カピゴン松島

中南米、南米生息の野生カピバラを探検調査🌎【ブラジル、ボリビア、パナマ、アルゼンチン】…

カピゴン松島

中南米、南米生息の野生カピバラを探検調査🌎【ブラジル、ボリビア、パナマ、アルゼンチン】中南米へカピバラ探検で訪問✈カピバラの亜種。レッサーカピバラ(ヒメカピバラ)撮影に成功。野生カピバラがどのように暮らしているのか写真、映像に残しています。野生カピバラの発信活動を行なっています🎙

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南米の野生のカピバラについて、南米の文化について僕が実際にカピバラ探検で調査した報告やカピバラに関わるスペイン語やポルトガル語でなかなか日本では入手することが難しいリアルな情報を週に2回の頻度で更新していきます。 僕だけではなく皆さんにもぜひ南米に来て野生のカピバラをご自分の目で見てもらえるほどにもっと知りたい!の気持ちを高められることを目標にしています。

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げっ歯類には世界を動かすチカラがある

世界のさまざまなブランドやキャラクターに見る齧歯類(ネズミ)には、世界中の人々を惹きつけ、影響を与える特別な魅力があります。

    • 僻地の野生動物、カピバラを撮影するために最も大切にしている事とは

      土着の動物の存在や、その土地ならではの文化を汚さないことは、当然の前提であり、あえて述べるまでもなく重要です。地域に根ざして自然と共存してきた彼らを尊重し、その姿を守る姿勢は、保全や観察に関わる者すべてが持つべき基本の姿勢といえます。 その上で僻地の野生動物を含めたカピバラを撮影する際に最も重要なのは、地元住民との関係性を築くことだと思っています。 どんな僻地であっても、人間の営みから遠く離れている環境は、現在の地球上では南極や北極などそもそも人間の生存が難しい極限状態で

      • 街に生息する野生カピバラを観察するときの注意点

        蚊などの虫 感染症のリスク: いくら都市部でも熱帯や亜熱帯地域では、蚊がデング熱やジカ熱といった感染症を媒介する可能性があります。ダニやノミなども発生しやすいため、整備された草むらや湿った場所でも歩く際の特に足元に注意が必要です。観察後には、肌に虫がついていないか確認することもおすすめです。蚊避けのクリームやスプレーをして虫を避ける方法がありますがニオイが強いものは避けるべきです。長袖、長ズボン首元や耳など肌が露出しないようにします。

        • 南米に生きるカピバラの繁殖活動

          カピバラの繁殖期や性成熟、妊娠期間については、地域ごとの環境条件が影響してると考えています。 南米ではカピバラの繁殖時期は主に北部と南部で異なり、赤道に近い地域では年間を通じた繁殖が可能ですが、南部では季節の変化により繁殖期が限定されることが多いです。 性成熟と繁殖行動

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          AZA (アメリカ動物園水族館協会)カピバラケアマニュアルを基に日本国内のカピバラ飼育状況と比較する

          これから書いていくカピバラ飼育マニュアルは、AZA(米国動物園水族館協会)の協力により2021年8月に発行された文章を元にカピゴン松島が日本全国でのカピバラ飼育園館を訪問してきた経験を含めた解説をしていきます。 またこのマニュアルは、AZAに認定された動物管理の専門家が提供する知識を基に作成され、動物ケアおよび福祉の向上を目指した基本的な要件やベストプラクティスがまとめられています。科学の進展により実践が進化するため、このマニュアルは常に更新が必要とされていてまた、法令に準

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          カピバラ飼育は複数頭でするべきか? 野生の習性、環境、知能から考える

          一夫多妻制と天敵の不在による行動変化カピバラというと多くの場所で一夫多妻制の動物と説明されていますが、これは繁殖の効率化、天敵の存在や水源や食料の資源の分布に依存している習性と考えられます。 この中でもカピバラが群れる最大の理由は天敵から身を守るために群れを成すと僕は考えています。

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          カピバラが求める行動範囲とは? 『 僻地・都市 / 雨季・乾季 』 それぞれの縄張りの変化

          カピバラの縄張り(テリトリー)は、季節や居住地域の環境によって異なると考えられます。 雨季と乾季では特に顕著な違いが見られ、都市部と僻地での生活環境も影響していると思われます。カピバラは半水生動物であり、生活に水が不可欠です。そのため、縄張りは常に水辺を中心とした領域に広がります。 通常カピバラの縄張りは、5ヘクタールから10ヘクタールほどの範囲を縄張りとして持ちます。 1ヘクタールは、10,000平方メートル(100メートル × 100メートル)の面積です。これは、一

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          南米の都市化とカピバラの分布の変化 〜ブラジル クリチバ市をマクロな視点から読み解く 〜

