まずは本人と話し合う
翌日、Pと話し合った。
Pに作成させたものについてと
作らせた意図について説明した。
昨日、Pに作らせたものと
見本を並べた。
やはり大きさは半分だ。
俺「どっちがPの作ったものか分かるか?」
P「え~っと…(自分で作った方を指さして)こっちです。」
俺「そうだな。見比べてどうだ?」
P「小さいです」
俺「なんでこうなったか分かる?」
P「採寸を間違えたと思います。」
俺「昨日の手順を説明した時に、見本出してこいって言ったのに、なかったでしょ?だから作るものの大きさがわからなかったんだよ。」
P「そうでしたっけ?」
俺「…」
俺「Pよ。よく聞けよ。もしかしたらPには障害があるかもしれない。これを作らせたのは、そういう可能性を相談するためのものだったんだ。」
P「…」
俺「…」
P「そうでしたか…」
この時、Pの中で何かが繋がったようだ。
ここに来てすぐに面接をした時に聞いた学生時代のことを話し出した。
実は、中学・高校といじめられてたのを思い出しました。
部活は野球をやっていたそうだか
実力も後輩にもどんどん抜かれ、万年球拾い
挙句に、監督を含めた野球部全員から罵られる毎日を送っていたという。
マラソンが早かったのは、先輩や後輩にパシリに使われ、その都度ダッシュで行動しなければ暴力を振るわれる事があったからなのかもしれない。
一方、うちの職場には全く逆の学生時代の過ごし方をしていたものが多く
ここに来た瞬間から、恐怖を感じていたようだ。
実際に仕事を一緒にするようになって、その優しさも理解できたので、今はそういうことはない。らしい。
そんな、話も交えつつ
心療内科の受診を勧めたところ
「行ってみようかな」ということになった。
親御さんへの説明は、Pからするよりも
俺の方からして欲しいということなので、後日、連絡をとることにした。