5月1日(土)雑事にかまけて
ワルプルギス(☆1)の夜に繰り広げられたSIMロックフェスの余韻も醒めやらぬ土曜、ここ1週間の振り返りを。
スマホを格安SIMに乗り換えたんですが、予めSIMロック解除を済ませたつもりで実は着手もしていなかったというのが騒動の原因で。2社のmy pageたらにアクセスしたり、お客様センターに電話の際には、雑事(☆2)にかまけてSIMロック解除を失念しておりました的な言い訳をしれーっとしていた。
雑事て何や? 自分は、のほほーんと遊んでいる場合や「いらんことすな!」と叱られるような場合を除き、それ以外の、雑事でない何かをしたことがあるだろうか?
「雑事にかまけて」つい遅れてしまいました、と「雑事でない案件」について言い訳している自分にとっても、実はその案件こそがいちばんの雑事であったりすることだってある訳で。
予定の雑事に取り組もう。
☆1)「ワルプルギス」と日本語の表記/読み:
「ヴァルプルギス」を採らず「ワルプルギス」とした。特にこだわりはない。アメリカ(など)で結構ある[McGwire]というファミリーネームの場合、ちょっと調べたところ、1970年代に来日したボルチモア・オリオールズの捕手は「マクガイヤー」と、1990年代に[Big Mac]の愛称で親しまれたホームラン王や現在マンチェスター・ユナイテッドに所属するサッカー選手は「マグワイア」と、当時または現在、表記/発音される場合が多いようだ。何となくだけど、「日本人がローマ字読みした時の発音をカタカナで表記する」という考え方が、「より原語の発音に近い表記へ」と変化してきたらしいことが見て取れる。で、その後はというと……いくら「原語の発音に近く」とか言っても、カタカナ表記している時点で限界がある訳で「できるだけ単純にしましょうよ」という考え方もあり、2021年現在、日本語表記のダイバーシティはますます高まっている。マニアックな方は、朝日新聞基準の用字用語辞典各版を比較するのも面白そう。てか、そんな研究論文とかないかしら。
このへんのズルズル、言葉を入口に「正しい」とは何かを考え直すきっかけになれば良いな、と自分は思っている。
ちなみに、日本語教師の振る舞いとしては、「この語の正しい発音はこうです」と厳密に訂正~矯正する/「いろんな発音があるよね。どれも正解」の両極端があり、たいがいはほどよい落としどころを探すことになる訳ですが、自分はどちらかと言えば後者寄りです。
官房長官が「寄席」を「よせき」と読んだとかいろんなSNSで話題になっていたが、折口「信夫」を「のぶお」とか読みながら民俗学について結構乱暴に上から語る人もいたり、このへん外人の名前に限らずグダグダなのが実情。
読みどころか、基本的な動詞の活用についても曖昧さというか過渡期の混乱はあちこちに見られ、例えば、前首相含む多くの国会議員が「私に言わさせてください」などいわゆる「さ入れ言葉」を当たり前に使っている。
これを「日本語の乱れ」と見るか、「変化の過程」と見るか。どうせ重箱の隅をつつくなら、深めにつついてみたいと思っている。
☆2)「雑事」について:
全ての偉業は「雑事」である。