僻地の野生動物、カピバラを撮影するために最も大切にしている事とは
土着の動物の存在や、その土地ならではの文化を汚さないことは、当然の前提であり、あえて述べるまでもなく重要です。地域に根ざして自然と共存してきた彼らを尊重し、その姿を守る姿勢は、保全や観察に関わる者すべてが持つべき基本の姿勢といえます。
その上で僻地の野生動物を含めたカピバラを撮影する際に最も重要なのは、地元住民との関係性を築くことだと思っています。
どんな僻地であっても、人間の営みから遠く離れている環境は、現在の地球上では南極や北極などそもそも人間の生存が難しい極限状態でない限りほとんど存在しません。食料や生活必需品は、必ずベースとなる街や村で揃え、そこから僻地と言われる場所へ向かうことになるはずです。
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