隊長@音楽家兼エンジニア

平日はインフラエンジニア、週末は音楽教室でギター(クラシック、アコギ、エレキ、ベース)…

隊長@音楽家兼エンジニア

平日はインフラエンジニア、週末は音楽教室でギター(クラシック、アコギ、エレキ、ベース)、ドラム、音楽理論を教える。20代半ばで結婚→うつ→出産→離婚を経験、その後100人以上に身の上話を聞いてもらって自分自身を見つめ直し現在に至る。 あだ名は「突っ込んでいく姿が隊長っぽい」から。

最近の記事

影の見え方

10月の終わり頃から、日の入り方が変わったな、と思うようになった。 夏のまっすぐと射すような日差しから、徐々に傾いていく。 すると、今まで作られなかった影が顔を出す。 その影は、これから到来する厳しい季節の前触れ。 ああ、冬がまたやって来る。 斜めに伸びる影から、そんなことを度々考える。 こんなこと、今まで気付かなかったのにな。 あるいは、気付いていたけど別に気に留めていたわけではなかった。 変化を生じた理由には、思いあたりが2つある。 1つは、写真を撮り始めたこと

    • 夏の終わり。

      朝6時前。 まだ太陽が家からは見えない。 オレンジ色の雲が日の出、すぐであることを教えてくれる。 気付けば空が、いつもより青い気がした。 かたん、ことん。 遠くから電車の音が聞こえる。 夏の間は聞こえない音。 電車の音が聞こえると、ああ、夏が終わるんだな、と感じる。 7時、家を出る。 むあ、っとした風が吹く。 天気予報が、今日は各地で雨になる、と言っていたことを思い出す。 そして、この雨が冬を連れてくるのだろう。 がたん、ごとん。 電車の音が、静かに響いてい

      • 言葉にするためには。

        IT業界の仕事って、言葉について結構シビアだな、と個人的に思う。 技術や仕様としての正しい表現、ということを考えたり、異なるバックグラウンドの人が見ても誤解されないようなドキュメントを作ったり。 パソコンに対しては、コマンドという形で定型的な命令があるので、伝え方にはそんなに困らない。 コマンドのことを詳しく覚える必要はあるけれども。 かと言って、じゃあ対人間の仕事がすべて言葉へのシビアさを持っているかというと、それも違うかな、と思う。 音楽を教える時は、正確性とかは

        • 反省のチカラ。

          昔はイベントが終わるとよくぶっ倒れていた。 比喩的な意味合いもあるし、文字通り体調を崩して寝込んでたようなことも少なくない。 今からこんなだと、いつまで続けられるかなあ、とよく考えていた。 それで何かが変わる訳ではなかったけど。 今年も大きなイベントが終わった。 演奏も結構あったし、裏方をやりながらのいつものパターン。 2daysだけど、1日目の終わりは夜まで打ち合わせやら次の日の準備やらが入ったり。 ぶっ倒れなかった。 思い返せば、たぶんここ最近の数回。 何故なんだ

          挑戦。

          いとこの結婚式で、急遽写真を撮ることになった。 依頼は式の2日前。 そんな無茶な、どう考えたって依頼が遅すぎる。 そういう家系なので無茶な依頼は珍しくないけど、さすがに今回は焦った。 なぜかというと、手持ちのレンズは焦点距離50mmの入門用単焦点レンズがひとつだけ。 友人でズームレンズ持ってる人を当たったけど全く捕まらず。 こんなので引き受けて良いのか?と悩んだ。 それでも撮ろう、と思えたのは、幡野さんのワークショップに出てたから、かもしれないな、と思う。 写真のワーク

          コミュニケーション、について。

          昨日、帰り際に職場の後輩と少々長話をした。 彼のことを仮にTくんと呼ぼう。 Tくんは非常に優秀で、仕事ができる。 上司からも期待されているし、今は新しく入った新人さんの教育係もやってもらっている。 だが、Tくんは仕事熱心、というわけではない。 一筋ではない、という言い方の方が正しいのかな。 今の仕事には、一線を引いている。 彼の先輩は対象的だ。 Tくんよりもさらに優秀で、べらぼうに仕事ができる。 だけど彼は、─IT業界にはよくある話として─、仕事と趣味の境界があいまいだ

          コミュニケーション、について。

          狭間

          家を、買う決断をした。 理由は色々あったけど、とにかく買うことにした。 それも、可能であれば注文住宅。 土地から探すことになる、途方もない旅。 そんな大層な事を言いながらも、無い袖は振れないので予算を決める。 相場よりもかなり安め、普通には買えないくらい。 不動産屋にはかなり厳しい戦いですよ、と最初に言われた。 それでも、家の為に無理をする、ということは違う気がしていた。 だから、覚悟を決めることにした。 今。候補が見つかった。 これまでもいくつか土地を見に行ったもの

          初めての挑戦。

          音楽の先生をやっていてたまに困るのが、普通の人よりもディズニーに疎い、ということだ。 たぶん、かなり。 さすがに先生なので、有名な曲くらいは知ってはいたり、演奏したりしたことはあっても、ストーリーは?どんな場面の曲?と言われると困ってしまう。 別に毛嫌いして見てないわけでもないし、数少ないいくつか見覚えのある作品も良く出来てるなあ、くらいの感想は持つので、単に見ればいいだけなんだけど。 そんな自分が、ひょんな理由からミュージカルのアレンジをすることになった。 しかもBG

