どこに対象の施設があるのか
俺は施設では何をするのか
その後、どういった動きになるのか
収入面はどうか
など、Pにも分かりやすく資料を作った
スマホさえあれば、なんでもわかる
便利な世の中だなと改めて思った。
30ページくらいになったけど
文字が多いとそれだけで拒絶しそうなので
絵やグラフに変えれるものは全て変えて、10ページくらいにまとめた。
翌日、Pが出勤してきたので早速
「やっぱ辞める気持ちは変わらない?」
から会話を始めた。
すると
「いえ!もうちょっと頑張ってみようと思います!」
何が驚いたかというと
ハキハキと話したところ。
この数日
いや~…ムリです
自分なんて…
もうそんな難しい話聞きたくありません!
ネガティブの塊だった人間が
なぜ一夜でここまで変わったのか
それは病院で処方された「薬」です。
もちろん、突然手先が器用になるなんてことはないけど
動きも良くなったし
躓いたり、転んだりしなくなった。
何より、会話が噛み合うし
分からないところは質問するようになった。
その時は、率直に
「薬が合ってるんだな」と思った。
前日、Pが喫茶店から飛び出すきっかけになったのは俺の例え話で
Pをコーヒーカップに例えると
ある程度コーヒーが入る
だけど、お前は素手で蓋をして
中に何も入れようとせず
火傷をしている状態
入らなかったらちゃんと入るまで面倒見るし
無理だと思ったら飲み物で満たすから
この話をもう一度してみた。
すると
「そうですね~」
と理解したようだった。
この後、数週間は何事もなく仕事をこなしつつ、教えたことも飲み込みは遅いけど、できるようになった。
とても、良い病院に巡り会ったと思った。
思っていた。