表情


そのコマで話しているメインのキャラ以外の表情もしっかり描かれていて、それが後々だからこういう表情だったんだと納得できるような気がします。

例えば、
レイラがタクミのことが好きだとはっきり描かれる前の場面でも、レイラのタクミへの視線や表情が小さなところでもしっかり描かれていたと思います。
そのシーンを読んでいるとき、(レイラはタクミのことが好きなのかな!?)みたいに思って、後々好きだというのがしっかり描かれていて腑に落ちるみたいな。

他には、
タクミがハチの置き手紙を読んでいる時ら優しそうな顔に見える表情だったり。セリフだけじゃなく、そういう細かい絵によって展開に納得出来たり、想像出来るから読み終わっても『NANA』の話をする人が多いのかなと思いました。

タクミ推しなので、例えがタクミ関連になってしまいました(笑)


諸悪の根源はタクミ!?


タクミ推しと書いたばかりですが、色々なきっかけはタクミにあるきがします。

これはX(旧Twitter)に書いたのですが、ここにもまとめておきたかったのでリンクを貼り付けました。


最後に


たくさん語りたいことが出てくるほど夢中になれる作品に出会えてよかったです💛
いつか連載が再会されたらいいなぁ。


自己紹介の記事を抜くと初投稿が①・②の2本になりました。

拙い文章ですが、ここまで読んでくださりありがとございます🐣

①はこちらです。
よかったらこちらも読んでみてください💛


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