          小学生と寿司打で対決した。

          先日、近くの小学校で6年生に向けてお話をしてほしい、との依頼を受けて、講演を行った。 テーマは、「夢について」。 僕の場合は一本道ではなく、色々寄り道をした人生なのでそれも含めて「IT」と「夢」を絡めて話をすることにした。 細かい話はまた書くとして。 その講演の休憩時間に、とある子どもからこう言われた。 「先生、寿司打って知ってます?それで対決してくれませんか」 今の子どもたちは、タイピングが当たり前。今回の講演でITを取り扱うことにしたのも、コロナの影響で生徒全員がip

          小学生と寿司打で対決した。

          いまの「時代」を子どもたちに教えようとすると。

          今度、近くの小学校で小学6年生を対象に「夢について」という講演をすることになった。 「夢」。 別に、今の仕事はもともと夢見ていてついたようなものではない。 むしろ、そこから外れて別の歩き方を見つけて、意外とそれが合っていたから続けている、というような側面もある。 そんな自分がこの話を受けて良いものか迷ったが、往々にして言われるように、やはり人によって捉え方というものは全く違うらしい 「夢」をどう見るか昔、というか、自分が育ってきたような時には、まだ夢というものは具体的な職

          いまの「時代」を子どもたちに教えようとすると。

          ようやく、30歳になった。

          なんでだろう、と自分でも思うけれど、ようやく、という言葉が頭に来たほうがしっくり来る。 この12月に、30歳になった。 だからどうということはない。 今までも誕生日はそれなりの回数重ねてきている。 彼女にプレゼントで何がほしいと聞かれてもなかなか浮かばず、結局バスケットボールを頼むことになったりした。 別にスラムダンクを見てバスケに興味が出たわけではない。 筋トレで使うのにそろそろ必要だな、と思っていただけ。 そんなこんなで、30歳になった。 でも、この年齢は、ずっと

          ようやく、30歳になった。

          よく行く場所で、死を想う。

          家からほど近いところに、がんセンターがある。 県立、とつくくらいだから、結構大きい施設だ。 前の職場で以前がんに罹った方が、そこに通っていたと言っていた。 普段、何気なく通るその場所。 でも、そこから見る景色は、人によっては最後の景色になるものかもしれないな、と思った。 がんという病気について正直、がんのことは全くと言っていいほど分かっていない、んだと思う。 幸運なことにまだ直近の家系でがんと診断された人はいないし、自分自身もなったわけでもない。 それでも、その場所に

          よく行く場所で、死を想う。

          自分の変化を感じた。

          自分はけっこう、攻めと守りの波が大きい方かな、と思う。 特に今は、その転換点だと感じる。 ここでいう攻めと守りは、革新的と保守的、とでも形容するのが正しいだろうか。 自分の中で、何かを変えていこう、という気持ちが強まっている。 あれをやろう、これもやったら面白いかも知れない。 そんな気持ち。 最近はこのご時世もあってか、悪く言えば保守的、なるべく負荷をかけないような生き方を心がけていた。 体調も結構悪かったし、そうせざるを得ない状況に追い込まれていた、という表現の方が正し

          自分の変化を感じた。

          教育と指導のちがいについて思うこと

          先日、いつも髪を切ってもらってる美容室で、後輩の教育が上手く行かなくて、という話になった。 僕は、平日会社員をしている。 多少の年数を積んだので後輩、というか、指導するべき若手が下につくことも増えた。 それとは別に、音楽教室の講師もしている。 そこでは、趣味で習う生徒さんに対して、いろいろな楽器の弾き方だったり、叩き方だったり、音楽の聞き方だったり、ウンチクだったり、いろんなことを教えている。 美容院の人の話を聞きながら、これらが同じ「教育」という言葉で呼ばれることに、

          教育と指導のちがいについて思うこと

          自分を思い通りに動かせるか、どうか。

          ここのところ、微妙に体調が良くなかったりしたのもあって、仕事以外での活動、個人的にやりかったこととか諸々を、後回しにして休養を積極的に取るようにしていた。 でも、結果的にあまり改善されず。 体調が悪いと言っても、熱があるとかそういうものでもなく、なんとなく、という類のものなので、思いっきり休養を取るほどでもない。 昨年末に大型休養をとったばかりなので、休みが取りにくいという理由もあるけれど。 それとは別の何か、対策というか、戦い方を探していた。 今、勤めている会社では週

          自分を思い通りに動かせるか、どうか。

          「飽きる」を求めて。

          新しいものを試そうと思うときって、はじまりはどこからなのだろう。 これが、という答えは別にないものなのだろうけど。 でも、自分の中で、ああ、こういう感じは覚えがあるな、という感覚はある。 別のことを検索していて、ふと目に止まった一つのワード。 どういう意味なのか分からず、ググってみる。 へえ、こんなのあったんだ。結構面白そうだな。 気がつくと元々検索したワードを忘れるくらい、そのことについて調べ始めている。 これは人によって大きく違うのだろうけど、個人的には何かを始める

          「飽きる」を求めて。