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私訳版(めっちゃ凄い)般若心経

めっちゃ凄い般若波羅蜜多心経
観音様は見ました_註1_。なあんだ、何もないじゃない。
そうして、苦しむことを止めて「おしまい」になりました。
舎利子ことサーリープッタよ、お聞きなさい。
形とは仮の姿、つまり只の設定_註2_。お約束は設定、設定はお約束です。
感じ、顕れ、形になり、区別されるものたち。でも、本当は何もないのです。
目も、耳も、鼻も、舌も、身体も、心もありません。
それらが捉える対象即ち形、音、香り、実体もありません。
目から意識まで18の世界という設定。それもまた一つの物語です。
知恵がない。なんて状態もなければ、その状態がなくなることもありません。
老いて死ぬこともなければ、「老い」や「死」がなくなることもありません。
苦しみ、迷い、悟り、修行の4カードもありません。
あなたは知ることもなければ、得ることもないでしょう。
それこそが、完成への道なのですから。
妨害するものは何もありません。こわがることはありません。
さあ、思い込みの世界から出るのです。
過去・現在・未来の完成者は、みんな、そこから出た人です。
般若波羅蜜多は凄いマントラ、悟りのマントラ、最高のマントラ、誰にも似ていないマントラです。
そして、一切の設定を解除したときに残るものこそが実在です。
この世には、伏線を回収しない物語があるのです_註3_。
私がお伝えしたかったのは、そのことでした。
さて、すべての修行者のみなさん、Good luck! 武運長久を!
般若心経でしたっ。

※5月30日(土曜日とか言ってますが)双子座新月、の前日に朗読動画をアップしました。
音が小さい上に噛んだり、間違えたり、変なこと言ったりしてますが撮/録り直さず。
よろしければどうぞ。

_註1_端折った箇所について


 観音様(観自在菩薩)が「何をしているとき」に「何を見(抜い)た」かについての説明箇所を、ごっそり端折って後続の一言に集約しました。

_註2_挙げなかった例について


 実は一瞬、この続きによろず先入観が付着しがちなワード群を「ジェンダー」や「多文化共生」関連から例示するなど積極的に「盛る」ことを考えたんですが、やりだすとキリがないし、たまたまピックアップした事例だけが特別な意味を持ってしまうのもチョット。。。そんな訳で結局やりませんでした。

_註3_引用元について


 Dr.ハインリッヒ『砂漠』より
 従来の訳文からではなく、学術書や研究論文からではなく、自己啓発本の類からではなく、僧侶の説法からでもなく、現代漫才から良いなと思ったフレーズを拝借しました。
 Dr.ハインリッヒさんのネタ動画は、下記より無料でご覧いただけます。

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