通院開始へ
行く心療内科は決まっていた。
地域ないでも、数箇所しかこういったプログラムがあるところはなく
臨床心理士さんからの勧めもあった所。
Pは「俺」と「わたる」以外にはカッコつける事が多々ある。
言葉は悪いが
「出来もしないのに」ただ自分が先輩というだけで、そういう行動・言動に走り
結果、後輩からも見下される。
それでも先輩風を吹かすから、ウザがられる。
「できないことは『できない』」
「知らないことは『しらない』」
とちゃんと言えと伝えてはいるけど、一向にその気配がない。
なので、1人で病院に行かせたところで
困っていることや、できないことなどを正確に伝えられなかったり
なんなら、そんなことは1mmもないとか言い出しそうだったので
初回は付いていって、俺から医師に話すことにした。
我ながら、過保護だなぁと思う反面
やっぱり可愛い後輩なのでとても心配だ
それと、興味があった。
心療内科ってどんなところだろう?
何するんだろう?
俺も説明聞いてみたい。
Pと2人で仕事を休んで
予約した時間に間に合うように向かった。
物凄く綺麗なビルの4階にその心療内科はある。
医者?臨床心理士?
よく分からないけど、白衣の人はいない。
ナースらしき姿もない。
医者と話す前に、少し話を聞きたいということで、別室に連れられていった。
自分とPと、私服の人
ノートとペン以外、医者らしいものは持っていない。
まずは、ここに至った経緯から始まり
職場での仕事ぶり
成長具合
Pの困っていることなどを聞かれた。
この時、Pに少しだけ異変というか
普段、あまり聞かない言動が気になる。
めちゃくちゃネガティブなのだ。
「自分なんて…」
「迷惑かけてばっかりで…」
あまり怒ることはないけど
たとえ怒ったとしても
数時間後にはケロッとしている。
これを良しとしない職人もいる。
当然だ。
しっかりと身につけて欲しいもんだとは思う。
本心かな?
病院の雰囲気に飲まれてるのかな?
この人にならちゃんと話せると思ったのかな?
Pの発したこの言葉に対して、
すかさずそのことを伝えた。
相手はプロだろう。
いつものPと違う部分だということを伝えたら、色々と察してくれるだろう。
そんな会話が終わると、その係の人は
「今の話の内容を先生に見てもらってから、先生と面談になります。」
との事。
先生に呼ばれた。
2人で入るものと思ったら、まずはPからだった。
10分ほどでPが出てきて、次は俺一人で入ることになった。
そこには医院長という人がいた。
先程の話をした人のメモを手にしていたので、1から話す必要はなかった。
俺は具体的に
こうして欲しい
こうなって欲しい
最低限、これだけはできるようになって欲しいという部分を伝え
この中には、仕事面はもちろん
一社会人としての部分、空気が読めないところなどについても含めた。
「可能ですか?」と聞いた。
すると
全部を改善するには相当な時間がかかる、不可能に近い。
が、今よりも良くはなります。
との事だった。
俺が伝えた話の中で、特に強調したのが、先にも書いた
色々な面で後輩に抜かれ、バカにされる事がなくなるかどうかだったが
答えは曖昧だった。
でも、ここに通わなければ、この先の発展や様子見もなにもない。
まずは、こちらでお世話になることを伝えて病院を後にした。
帰りに2人で居酒屋に行き、今日の出来事と、これからについて沢山話をした。
もちろん奢りで。
酒はあまり飲まないけどよく食う。
あれ…さっきあんなにネガティブ発言してたのに…
その事は頭に残ってないそうだ😅
まー、通院をすることについて、前向きに考えてくれたらそれでいいかなと思う。