          クリチバ市はブラジル南部に位置し、都市計画の成功事例として世界的に知られています。この都市では自然環境と調和した緑地の整備が進められており、多くの公園が市民の憩いの場として機能しています。 また先端技術を駆使して、都市のエネルギー、交通、インフラ、環境保護、公共サービスなどを統合・管理することで、生活の質を向上させることを目的とする『スマートシティ』としても世界的な賞を受賞しています。

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          なぜ野生のカピバラは黒っぽいか?野生環境と生存戦略

          カピバラの体毛が黒っぽい色をしている理由には、南米の特定の環境条件に適応した進化的な背景があります。

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          カピバラの体毛がブロンドカラーや白色 太陽と暑さによる視点からの分析

          通常、茶色い毛並みのカピバラですがブラジルのマット・グロッソ州のクイアバ市の強烈な日差しと40℃を超える猛暑の影響で体毛が“ブロンド”や”白毛“に見える現象が見られます。 クイアバは、世界最大の熱帯湿地であるパンタナールの北の入り口として知られています。パンタナールは約20万平方キロメートルに及ぶ広大な湿地で、日本の本州とほぼ同等の面積があり多様な動植物が生息する『生物多様性の宝庫』です。パンタナールはブラジルのエコツーリズムの拠点となっており、この街へはブラジル最大の空港

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          南米の文化におけるカピバラ・日本の文明におけるカピバラ その存在意義

          南米の文化におけるカピバラの存在意義 南米ではカピバラはチリ以外の全土に各地に生息します。つまりカピバラは文化的にも実生活にも密接に結びついている存在です。 現代の日本を説明する際、例えば外国人に「日本とはこういう国だ」と一言で伝えるのは難しいです。なぜなら、日本国内でも北海道の釧路湿原、東京23区、沖縄県の宮古島など、場所によって文化、気候、環境、そして人々の気質までもが大きく異なるからです。これらすべてを一括りにして「日本」と説明することはとても複雑で簡単にはいかない

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          カピバラの害獣被害の防止策 カピバラマッピング プロジェクト ブラジル

          「Fauna Floripa」プロジェクトが住民がカピバラの分布をマッピングするためのフォームを公開した。 2019年10月に発足した「Fauna Floripa」プロジェクトはブラジルのサンタカタリーナ島全体の哺乳類と鳥類の調査を実施することを最初の研究対象としすでにフロリアノポリスで最も関連性の高いものの1つと見なされています。 s://maps.app.goo.gl/9GubZvmabCfznCyW8

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          イキイキから意外性 そして、アカデミックな領域へと

          カピバラは、日本では「かわいい」「癒し」「お風呂に浸かる動物」として広く知られています。冬の露天風呂に浸かるカピバラの姿は、メディアやSNSを通じて人気を博し、癒しの象徴として捉えられています。 しかし、このようなイメージだけに偏ってしまうと、カピバラの本来の生態や、南米における文化的・社会的役割、さらには環境問題や人間社会との複雑な関係性を正しく理解する妨げになります。 カピゴン松島のカピバラ探検活動は、深い探究心から成り立っており、カピバラに関する新しい視点や情報を多

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          アルゼンチン 先住民族 グアラニー族に伝わるカピバラ伝説 (Esteros del Iberá) 

          前説 まず初めにグアラニー族は南米の先住民族で、現在のアルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、ボリビアに広く住んでいます。 特にアルゼンチン北東部、コリエンテウ州やミシオネス州の地域には、グアラニー文化の影響が強く残っています。 コリエンテス州 https://maps.app.goo.gl/17nDC9h4ATrafyiv8 ミシオネス州 https://maps.app.goo.gl/Xbr8msGaDfFoyDh47 伝説の中で「ニャンデヤラ(Ñande Yara)

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          サンパウロ カンピーナス市営公園に暮らすカピバラの去勢作戦の開始

          カンピーナス市(サンパウロ州)https://maps.app.goo.gl/gqyUzWhPuzvKpd5j9 この街では都市公園に生息する約200頭のカピバラに対して、繁殖を抑制するための去勢手術作戦を開始しました。

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          オランダ カピバラの飼育禁止 ~日本に於けるカピバラ飼育の是非を考えた~

          この記事は一般家庭でのカピバラ飼育を推進する意図はありません。 カピバラに於ける欧州と日本の文化的存在意義の違いやカピバラの生態、適応能力の高さなどから考慮した結果からカピゴン松島が推察するものです。 オランダでカピバラのペット飼育が禁止されたというニュースは、動物福祉の観点から理解できる部分もありますが、日本におけるカピバラの文化的な位置づけを考えると、飼育の全面的な禁止には慎重な検討が必要です。 https://www.wwf.or.jp/staffblog/new

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